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1/29【全日本】ノムヤギとのアジアタッグ戦へ河上が極道殺法&天龍イズム投入を示唆、菊田豪語「アジアタッグはほぼ大日本のもん」

 2・7後楽園大会でアジアタッグ選手権試合を争う第105代王者組・野村直矢&青柳優馬、挑戦者組・河上隆一&菊田一美が29日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。敵地に乗り込む大日本の二人は河上がグレート小鹿直伝の極道殺法と天龍イズム投入を示唆すれば、菊田は「(アジアタッグは)ほぼ大日本のもんじゃないですか。大日本に取り戻すじゃないですけど、そういった感じで今回挑みたい」と自信満々に豪語してみせた。

 1・3後楽園大会で大森隆男&ブラックめんそーれを退け、アジアタッグ3度目の防衛を果たした野村&青柳は“同世代の外敵挑戦者"を募集。これに呼応し、名乗りを上げたのが大日本の河上&菊田で、対抗戦によるアジアタッグ戦が2・7後楽園大会で実現することになった。

 敵地に乗り込む形となった河上&菊田はともに全日本でのベルト挑戦は初めてとなる。アジアタッグ王座は大日本会長のグレート小鹿が5度戴冠。中でも4度君臨した大熊元司(故人)との極道コンビは昭和のアジアタッグを象徴するタッグチームだった。近年では関本大介&岡林裕二が2011年3月、同年10月と2度戴冠。河上&菊田が勝利すれば、6年半ぶりに最古のベルトを大日本にもたらすことになる。菊田は過去を踏まえて「ほぼ大日本のもんじゃないですかね」と言い切り、「僕と河上さんが巻いてもおかしくない」と豪語。野村&青柳とはかつて若手主体興行でしのぎを削り、当時は分が悪かったが、「スタイルチェンジした自分とやったことないんで、そのへんをぶつけたいなと思いますね。思い切りやりますよ」と新たな自分に自信をみせた。

 久々の全日マット参戦となる河上は「二人も何かやる気十分みたいで、コメントでも『いい試合をしたい』ということを言ってたので、舐められてるなと思いました、素直に。こちらはいい試合をするつもりは全くありません」と王者組に通告。「いい試合になるかどうかじゃないんです。獲るか獲られるか、勝つか負けるかなんですよプロレスというのは」と持論を展開し、「戦いのプロレスをしてガッチリ、アジアタッグを。見てもかっこいいんでね。ほしいなと思います」と最古のベルト獲りに色気たっぷりだ。決戦へ向けて小鹿会長から極道殺法を伝授されたという河上はかつて天龍源一郎にも師事。「天龍イズムみたいなものも二人に痛みで叩き込んで、ウチのグレート小鹿の極道殺法をね、実は伝授されてるんで、それも挟みながら」と“変化球"を予告してノムヤギを揺さぶった。

 4度目の防衛戦となるノムヤギは自ら望んだシチュエーションに燃えている。野村は河上の発言を受けて「いろんなことをやってきても自由だと思うし、それを全て受け止めたうえで僕らが勝ちます」と宣言。「対抗戦を意識しすぎると足をすくわれると思うんで、イチプロレスラーの野村直矢として二人を迎え撃って確実に叩き潰したい」と必勝を自らに義務づけた。

 青柳も「僕らが今まで防衛してきた人とは違うタイプの選手なんで、いっぱい警戒する部分がありますね」と気を引き締めつつ、「過去、グレート小鹿さんが巻いたとか、関本さん岡林さんが巻いてたとかっていう昔話は僕からしたらどうでもいいですね。フレッシュな試合をしたい」と現在進行形の熱い戦いを見据えるばかり。河上から「二人は全日本プロレスの未来かもしれない。それはなくなるのかもしれない。この一戦で。壊れるかもしれないし」と通告されても、「だからこそ今できる試合をやりたいと思ってますね。今しかできない試合もあると思う」と動じず。「そういった意味でも激しい試合だとか、対抗戦だとか、潰し合いだとか、そういうのも含めて僕の中でいい試合だと思ってるんで、昔話には一切こだわらず、今の試合をしたい」と誓った。

☆2/7(木)東京・後楽園ホール『2019 EXCITE SERIES』開幕戦 18:30開始

▼アジアタッグ選手権試合
[挑戦者組]
菊田一美
河上隆一
(1/60)
青柳優馬
野村直矢
[第105代王者組]
※野村&青柳4度目の防衛戦

【会見の模様】
▼菊田「今回、伝統あるアジアタッグのベルトに挑戦することになりまして、アジアタッグといえばグレート小鹿が巻いて関本さん&岡林さんも巻いてるんでね。大日本に取り戻すじゃないですけど、そういった感じで今回挑みたいと思います。河上さんとだったら獲れると思うんで」

