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1/26【NOAH】原田熱闘初防衛…復縁迫るもYO-HEYと完全決別 稔が名乗り

『Navig. For The Future 2019』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第2競技場(2019年1月26日)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○原田大輔vsYO-HEY×

 RATEL'Sを率いるGHCジュニア王者・原田が、RATEL'Sを裏切ったYO-HEYを熱闘の末に下して初防衛。「お前ほど強いヤツは初めて」と認めて復縁を迫ったものの、YO-HEYが拒否したことで“完全決別"した。試合後には田中稔が次期挑戦に名乗りを上げ、原田も受けて立つ構えをみせた。

 昨年末。一枚岩だったRATEL'Sから覚悟の離反を果たして、かつての“ボス"原田に挑んだYO-HEY。両者ゆかりの大阪メインで雌雄を決した。

 髪の毛を逆立てる“スーパーモード"で臨んだYO-HEYを、原田も序盤から“制裁モード"で手厳しく痛めつけたものの、手の内を知り尽くす両雄だけに、先の先の先まで読み合うハイレベルなシーソーゲームに。それでも中盤から終盤を支配したのは、やはりYO-HEYだった。

 鋭いカウンター・ドロップキックを当てたYO-HEYが、原田の反撃をかいくぐりながら、顔面G、そしてスーパー顔面G発射に成功して決定機を作り出す。かろうじて肩を上げたかつての“ボス"を「どうした!?こんなもんか!」と見下しながら、こん身の逆水平やエルボーを叩き込んだ。
 原田も強烈なボディエルボーを乱発して巻き返し、雪崩式の開脚式垂直落下ドライバーや片山ジャーマンで一気の猛反撃に出たものの、YO-HEYも3カウントは許さず。逆にヨーロールでニアフォールまで王者を追い込み、再び鋭い高打点ドロップキックをドンピシャリと当てると、最大奥義のバンブードラゴンフライで勝負をかけた。

 だが、原田も避けて自爆を誘う。なおも突っ込んでくるYO-HEYを大☆中西式のジャーマンで投げ捨てるや、ニーアッパーからのローリングエルボーをズバリ。そして片山ジャーマンでぶっこ抜いて固め、合唱とともに今度こその3カウントが数えられた。

 原田が裏切りのYO-HEYをねじ伏せて初防衛。満身創痍でマイクを持った原田は「YO-HEY、お前ほど強いヤツは初めてや。この1ヶ月、このベルト懸けて、お前とやりあえて、俺はまたひとつ成長できた。そのことに関しては礼を言う。ありがとう」と切り出し、「お前は今、どんな気持ちや? 俺たち裏切って、どんな気持ちや? 答えられへんか…。それやったら、俺からお前に最初で最後の頼み事や。RATEL'Sはな、俺がいて、タダスケがいて、HAYATAがいて、そしてお前がいて、4人揃ってRATEL'Sや。…YO-HEY、帰ってきてくれ」。そう言ってYO-HEYに“RATEL'S復帰"をうながした。

 しかしYO-HEYは、「ボス……。帰られへんわ」とポツリと拒否し、セコンドに就いた鈴木鼓太郎とともにリングを後に。その背中に原田は「それがお前の答えやな。なら言っとくわ。これから俺の前に立ったら、今日以上に容赦なく潰すからな。覚悟しとけよ」と通告して“完全決別"した。

 そしてYO-HEYと入れ替わるように現れたのが、デビュー25周年を迎えたばかりの稔だった。原田のベルトをみやった稔は、そのまま無言で立ち去った。

 もともと未戴冠のGHCジュニア王座を求めてノア参戦を果たした稔だが、依然として悲願は成就していない。バックステージでは「そろそろ俺自身もあのベルトを巻いとかないとな…っていうのもあるんですけど、このタイミングで挑戦表明するのは、もっと“深刻な"理由があってのこと」と明かしたうえで、「俺から挑戦するにあたって、プロレスリング・ノアに“重要なお願い"が二つほどある。ひとつ目。俺が挑戦したい日時と場所は、3月10日、横浜文化体育館。二つ目……これはまた次回。おいおい言いますよ」とまずは決戦の舞台を指定した。対する原田も「このベルトに興味があるんやろ? しゃべらんでも、すぐ分かったよ。次、このベルトかけて田中稔と勝負するぞ」と迎撃を宣言した。

 ともあれ、原田が地元・大阪メインで熱闘をつむいで初防衛。締めのマイクでは「俺は去年ここでみんなと一つ約束をしました。俺はその約束を叶えるためにも、このベルトを誰にも渡しません。絶対にこの1年も守り続けて、ノアジュニアを俺が守っていきますんで、応援よろしくお願いします!」と改めて誓った。

 “去年の約束"とは、エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場再進出。すでに3年以上遠ざかっている大会場返り咲きへ「階段降りて会場入りしたくないから。登りたいし。今年は絶対にやりたい。でも、それにはまだまだ力が足りないのも分かってるから。絶対に一つずつ、力つけて登りたいです」と語った。大志のためにも原田が2019年も“ノアジュニアの中心"の立ち続ける。

【試合後の原田】
――YO-HEY戦を振り返って?

▼原田「ホントに強かった! タイトルマッチだけじゃなくて、ここに来るまでの前哨戦で全部自分の思い通りにならなくて、しんどかった。ホントに。今日のタイトルマッチも予想してた以上の動きで来たんで、改めて強いなと思いました」

――試合後には“復縁"を迫ったが?

▼原田「4人でこそRATEL'Sやと俺は思ってたから。でもあいつは帰ってこない。それならそれで、もうあいつを追いかけるのは、もうやめる。サイナラや」

――3人で違うRATEL'Sを?

▼原田「うん。あいつがいない、3人での色を出していきたいなと。違ったRATEL'Sを見せていきたいと思います」

――去年果たせなかった約束(※府立第2超満員から府立第1開催)を改めて口にしたが?

▼原田「うん。階段降りて会場入りしたくないから。登りたいし。今年は絶対にやりたい。でも、それにはまだまだ力が足りないのも分かってるから。絶対に一つずつ、力つけて登りたいです」

――そして試合後には田中稔が現れ、無言だったが?

▼原田「無言どうこうよりも、目を見ただけでこのベルトに興味を持って来たんやな…ってのが分かったんで。目を見ただけでこのベルトに対する思いが伝わってきた」

――それだけ魅力的なベルトにできた自負がある?

▼原田「自分だけじゃなくて、対戦相手もお客さんも含めて、みんなでこのベルトの価値を上げてこられたな…っていう実感はあります」

【稔の話】「そろそろ俺自身もあのベルトを巻いとかないとな…っていうのもあるんですけど、このタイミングで挑戦表明するのは、もっと“深刻な"理由があってのこと。俺から挑戦するにあたって、プロレスリング・ノアに“重要なお願い"が二つほどある。ひとつ目。俺が挑戦したい日時と場所は、3月10日、横浜文化体育館。二つ目……これはまた次回。おいおい言いますよ。なんにしても、俺の挑戦を受けざるを得ない状況をまずは絶対に作りますんで。以上です」

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