プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/7【全日本】ノムヤギがアジアタッグV4 河上&菊田が再挑戦アピール、小鹿会長は「全面戦争」宣言

『2019 EXCITE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2019年2月7日)
アジアタッグ選手権試合=○野村直矢&青柳優馬vs河上隆一&菊田一美×

 アジアタッグ王者の野村&青柳が、大日本の河上&菊田相手に苦戦を強いられたものの、最後は逆転勝利をあげて、4度目の防衛を果たした。試合後、やり足りない河上&菊田は再戦を要求。セコンドについたグレート小鹿会長は全日本との全面戦争をぶち上げた。

 アジアタッグ王者の野村&青柳が4度目の防衛戦で、大日本から名乗りをあげてきた河上&菊田を迎え撃った。

 かつてアジアタッグ王座を保持していた大日本の小鹿会長がセコンドにつき、河上たちにゲキを飛ばす。会長の前で負けられないと燃えた河上が先手。野村の左腕に集中攻撃を見舞うと、場外戦でも大日本コンビが圧倒して、試合をリードした。

 野村がピンチを脱しても、今度は代わった青柳が捕まってしまう。それでも青柳がジャンピングニーで意地を見せると、体力を回復させた野村が突進。一気呵成に菊田を攻め立て、やっとリズムを掴んだ。ここぞとばかりに、青柳の串刺しバックエルボー、野村の山折り、青柳のジャーマン、野村のスピアー…と怒濤の猛ラッシュに出る。

 しかし、大日本軍はなりふり構わぬ攻撃に出た。河上はセコンドの小鹿会長から受け取った塩を青柳の顔面に投げつけて暴走。小鹿会長譲りの極道殺法で青柳を戦線離脱に追い込むと、菊田とともに野村に集中砲火を浴びせる。エルボーとトラースキックの同時弾やバックブリーカー&ダイビングニーを繰り出すと、菊田は三角蹴りを突き刺した。

 青柳が助けに飛び込んでも、河上が強烈なエルボーをぶち込んで返り討ちに。だが、粘る野村はその河上にスピアーをぶち込むと、菊田のハイキックを食らっても倒れず、強引に担ぎ上げてマキシマムを敢行。逆転の3カウントを奪い取った。

 苦闘を制してノムヤギがアジアタッグ王座V4。試合後、河上から再戦アピールを受けたが、青柳は「いつでも受けますよ。他にもアジアのベルトが欲しい人が現れるんだったら、ドンドンドンドン防衛戦を重ねたいですね」と前向きな姿勢を示した。野村も「ノムヤギの完全勝利でしょ、これは。全日本の完全勝利だな、青柳?」と胸を張ると、「アジアタッグ防衛して、これでもうシングルのベルトも狙っていくんで。そこに矛先を向けたいと思います」と悲願の三冠獲りを改めてアピールした。

 しかし、引っ掛かるのがセコンドについた小鹿会長の存在。青柳は「向こうの大日本チーム。あれだけちゃんと実力もあって、キャリアも実績も積んでいるんだったら、あんなしょっぱいセコンド連れて来なくていいよ。塩なんか渡すようなヤツ。邪魔なだけだよ。昔話なんてするために、今日のアジア、挑戦受けたわけじゃないんですよ」と不快感をあらわにしていた。

 一方、河上&菊田組の敗北を見せつけられた小鹿会長は、「大日本プロレスと全日本プロレスの全面戦争を宣言する」とアジアタッグ獲りどころか、全面戦争の開戦を宣言。現在、世界タッグ王座は関本大介&岡林裕二組が保持しているが、「今、全日本プロレスにあるベルトを全部もらいにいくから。これを宣言させてもらう。やれる! 獲れる! これからは全日本を巻きこんで、堂々とプロレス界第1位を狙っていく。今日は終わりじゃない。始めた最初。スタートラインは今日」とベルト総取りまで予告した。

【試合後の野村&青柳】
▼野村「よっしゃー!」

▼青柳「目が痛え」

▼野村「やられた時間が長かったですけど、結果的に俺たちが勝ったんで」

▼青柳「野村さんフィーバー、きたー!」

▼野村「ノムヤギの完全勝利でしょ、これは。全日本の完全勝利だな、青柳?」

▼青柳「間違いない。間違いない。野村さんのフィーバーで今日は勝利を収めたようなもんですよ。ただ、向こうの大日本チーム。あれだけちゃんと実力もあって、キャリアも実績も積んでいるんだったら、あんなしょっぱいセコンド連れて来なくていいよ。塩なんか渡すようなヤツ。邪魔なだけだよ。昔話なんてするために、今日のアジア、挑戦受けたわけじゃないんですよ。フレッシュな、これから先ドンドンドンドン、プロレス界が盛り上がっていくための第一歩にするために、このアジアタッグ防衛戦をお願いしたわけですから。もうあんな塩だけ渡すようなおじいさんはいりません。次に挑戦してくる時は、グレート小鹿さんは絶対に呼ばないでくださいね」

――リング上で河上選手が再戦をアピールしていたが?

