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1/30【越中40周年興行】越中40周年で“平成生まれ軍"相手に大暴れ 天龍、長州、武藤ら祝福、維震軍新メンバー真霜が勝利

『越中詩郎デビュー40周年記念大会 侍祭り〜平成最後の平成維震軍〜』東京・後楽園ホール(2019年1月30日)
HEISEI SAMURAI SPIRITS ○真霜拳號(X)&越中詩郎&齋藤彰俊&青柳政司&AKIRA&withザ・グレート・カブキvs橋本大地&遠藤哲哉&芦野祥太郎&清宮海斗&最上九×

 40周年記念試合で越中が平成生まれのレスラー相手に大暴れ。最後は平成維震軍の新メンバー・真霜が締めた。記念セレモニーには越中に縁のある天龍源一郎、長州力、武藤敬司も祝福に駆けつけた。

 越中は79年3月に全日本プロレスでデビュー。新日本、WJでも活躍し、フリーに転向後は様々なリングで激闘を繰り広げてきた。そして迎えた40周年。越中は最も思い入れ深い90年代の新日本で暴れ回った平成維震軍として、記念試合に臨んだ。タッグを組むのは気心の知れたAKIRA、青柳、齋藤に、新メンバーXを加えた4人。参謀格のカブキもセコンドについた。対戦するのは平成生まれの大日本・大地、DDT・遠藤、WRESTLE-1・芦野、K-DOJO・最上、ノア・清宮の豪華5人衆だ。

 平成維震軍はお揃いの黒い袴姿で、雷神矢口が生演奏する「SAMURAI」に乗ってリングイン。新メンバーのK-DOJO・真霜が「覇」と刻まれた大旗を振り回すと、カブキが華麗なヌンチャクを披露する。

 いきなり越中とGHCヘビー級王者の清宮の顔合わせが実現。気合いの入った越中は清宮のドロップキックを食らっても仁王立ちし、あいさつ代わりにジャンピングヒップアタックを発射した。場外乱闘でもノリノリの越中はひな壇席から清宮に、ステージ席から遠藤に豪快なヒップアタックをぶち込む。越中の気迫が伝染し、他のメンバーも真っ向から若い相手とやり合った。

 AKIRAがスピーディなタッチワークに捕まってしまうも、越中たちはあえて動かず、仲間を信じて自力での反撃を待つ。AKIRAがそれに応えて逆襲に成功すると、越中はすぐに動き、清宮に総出で集中砲火を浴びせた。

 今度は齋藤がピンチを迎えるが、越中は自ら動いて、背後からダイビングヒップアタックを一閃。タッチをもらうと、青柳のニールキック、齋藤の裏落とし、AKIRAのムササビプレス、越中のダイビングヒップアタック、真霜のランニングローキックが立て続けにさく裂する。維震軍らしい連係攻撃から、越中は一気にパワーボムを敢行。勝利を確信して拳を突き上げた。

 これを大地がキックアウト。直後にジャーマンでぶん投げられて越中はピンチを迎える。しかし、ここで「越中」コールが発生すると、再び侍魂に火が灯って反攻。場外ダイブが連鎖した場面では、エプロンからダイビングヒップアタックをズバリ。勝機をこじ開けた。

 最後は新メンバーの真霜が決めた。相手軍の波状攻撃に土俵際まで追い込まれたが、セコンドのカブキが赤い毒霧を最上に吹きかけて好アシスト。すると、齋藤がアイアンクロースラム、AKIRAがムササビプレス、越中がジャンピングヒップアタックで援護射撃する。先輩たちのゲキの応えるように、真霜は垂直落下式ブレーンバスターで最上から3カウントを奪い取った。

 平成維震軍が激勝。全員で勝ち名乗りを受けると、後楽園ホールには大きな越中コールがこだまする。記念セレモニーになると、越中の人徳を示すかのように、天龍、長州、武藤が駆けつけた。

 武藤は「俺にとって本当に数少ない貴重な先輩現役レスラーです。この先、辞めるなんて絶対に言わないで、80歳ぐらいまでプロレスやりましょう」とエール。長州は言葉少なだったが「詩郎、どうもおめでとう。以上」と笑顔で語りかけた。天龍は「これだけの人がヒップアタックを喜んでましたよ。ひとごと言わせてもらうと、俺たち3人、寒い階段で25分待たせて、お客さんが喜んでましたけど、文句言ってましたよ。40周年おめでとうございました」と祝福した。

 かつて越中のモノマネで話題を呼んだお笑い芸人のケンドーコバヤシさんから祝福のVTRメッセージも届いた。「越中さんあってのケンドーコバヤシだと常々思っています。越中さんに教えてもらった侍魂を元に今日も頑張っております」と胸を張ったコバヤシさんは「50周年を目指して…いや、60周年、70周年までお願いします」と激励し、「やってやるって!」と最後にモノマネも披露した。

 試合を終えた平成維震軍の面々や藤波もリングに上がると、最後にマイクを持った越中は「たくさんのファンの皆さん、応援していただきまして、背中を押していただきました。ありがとうございました。今後とも1試合1試合頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」とファンに感謝。深々と頭を下げて、自らの記念試合を締めくくった。

 「今後とも頑張っていきたいと思います。若いヤツにはまだまだ負けないです!」とバックステージで断言した越中。「ファンのみんなが背中を押してくれたのが一番だと思います。いい仲間に恵まれて。こんな長く続いているチームはないと思うんで、これを誇りにしながら、今後も戦っていきたいと思います」と今後も侍魂を胸に、突き進んでいく構えだ。

【試合後の越中】
▼越中「仲間の力とファンの皆さんのおかげで40年を迎えることができました。マスコミの皆さんも本当にありがとうございました。今後とも頑張っていきたいと思います。若いヤツにはまだまだ負けないです! ありがとうございました。真霜は心強いんで、任せてください。また新しい風が吹くと思います」

――真霜選手を選んだ理由は?

▼越中「もう直感で、勘で、こいつだと思いました。言葉はいらないと思うし、こいつも『行くぞ』と言ったら、『はい』って言ってくれたんで。今日の暴れ方も心強かったし、これからますます楽しみだし、維震軍自体もまた新しい風になると思います」

――ケンドー・コバヤシさんからは「70周年まで」、武藤選手からは「80歳まで」と言われたが?

▼越中「まあ、とにかく頑張っていきます。ケンドーの野郎、ちょっと偉くなったからって、全然話もしてくれなくなったからな(笑) 人間、あんなふうになっちゃダメだな」

――大先輩たちがリング上で祝福してくれたが?

▼越中「もうありがたいです。ありがとうございます。もう感謝しかないですね」

――なぜここまでやってこれたと思う?

▼越中「ファンのみんなが背中を押してくれたのが一番だと思います。いい仲間に恵まれて。こんな長く続いているチームはないと思うんで、これを誇りにしながら、今後も戦っていきたいと思います」

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