プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/9【全日本】TAJIRI貫録勝利で白星スタート、アキラ敗戦も本領発揮

『2019 EXCITE SERIES』奈良・生駒市体育協会滝寺S.C.体育館(2019年2月9日)
「2019 Jr.BATTLE OF GLORY」Aブロック公式戦=○TAJIRIvsフランシスコ・アキラ×

 TAJIRIが新鋭・アキラに貫録勝ちを収め、白星スタートだ。

 2年連続出場のTAJIRIと、初来日となったイタリアの新鋭・アキラがシリーズ3戦目となったこの日、初戦で対戦した。アキラはトペコンヒーロやラ・ケブラーダなど華麗な空中殺法を披露してきたが、日本での初となるシングルマッチでこれまで以上に本領を発揮した。

 TAJIRIが序盤に仕掛けたグラウンドでのじっくりとした攻防にしっかり対応し、アームホイップやアームロックで反撃。場外戦になってもエプロンで回転しての619という斬新な攻撃を繰り出した。その後もダイビングダブルニー、コーナーからのダイビングエースクラッシャー、トペスイシーダなど立体的な攻撃で見せ場を作った。また、TAJIRIに「イタリアで初めて見た時もそうでしたけど、とにかく打たれ強い」と言わしめたように打撃戦でも真っ向から渡り合い、気の強さも垣間見せた。

 だが、やはり経験の差は否めず。コーナーからダイブしたアキラをTAJIRIはミドルキックで撃墜。トラースキックを連発したアキラが丸め込み合戦で粘ってもトラースキックで動きを止めると、バズソーキックをぶち込んで3カウントを奪った。

 アキラを真っ向から受け止めての貫録勝ち。TAJIRIが白星スタートを切った。次戦は明日2・10大阪大会の鼓太郎戦。昨年も同ブロックで敗れており、TAJIRIは「博多で岩本君ですけど、一番ヤマ場は実はこっちだと俺思ってる」と警戒してはいる。それでも「今日、アキラと戦って何か最新型の2019年のプロレスが俺の中にもちょっとエキスが入ったかなって感じがする」と刺激を受けたとあって、「明日は鼓太郎には絶対負けません」と言い切った。

 一方、初戦黒星となったアキラだが、「まだ19歳で、海外経験あんまりなくて、何をどうしていいかまだわかってなかったけど、だんだん開けてきましたね。技の引き出しが最新型の引き出し」とTAJIRIが評したように、全日マット3戦目、そして初のシングルマッチでポテンシャルを発揮した。次戦は2・11高知大会の鼓太郎戦。引き出しもまだまだありそうで、これからのアキラの公式戦が注目される。

【試合後のTAJIRI】
▼TAJIRI「全日本に上がり始めて2年近く経つんですけど、初めてああいう相手と全日本で戦ったような気がしました。あいつ今日が3戦目か。だんだん開けられてきましたね。まだ19歳で、海外経験あんまりなくて、何をどうしていいかまだわかってなかったけど、だんだん開けてきましたね。技の引き出しが最新型の引き出しですね、何かね。俺もうオッサンだから何もかも新しいんですよ、とにかく出てくるものが」

――今まで戦ってきた相手にいないタイプだった?

▼TAJIRI「いないタイプでしょうね」

――リーグ戦は白星スタートとなったが手応えは?

▼TAJIRI「明日が鼓太郎じゃないですか。博多で岩本君ですけど、一番ヤマ場は実はこっちだと俺思ってるんで、明日はガッチリいきますよ。今日、アキラと戦って何か最新型の2019年のプロレスが俺の中にもちょっとエキスが入ったかなって感じがするんで、明日は鼓太郎には絶対負けません」

――いつもより痛めつけるような戦いぶりだったが?

▼TAJIRI「タフなんですよ、細いくせに。なかなか根を上げなくて。イタリアで初めて見た時もそうでしたけど、とにかく打たれ強いんですよ。だからね、普通に攻めてもより1.5倍ぐらい多く攻めないとダメなんですよ。そういう奴っているんですよ。例えば頭から落ちてもケガしなかったりするんですよ。そういう不思議な特殊体質というか、そういう奴がたまにいて、あいつもそういう奴のような気がしますね。それこそ小学校の時、体弱そうなのにやたらチクショーってしつこくて、こっちが根を上げちゃうような。そんな感じなのかな」

プロ格 情報局