▼青柳「いつでも受けますよ。他にもアジアのベルトが欲しい人が現れるんだったら、ドンドンドンドン防衛戦を重ねたいですね。ただし、グレート小鹿さんは呼ばないようにしてください」

――今後、小鹿会長は出入り禁止?

▼青柳「出入り禁止のほうがいいですね」

――やるなら若い選手同士がいい?

▼青柳「そうですね。やっぱああやってプロレス界のこれからを背負っていく4人でやっていくのに、あんな人をセコンドにつける必要はないですよ。いないほうが、もしかしたら僕ら負けてたかもしれないですからね。そこだけですよね。ちょっと助かったなという部分が。あとは全部野村さんがガッチリ決めてくれたんで」

▼野村「アジアタッグ防衛して、これでもうシングルのベルトも狙っていくんで。そこに矛先を向けたいと思います。アジアはもちろんですけど、シングルも狙っていく」

▼青柳「やっていきましょう」

【試合後の河上&菊田】
▼河上「言った通り、もぎたてフルーツで、果汁タップリで、美味しかったです。やっぱり歴史あるアジアタッグチャンピオン。若くても、ドッシリしたいいチャンピオンだ。だからこそ悔しい。勝負ってものはもともと紙一重なものだけど、今日は本当に…本当に紙一重だった。絶対に獲りたい。アジアが欲しい。今まで俺は菊田と組んでたけど、自信があった。そして今日、アジアタッグに挑戦した。まあ、結果はこうだけど、こういう試合をして、確信に変わった。菊田となら獲れるし、他団体にも通用する。今日、試合では負けたけど、勝負には勝った。全日本プロレスファンは刺激受けたんじゃねえか? 俺のチョップで倒れる野村、見たくなかったんじゃねえか? また刺激与えにいってやるよ。求む定期参戦。求むアゲイン、アジアタッグ」

▼菊田「ああ、クソ。河上さんが言ったように、あと少しなんだよね。あと少しなんだ。負けて悔しいですね。本当は今日獲りたかったけど、より欲しくなりましたね、アジアタッグが。結果、あっちの勝ちか。関係ないよ。内容は俺がもらったでしょ? 大日本でしょ? またやらせろって」

【小鹿会長の話】
▼小鹿「大日本プロレスと全日本プロレスの全面戦争を宣言する。これからとことこんアジアタッグベルトを追いかける。もともと俺自身が全日本プロレスにいた時に巻いていたベルト。このベルトを獲れるまで大日本プロレスは追いかける。いろいろな選手を選別する。今日の試合で、河上、菊田両選手がタイトルマッチで実力を半分出せるかどうか心配してた。だけど、コンビネーションやいろいろな部分でチャンピオンチームのほうが上だったと。まだまだ河上、菊田選手は悲観するもんじゃない。これからまだチャンスはあるだろうし。とりあえずは24日。関本、岡林両選手のタッグベルト防衛戦。こちらから挑戦者が発表されているけど、崔選手はある程度わかるけども、リー選手はわからん。ただ、これも大日本が防衛して、今、全日本プロレスにあるベルトを全部もらいにいくから。これを宣言させてもらう。やれる! 獲れる! これからは全日本を巻きこんで、堂々とプロレス界第1位を狙っていく。今日は終わりじゃない。始めた最初。スタートラインは今日。菊田、河上選手、彼らのファイトを見て、あとどこかチャンネルが1チャンネル違ったら、ニューチャンピオンが生まれてた。30人近くの選手の中で、いろいろな組み合わせ、タッグチームがある。皆さんに約束する。獲りに行きます。全日本プロレスを潰しに行きます。この次の24日、防衛戦、期待しててください。そのあともまだまだ時間があります。とにかく全面戦争を宣言する」

――小鹿会長が出撃することもある?

▼小鹿「僕自身も当然、中に入る。ただ、僕自身は4月28日に新潟プロレスのタッグトーナメントに出る約束があるもんで、欲張ったことはしない。アジアタッグのベルトに対しては、僕は急がなくてもいい。とりあえずは新潟のタッグトーナメントを制覇して、ベルトを腰に巻いた時に考えます、アジアタッグは。その間にこの全日本プロレスと全面戦争。全ベルトを奪取する。そこのところを皆さんに伝えておきたい」

――次に送る候補は頭の中に入っている?

▼小鹿「入ってます。入ってますけど、とりあえずは24日、横浜文化体育館で、関本&岡林組が防衛することを第一に考えて。とにかく1つのベルトだけじゃなく、あるベルトを全部獲りにいきます。これからいろいろスケール的にどこが当てはまるかはわからん。ただ、そのチャンスを作って狙って。黙っててもチャンスは来ない。一歩二歩前進しないとチャンスは来ない。そういう選手は大日本プロレスにいっぱいいる。まあ、選手の数もそうだし、粒揃いの実力者もそうだろうし、全日本プロレスよりうちのほうが上手。僕は57年間、見てきたこのプロレス界の中で自信がある。まあ、見ててください。よろしく」

プロ格 情報局