2/12【全日本】「僕がスターレーンで見た夢をそのまま選手として体現したい」 全日本最後の博多スターレーン大会へ宮原健斗インタビュー
西の聖地・博多スターレーンが3月末で閉館となり、2月17日の大会が全日本にとって同所で行う最後の興行となる。福岡市出身の三冠ヘビー級王者・宮原健斗はメインイベントの「さよなら博多スターレーン 全日本プロレス博多スターレーンファイナル」と題した8人タッグマッチに登場する。少年時代に何度もプロレス観戦に足を運んだという最高男にとってスターレーンはたくさんの思い出が詰まった場所。当時を回想した宮原は「僕がこの博多スターレーンで見た夢を、そのまま選手として体現したい」と意気込んでいる。
【宮原インタビュー】
――全日本にとって最後の大会が迫ってきましたが、博多スターレーンの思い出というと少年時代にさかのぼりますか?
▼宮原「小学校3年生ぐらいからですかね。毎回通いつめてましたね。全日本プロレス、新日本プロレス、プロレスリング・ノアぐらいですかね。来た時は行ってましたね」
――それ以外の団体は行かなかったですか?
▼宮原「あんまりなかったですね。僕の中で見てなかったです。だからそういう団体に行ってました、当日券を買って」
――博多スターレーンで観戦した中で思い出に残っていることというと?
▼宮原「兄貴と観に行った時にスタン・ハンセンが試合終わって白いバスタオルを肩に巻いてメガネかけてウロチョロしてたんですよ。その時、写真を撮ってもらったのが印象深いですね。あとは出待ちしてた時にベイダーがコスチュームのままタクシー乗り込んで帰っていったのはカッコよかったですね」
――間近でレスラーの凄さを感じたんですね。
▼宮原「そうですね。僕にとってスターレーンって選手と触れ合える場所。試合とかあんまり見てなかったんですよ、ぶっちゃけ。そういう場所でしたね。肌で触れ合えるというか」
――では当時の体験がプロレスラーとしての生き方、表現の仕方に大きく影響しているのではないですか?
▼宮原「やっぱり小学3年生の時からああいう近くでプロレスラーを見れることが楽しみだったんで。普通の子からしたらディズニーランドとか、そういう感覚ですよね。遠足の前の気分みたいな感じがプロレスの前の日だったんで。だから、そうやって来てる人がたくさんいるんだっていうことを思いながら僕は日々生きてますし、試合してますね」
――ファンを大切にする、意識する考えが当時養われたと?
▼宮原「その時の体験が糧になってますよね」
――プロレスラーになってスターレーンのリングで戦うようになったわけですが、その中でも思い出深いのは?
▼宮原「(2017年)1月15日、2年前ですかね。大森隆男選手との三冠ヘビー級選手権とか、秋山選手との三冠戦(2016年7月23日)とか、その二つが印象深いかもしれないですね」
――かつてプロレスラーに憧れた場所で三冠王者としてメインのリングに立ち、感慨はありました?
▼宮原「それもありますね。試合後に気持ちがホッとした時に、ふと考えた時にありますね」
――そのスターレーンが3月いっぱいで閉館となり、2月17日が全日本にとって最後の大会になりますが、どんな思いでリングに立ちますか?
▼宮原「ホントこればっかりは当日どんな気持ちになるのかなって思いますよね。終わったあと、どういう気持ちになるのかなっていうのは思いますけどね。ホントどうなるんだろうって感じですね」
――子供の頃からの思い出の場所がなくなる寂しさもあるのではないですか?
▼宮原「全然まだないんですよ。当日を迎えないとないかもしれないですね。寂しいものはありますけどね。でも、僕がこの博多スターレーンで見た夢を、そのまま選手として体現したいですよね17日は」
――当時、宮原少年が味わった感覚を会場に来たファンに与えると?
▼宮原「そうですね。少年も来るだろうし、そういった少年に夢を与えられるような日にしたいですね」