プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/17【DDT】“プライド"ルールで青木撃破 HARASHIMAがEX王座戴冠、マッスル坂井迎撃へ

『Judgement2019〜DDT旗揚げ22周年記念大会〜』東京・両国国技館(2019年2月17日)
DDT EXTREME級選手権試合 ○HARASHIMAvs青木真也×

 HARASHIMAが「お互いのプライドがルール」という特殊な形式で青木に雪辱し、EXTREME王座を奪還。試合後、マッスル坂井が挑戦に名乗りを挙げ、3・21後楽園での初防衛戦が早くも決定した。

 青木は昨年の10・28後楽園でHARASHIMAを破り、EXTREME王座初戴冠。1・3後楽園ではタノムサク鳥羽をボクシンググローブマッチで下し、初防衛を果たした。試合後、前王者のHARASHIMAが奪還に名乗り。毎回、特別なルールで対戦するのがEXTREME王座の慣わしだが、今回は「お互いのプライドがルール」という曖昧な形式となった。

 序盤戦はグラウンドでのせめぎ合いに。関節技では一日の長がある青木が有利なポジションをキープし、足や腕を何度も絡め取りにいくが、HARASHIMAもグラウンドコブラなどで必死に抵抗。腕ひしぎ逆十字固めや三角絞めをかいくぐると、ジャイアントスイングでぶん回して、活路を開いた。

 しかし、青木もエプロンからのダイビングボディアタックでプロレスに順応したファイトを披露。コーナー上からHARAHSIMAの腕に絡みつき、飛びつき十字固めで好機を掴んだ。エスケープを許しても、ミドルキックをこれでもかと乱射。「お互いのプライドがルール」という試合らしく、真っ向からミドルキック合戦を繰り広げる。

 HARASHIMAは水面蹴りで不意を突くと、低空延髄斬りから一気に蒼魔刀を発射。だが、青木は間一髪避けると、バックドロップでぶん投げ、胴締めスリーパーに捕獲して絞め落としにかかる。HARASHIMAも腕ひしぎを仕掛けるが、青木もすぐに切り抜け、スタンディングのフロントネックロックで絞めに絞めた。HARASHIMAはファルコンアローで強引に切り返したものの、青木は止まらず、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを迫る。

 エスケープを許しても、青木はHARASHIMAの足に絡みつくが、HARASHIMAはひらめきを発揮し、強引に担ぎ上げると、急角度のパイルドライバーをグサリ。動きの鈍った青木に、蒼魔刀をぶち込んで、逆転の3カウントを奪い取った。

 HARASHIMAがEXTREME王座奪還に成功し、4ヵ月ぶりに王座に返り咲いた。青木と握手を交わして健闘を称え合ったHARASHIMAだったが、その前にスーパー・ササダンゴ・マシンが登場。「HARASHIMAさん、ベルト奪取おめでとうございました。そして、幾ばくかの賞金の獲得もおめでとうございます」と祝福した上で、「ちょっと馬鹿なふりして聞くんですけど、EXTREMEのベルトを獲ったじゃないですか。もしですよ? もし機会があったら、スーパー・ササダンゴ・マシンに挑戦させていだいても…」と次期挑戦者に名乗りを挙げた。

 王者のHARASHIMAは乗る気になるが、今林APは「ダメだよ。ダメに決まってるじゃないか。お前、今日のアイアンマンでどれぐらいリングの上にいたんだよ。そんなヤツに挑戦させるわけないだろ」と挑戦を認めず。わずか1分半しかリングにいなかったことを告白したササダンゴだったが、マスクを脱いで、素顔の坂井となり、昨日のマッスル両国大会を成功させたことを強調して、再度挑戦をアピールした。

 なおも今林APは拒否するが、甲田GMが鉄拳制裁。「確かにスーパー・ササダンゴ・マシンには何の実績もありません。挑戦は認めません。ただし、マッスル坂井なら話は別です。昨日、マッスル両国大会を自分も見させてもらいました。素晴らしかったです。昨日の両国大会を大成功させたマッスル坂井なら、後楽園ホールをひっくり返すような、そして我々をワクワクさせるような、そんなEXTREMEを見せてくれるはずです」と断言。舞台を3・21後楽園に指定し、タイトル戦が正式決定した。

 この決定に笑顔を見せたHARASHIMAは「皆さんの応援のおかげでEXTREMEのベルトを取ることができました。青木選手、僕の予想以上でした。彼のプライド、僕はヒシヒシ感じながら試合をしました。青木さん、ありがとう」とマイクで感謝の言葉を口にする。そして、「次のEXTREMEのタイトルマッチがさっそく坂井君に決まったけど…もちろん必ずこのベルトを防衛してやるさ! どんなルールでもガッチリ戦ってやるさ! このベルトをもっともっと輝かせてやるさ!」と雄叫び。客席から「なんで〜?」と声が飛ぶと、「なんでかって? それは鍛えてるからだ!」と絶叫した。

【試合後のHARASHIMA】
▼HARASHIMA「このEXTREMEのベルトはもともと僕が青木さんに獲られたベルトだったんで。今日ね、こういう両国という大きい舞台で取り返せて、本当によかったです。ルールが『お互いのプライドがルール』ルールという凄く曖昧な形のルールになったんですけど、これも青木さんがDDTに上がることによって、ある意味、馴染んだというか、プロレスの曖昧さを受け入れてくれた部分なのかなと思って。そういうところが僕は凄く嬉しかったです。そんな中、今日は僕もビックリしたんですけど、ガードが崩せなくて、ジャイアントスイングをやったりしたあと、なんか青木さんが場外に飛んできたんで。あれはちょっとビックリしましたね。彼のプロレスに、こっちに踏み込んで来ているなっていうか。あと、たぶんコーナーからも何かやってたんで。ああいうのも含めて、彼の戦う姿勢、プロレスに対する気持ち、誇り、プライドが表れたのかなと。勝手に基本何でもプラスに捉えるんで、そう思ってます。そんな中、強引に力技ではありましたけど、自分のペースに持ち込んで、どうにか勝つことができて、本当によかったです。次は坂井君が挑戦してきて。みちろん昨日のマッスルも自分もちょっと出たり、見させてもらって。昔は何度かこのベルトを懸けて…あの時はササダンゴだったか。でも、戦ったこともあるんで。まあ、ササダンゴの中身は坂井君なんで、また彼とこのベルトを懸けて戦えるのは凄い光栄なことだし、あと1ヵ月、そこを楽しみたいと思います」

――ルールはどんな感じにしたい?

▼HARASHIMA「まあ、ゆっくり考えますよ。今は終わったばっかりなんで。本当にどんなルールでもいろいろ…。例えば、誰かの家に行って、勝手に試合をするルールとかでもいいですし、何でもやりたいですね」

プロ格 情報局