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2/7【全日本】吉岡肉薄も青木が3年ぶりV2へ好発進

『2019 EXCITE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年2月7日)
「2019 Jr.BATTLE OF GLORY」Bブロック公式戦=○青木篤志vs吉岡世起×

 青木が苦戦の末に吉岡を下し、3年ぶり2度目の優勝へ向けて好スタートを切った。

 2015年覇者の青木はこれが6年連続6度目の出場で、3年ぶりV2を狙う。初戦の相手はWRESTLE-1の吉岡。「#STRONG HEARTSとして全日ジュニアに刺激をぶち込む」と宣言し、リーグ戦に優勝し、世界ジュニア王座獲りに乗り出す構えもみせている。対抗戦となったこの一戦、青木がストッパーの役目を果たした。

 W-1でクルーザー王座を2度戴冠している吉岡は言うまでもなく実力者。さしもの青木も苦戦を強いられた。ラ・ケブラーダで先手を取った吉岡からキック攻撃を何発も浴びて守勢に回る。場外戦でフェンス上からのミサイルキックで反撃すると、コーナーからダイブしてのフェースクラッシャーやバックドロップで巻き返しを図っても、吉岡のジャンピングカカト落としで動きを止められ、ファルコンアロー、クロスフェースで攻め込まれた。

 しのいだ青木は飛びヒザ蹴りや顔面蹴りでなおも攻め込まれたが、ラリアットで反撃ののろし。コーナー上での攻防を制すると、パワーボムで叩きつけてようやく流れを引き寄せた。2発目のラリアットを叩き込み、パイルドライバーでグサリ。2カウントで返されてもオブジェクトを爆発させて逆転勝利を決めた。

 「吉岡世起、強かった。上手かった。危なかった。でも、今日は気持ちだけ」と振り返ったほどの苦闘の末、吉岡を何とか振り切った青木が初戦白星。3年ぶり2度目の優勝へ向けて好発進となった。試合後は開口一番、「優勝するためには1個も負けれないし、特に今日の試合には負けたくなかった」と切り出した。そこには「今日、公式戦が組まれなかったヤツらに『俺はお前らと覚悟が違う』と、それを自分の試合が組まれた以上、ここで出す」との強い覚悟が込められていた。次戦は2・10大阪大会の力戦。「あとは全部勝って、優勝するのみ」と言い切った青木は出場する全選手が今リーグ戦を勝ち抜くこと、盛り上げることに集中するべきと考え、「言いたいこと、やりたいことを言うのは全て全部勝って優勝した時」とのスタンスを強調した。

 一方、吉岡は初戦黒星。全日ジュニアを感じる存在として会見で名前を挙げていたうちの一人が青木で、直接対決を通じて「全日本プロレスジュニアを守ってきた男の意地」を感じた。次戦は明日2・8名古屋大会の力戦。まずはここで立て直すのみで、「俺は尻上がりだ。ここからだ。一戦一戦、もう気は抜かねえぞ」と気を引き締めていた。

【青木の話】「とりあえず開幕勝ったぞ。優勝するためには1個も負けれないし、特に今日の試合には負けたくなかった。理由は簡単。今日、公式戦が組まれなかったヤツらに『俺はお前らと覚悟が違う』と、それを自分の試合が組まれた以上、ここで出すのがまず俺の一番のやることだと思ったから。あとは全部勝って、優勝するのみ。言いたいこと、やりたいことを言うのは全て全部勝って優勝した時。なので、俺はそういうことを言わない。他の人間もそういうのは言わないでほしい。なぜなら、リーグ戦で勝つことが今、やっている一番の目標だろう。俺はこのリーグ戦を盛り上げるために、絶対に優勝して、全日本のジュニアが強い、面白い、それを証明していきたいんで。まだ初戦を勝っただけ。だから、あとは全部勝って、必ず自分のやりたいこと、言いたいことを優勝した時に言いたいなと思います。以上です。ただ、吉岡世起、強かった。上手かった。危なかった。でも、今日は気持ちだけ。俺が勝ったのは気持ちだけ。以上です」

【吉岡の話】「舐めてたわけじゃねえ。油断してたわけでもねえ。でも、確かにこの一戦一戦より先にベルトを見てた自分がいるかもしれねえな。青木篤志、全日本プロレスジュニアを守ってきた男の意地だよ、意地。凄えな。でも、俺は尻上がりだ。ここからだ。一戦一戦、もう気は抜かねえぞ」

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