▼河上「まず久しぶりの全日本参戦、そして僕の挑戦を受けてくれた二人。団体と二人にはお礼申し上げます。二人も何かやる気十分みたいで、コメントでも『いい試合をしたい』ということを言ってたので、舐められてるなと思いました、素直に。こちらはいい試合をするつもりは全くありません。アジアタッグ獲りにいきます。いい試合になるかどうかじゃないんです。獲るか獲られるか、勝つか負けるかなんですよプロレスというのは。スポーツエンターテインメントだけじゃないんでね。格闘技として、戦いとして、戦いのプロレスをしてガッチリ、アジアタッグを。見てもかっこいいんでね。ほしいなと思います。僕もあとは全日本の流れを汲むじゃないですけど、天龍さんを師事してきた経緯があるんで、天龍イズムみたいなものも二人に痛みで叩き込んで、ウチのグレート小鹿の極道殺法をね、実は伝授されてるんで、それも挟みながら。見た感じきれいなプロレスしかしたことないと思うんで、二人は。どんな変化球でくるかわからない。期待してください」

▼青柳「2月7日、全日本プロレスの大会でアジアタッグ選手権が決まったんですね。その前に大日本プロレスの大会で世界タッグが流出している状況で、大日本ファンの方も、全日本ファンの方も大日本にやられるんじゃないかなって悪い雰囲気があると思うんですよ。僕はこの2月7日、必ず防衛して、その悪い雰囲気おW断ち切りたいと思います。もちろん、いい試合をしたうえで防衛します」

▼野村「全日本vs大日本の対抗戦になると思うんで、全日本の方が強いっていうことを証明したうえで、彼らには踏み台になってもらって。僕ら二人はアジア最多防衛を狙ってるんで、まず彼ら二人にしっかり勝ったうえで防衛を続けていきたい。そう思います」

――王者組は河上選手の極道殺法などを警戒する必要がありそうだが?

▼青柳「本当に僕らが今まで防衛してきた人とは違うタイプの選手なんで、いっぱい警戒する部分がありますね。極道殺法だとか、警戒したいなと思います」

▼野村「いろんなことをやってきても自由だと思うし、それを全て受け止めたうえで僕らが勝ちます」

――ベルトを獲ることに加え、対抗戦という意識も強い?

▼菊田「僕の場合は若手興行でやり合ってた経緯もありますから、当然借りもありますし。でもスタイルチェンジした自分とやったことないんで、そのへんをぶつけたいなと思いますね。思い切りやりますよ」

▼河上「あまり対抗戦というより僕の中ではここで言うのも何ですけど、大日本プロレスの方が強いと思ってるんで。ただ伝統あるアジアタッグ引っぺがしにいく。それだけですよ。対抗戦とかじゃないですね」

――小鹿、関本&岡林が巻いていたベルトとあって、大日本に取り戻すという感覚がある?

▼菊田「ほぼ大日本のもんじゃないですかね。あれだけベストタッグの二人が巻いたり、ウチの会長が昔何度も巻いてるし。僕と河上さんが巻いてもおかしくないんじゃないですか」

▼河上「極道殺法だけじゃないですね、警戒してほしいのは。楽しみですよホントに。今、チャンピオンチームが言ったように受けて立つというんだったら、こっちも遠慮せず思い切り全部出し切ってやりますよ。二人は全日本プロレスの未来かもしれない。でも、それはなくなるのかもしれない。この一戦で。壊れるかもしれないし。だから、あんまりいい試合というのにこだわってると、どうなるかわかんないよって感じですね」

――王者組は団体の看板がかかった戦いを意識せざるを得ない状況だが?

▼青柳「全日本プロレスvs大日本プロレスの対抗戦と見る人がほとんどだと思いますけど、過去、グレート小鹿さんが巻いたとか、関本さん岡林さんが巻いてたとかっていう昔話は僕からしたらどうでもいいですね。フレッシュな試合をしたいです。4人ともこれから先があるんで。さっき(河上が)言ったようにもしかしたらなくなるかもしれない。だからこそ今できる試合をやりたいと思ってますね。今しかできない試合もあると思うんで。そういった意味でも激しい試合だとか、対抗戦だとか、潰し合いだとか、そういうのも含めて僕の中でいい試合だと思ってるんで、昔話には一切こだわらず、今の試合をしたいです」

▼野村「対抗戦ももちろんそうなんですけど、それを意識しすぎると足をすくわれると思うんで、イチプロレスラーの野村直矢として二人を迎え撃って確実に叩き潰したい。そう思います」

――小鹿さんからエールはあった?

▼河上「僕には直々に。僕が教えを乞うて。この前の新潟大会で小鹿さんがベルト落としたんですけど、その試合後に教えを授かりました。別にそれを要所で持ってくるというか特に考えてないですけど、それも用いる手段の一つかなと思いますね」

――河上選手は王者組を「もぎたてフルーツ」、青柳選手は挑戦者組を「黒ずんだバナナ」と形容していたが、今この場にいて相手への印象は変わった?

▼青柳「黒ずんだバナナですね。僕の中でけなしてるイメージはないです。むしろ黒ずんだバナナっておいしいじゃないですか。だから、そのおいしいところを狙いたいなと僕は思います。そうすればアジアタッグもより輝くと思ってます」

▼河上「全く同じ意見ですね。もぎたてフルーツ、おいしそうじゃないですか。果汁たっぷりの。そういう感じしますね。だからこそ食べたいですよね、早く」

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