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2/2【ZERO1】壮絶真っ向勝負 関本が火野と激闘ドローで世界ヘビー&ストロング2冠V2

『JUMP UP〜未来に羽ばたけ〜』東京・新木場1stRING(2019年2月2日)
世界ヘビー級&BJW認定世界ストロングヘビー級両選手権試合=△関本大介vs火野裕士△

 関本が火野と大激闘を繰り広げ、時間切れ引き分けながら世界ヘビー&ストロング両王座2度目の防衛を果たした。

 今年デビュー20周年イヤーを迎えた関本は現在、世界ヘビー&ストロングのシングル2冠王に君臨。両王座の防衛戦を同時に行っていくことを宣言し、この日がその第1弾となった。挑戦者は強敵・火野。真っ向勝負の肉弾戦が予想されたが、期待通りの激闘が繰り広げられた。

 開始と同時に力のこもったロックアップでしのぎを削り、ヘッドロックで絞め上げた火野は関本がロープに振ろうとしても離さず。関本もヘッドロックで切り返し、火野がロープに飛ばそうとしてもお返しとばかりに離さない。火野は力ずくで逃れ、手四つによる力比べで関本にヒザをつかせたが、意地の関本も押し返し、逆に火野にヒザをつかせた。

 ここで火野が逆水平を打ち込んで、いよいよ逆水平合戦に突入していく。両者がチョップを打ち合い、乾いた音が響くたびに場内はどよめきと歓声に包まれる。ラリーが互角に終わると、今度はショルダータックル合戦で正面衝突。これは関本が競り勝って雄たけびを上げた。

 すかさず関本がネックロック、キャメルクラッチで火野の動きを止め、ブレーンバスターで引っこ抜く。逆エビ固めで絞め上げ、火野が逃れても逆水平を連発していく。すると火野は両手を背中で組んでノーガード状態に。関本が逆水平を連発しても真っ向から受け止め、重たい逆水平でやり返す。またも激しい打ち合いに突入し、ついに関本が前のめりに倒れ、火野は関本の背中に何発もチョップを振り下ろした。

 すかさず火野はスリーパーで絞め上げ、スタミナを奪いにかかる。中指を突き立ててからセントーンを投下し、コーナーに追い込んで逆水平をお見舞い。串刺しラリアットで突っ込み、エクスプロイダーで引っこ抜いた。

 守勢に回った関本だが、起死回生のシュミット流バックブリーカーで逆襲。雄たけびもろとも串刺しスピアーで突っ込み、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げるたが、逃れた火野が強烈なラリアットで反撃。ダイビングボディプレスを発射し、Fucking BOMBの構えに入った。

 関本はこれをリバースすると、ラリアットで突っ込む。火野が相打ちに持ち込んでも引かず、何度も正面衝突を繰り返す。激しい打ち合いを関本が制してなぎ倒したが、火野も譲らず再びラリアット合戦に持ち込み、ダブルダウンとなった。

 同時に立ち上がった両者は足を止めてのショートレンジラリアットを打ち合い、ともに意地でも倒れない。激しい攻防に競り勝ったのは関本。ショートレンジ左ラリアットで火野をねじ伏せ、お株を奪うFucking BOMBを敢行した。譲らない火野はラリアットを狙う関本を追尾してバックを取り、ジャーマンでぶっこ抜いてお株を奪う。Fucking BOMBを仕掛けたが、不時着した関本はジャーマンを爆発させた。

 それでも3カウントは入らない。リストクラッチ式ジャーマンを狙う関本を振りほどいた火野はFucking BOMBを狙うものの、再び阻止した関本がラリアット合戦に競り勝って火野をなぎ倒す。負けじと火野もすくい上げるように持ち上げてのパワーボムで逆襲。ラリアットが相打ちになっても、両者はヒザをついた状態でラリアットを打ち合い、火野がなぎ倒してカバーに入っても関本はキックアウト。逆に関本が火野をなぎ倒して覆いかぶさったが、火野が2カウントで返すと同時にタイムアップを告げるゴングが鳴らされた。

 大激闘となった両者の対決は決着つかず。関本が時間切れドローながら世界ヘビー&ストロング両王座2度目の防衛を果たした。さすがに試合後は両者とも疲労困ぱい。ともにヒザをついた状態で火野が「大ちゃん、最高っすわ」と切り出し、「前にも言ったと思うけど、自分が高校生でまだファンの時、大日本プロレス観に行ったら、すでにメイン張って一番印象に残った、一番かっこよかったと思った選手です。その人と今こうやって時間いっぱい戦えて、自分も人間としてのレベルがアップしていったっていうか」と敬意を示しつつ充実感をあらわ。「関本さん、あんたはやっぱり高い壁なんや。一発で獲ったらおもんない。またやりましょう。しばらくしてからね」と呼びかけた。

 これには関本も「俺も体がもたねぇよ」としながらも、「しばらくしたら、また戦いましょう」と呼応。両者は握手を交わすと、ともに深々とお辞儀して敬意を示し合った。バックステージでも関本は「防衛とはいえ、引き分けなんで、火野裕士とは決着ついてないですからね。また戦いたい」と再戦を誓うばかり。2冠同時の防衛ロードが幕を開け、「次はボディガー選手。もう待ったなしでしょう。あの筋肉の化け物を木端微塵に打ち砕きます」と次戦を見据えた。これを受けて、大日本2・23大阪大会でボディガーとのV3戦が正式に決まった。

【試合後の関本】
▼関本「ありがとうございました。いやぁ引き分けなんでね、防衛とはいえ、引き分けなんで、火野裕士とは決着ついてないですからね。また戦いたいと思います。ただ、本当にすぐはやめてくれ。そんな感じです。何とか守ったって感じですね、ホントに。3カウント入れさせなかったっていう。強いですね」

――これから2つのベルトをかけて戦っていくと宣言した初戦だったが?

▼関本「どんどんね、強い選手が挑戦してくるんで。今日は引き分けとはいえ防衛したんでね。次はボディガー選手。もう待ったなしでしょう。あの筋肉の化け物を木端微塵に打ち砕きます。はい」

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