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2/7【全日本】岩本まさかの初戦黒星 鼓太郎が新技で予告通りの王者狩り

『2019 EXCITE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年2月7日)
「2019 Jr.BATTLE OF GLORY」Aブロック公式戦=○鈴木鼓太郎vs岩本煌史×

 世界ジュニア王者・岩本がまさかの初戦黒星。鼓太郎が予告通りの王者狩りを完遂し、二つの勲章獲りへ向けて始動した。

 2017年優勝者の岩本は今年、世界ジュニア王者としてエントリー。2年ぶりV2と、史上初となる王者による優勝を狙っている。初戦の相手は鼓太郎。優勝戦となる2・24横浜文体と同日のノア後楽園大会ではGHCジュニアタッグ王座挑戦も控え、団体を股にかけた二つの勲章を手にする青写真を描き、初戦での王者撃破を予告していた。

 主導権を握ったのは鼓太郎だった。狙いを定めたのは岩本の腹部。場外戦で床へダイレクトに落とすストマックブロックを敢行すると、ボディエルボーやニードロップを連発するなど徹底攻撃に出る。三沢光晴ばりのフロッグスプラッシュを挟んでボディシザースで絞め上げた。

 岩本も一本背負いで反撃し、肩固めで絞め上げたものの、鼓太郎はエルボースイシーダを発射して主導権を渡さない。岩本が狙った雪崩式ブレーンバスターをディフェンサーで切り返し、ボディエルボーを打ち込んだ。

 岩本も王者の意地。鼓太郎が狙った雪崩式タイガードライバーを食い止め、逆に雪崩式一本背負いを敢行。ネックスクリュー、ランニング大外刈りで巻き返しを図った。が、孤高の芸術は鼓太郎が阻止し、巴投げで投げ飛ばすと、エンドレスワルツでニアフォールに追い込む。各種エルボーでヒジの雨を降らせ、岩本がニーアッパーを繰り出してもキャッチしてローリングエルボーを繰り出した。

 読んだ岩本はこれをローリングラリアットで迎撃。高速ドラゴンスープレックス、ジャーマンスープレックスホールドで逆転を狙うものの、3カウントは奪えず。三度目の正直で狙った孤高の芸術も不発に終わり、鼓太郎が顔面へのエルボースタンプをグサリ。ブルーディスティニー、ジャベリンと得意技を惜しげもなく連発すると、岩本の右腕に自らの右足を引っかけて転がして動きを止めてのエルボーを振り下ろして3カウントを奪った。

 鼓太郎が予告通りに王者狩りをやってのけ、二つの勲章獲りへ向けて申し分なしの好スタートを切った。しかも「試合前から考えていた」という新兵器・デスサイズで3カウントを奪取。「他にもいくつでもあるんだけど、その中の引き出しを開いただけ」とさらなる次の手も示唆した鼓太郎は「またさらに差が開いたな。ベルトを持っているだけじゃ俺には勝てないよ」と勝ち誇った。

 次戦は2・10大阪大会のTAJIRI戦。昨年も同ブロックで勝利している鼓太郎は「そここそ五分五分だから」と警戒しながらも、「手の内はわかっているから。あの霧に気をつければいいんでしょ?」と自信満々だった。

 一方、王者・岩本が痛恨の初戦黒星。ショックは計り知れず、試合後はノーコメントで控室に消えた。次戦は明日2・8名古屋大会の岡田戦。1・2後楽園の世界ジュニア戦以来の再戦となる。ここで勝利し、立て直しといきたいところだ。

【試合後の鼓太郎】
――会見で予告した通り、チャンピオンからまず1勝目を挙げたが?

▼鼓太郎「まず1つ目。まず1つ目。でも、岩本煌史、世界ジュニアヘビー級チャンピオン、またさらに差が開いたな。ベルトを持っているだけじゃ俺には勝てないよ」

――最後の決まり手はあまり見られない技だったが?

▼鼓太郎「試合前から考えていたヤツで。まあ、追い討ちみたいな技で。デスサイズですよ」

――ガンダムシリーズで?

▼鼓太郎「まあ、他にもいくつでもあるんだけど、その中の引き出しを開いただけであって」

――リーグ戦で申し分ないスタートを切れた?

▼鼓太郎「そうですね。だって、チャンピオンから獲ったんだから、誰にも文句言えないでしょ?」

――次の相手はTAJIRI選手だが?

▼鼓太郎「まあ、そここそ五分五分だから、今。手の内はわかっているから。あの霧に気をつければいいんでしょ? リング上が塩だらけでやりにくいったらありゃしないよ」

※岩本はノーコメント

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