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2/5【DRAGON GATE】シュンが格上同期・Ben-K撃破 若手トーナメント上位陣が先輩超え

 『TRUTH GATE 2019』後楽園ホール大会が5日、行われ、シュン・スカイウォーカーがすでにトップ戦線で結果を出している同期のBen-Kを撃破。若手トーナメントに出場していた石田凱士、U-T、吉岡勇紀も先輩超えを果たした。

 シュンは現時点における若手の格付けを決めるべく行われた7人参加のトーナメントを制覇。「俺はここがゴールじゃない。俺には実績の飛び抜けた同期がいます。そいつを倒さないと、俺はこれ以上、前に進めない」と宣言し、同日デビュー(2016年4月22日)にもかかわらず、すでにタイトル戦線で活躍しているBen-Kとのシングルマッチを熱望。Ben-Kも承諾し、第5試合で一騎打ちが組まれた。

 Ben-Kが盤石の試合運びで脇腹攻めを続けて主導権を握る。シュンはケブラーダを皮切りに、二段蹴り、ブラスター(変型タイガードライバー)と得意技で畳みかけたものの、スカイウォーカームーンサルトはBen-Kがヒザを突き立てて撃墜。脇腹を押さえて苦しむシュンに対し、バックドロップやミサイルキック、スピアー、投げ捨てドラゴンスープレックス、高速ジャーマンスープレックス…と面白いように大技を連発した。

 しかし、Ben-Kボムはシュンが阻止。懸命に丸め込んで粘りに粘る。強烈な二段蹴りがカウンターでクリーンヒットすると、その場飛び式ムーンサルトダブルニーを連打。最後はアシュラ(変型エメラルドフロウジョン)からのスカイウォーカームーンサルトで、格上の同期から完璧な3カウントを奪い取った。

 シュンは「俺はこの一戦で勝ったからって、お前を超えたとは思ってない。並んでいるとも思ってないよ。ただ、間違いなくこの一戦で俺はお前とDRAGON GATEのトップで戦っていく権利は得たと思っているよ」とBen-Kを前にして力強く宣言し、「これからずっとお前とやりあっていくと思うけど、俺はもっともっと経験も積んで、もっと進化もして、お前と並べるような存在、お前を超えれるような存在になってみせるよ。Ben-K、これからもよろしくな」と同期に呼びかける。Ben-Kはマイクを奪い取ったものの、何も喋らず、そのまま投げ捨てて悔しさをあらわに。一方、シュンは「俺はもっともっと進化して、もっと経験を積んで、DRAGON GATEのトップを目指します。皆さん、シュン・スカイウォーカーにご注目お願いします。シュン・スカイウォーカーのこれからにご期待ください」とさらなる飛躍を観客に誓った。

 若手トーナメント準優勝の石田はセミファイナルに登場。MaxiMuMのドラゴン・キッド&ジェイソン・リーと組んで、REDのPAC&Eita&ビッグR清水組が対戦した。

 RED内ではビッグR清水が誤爆を繰り返して、不協和音が生まれているが、序盤戦は石田を標的にして優勢に試合を進める。それでもジェイソンやキッドが試合を立て直すと、息を吹き返した石田は清水にこれでもかとミドルキックを乱射した。清水のネックハンギングボムを食らってしまうと、一方的に攻め込まれて大ピンチに。キッドたちも分断されると、清水のダイビングボディプレスが完璧に決まり、石田は土俵際まで追い込まれた。

 それでも砲丸投げスラムをフランケンシュタイナーで切り返す。介入したEitaのトラースキックを清水に誤爆させてチャンスを掴むと、1sec.(ヒザ立ちの相手に仕掛けるヘッドシザースからの丸め込み)で3カウントを奪い取った。

 石田がシュンに負けじと先輩を撃破。まさかの結末に、倒れる清水を見下ろしたPACとEitaは不快感をあらわに。Eitaはテーピングを清水に投げつけて怒りをぶつける。セコンドたちも敗者を介抱せず、清水1人が取り残されて、亀裂がさらに深まった。

 若手トーナメントで惜しくも4位に終わったU-Tは第3試合で吉田隆司と対戦。パワーの差はいかんともし難く、苦しい戦いを強いられたが、それでも得意のビエンジャベに捕獲してギブアップ寸前まで追い詰める。吉田はパワーボムやファイアーサンダー、パイナップルボンバーなどで再び圧倒したものの、U-Tが死力を振り絞ってカサドーラで丸め込み、殊勲の3カウントを奪い取った。

 第1試合では若手トーナメント3位の吉岡がK-ness.を下しており、1位〜4位の4人がいきなり結果を出した形に。3・7後楽園で決まった8人タッグ4WAYにもエントリー。今後はユニット抗争だけでなく、世代闘争も活発化しそうだ。

プロ格 情報局