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2/17【全日本】三冠戦へ宮原が諏訪魔KOで大逆襲、全日本最後のスターレーン「最高」締め

『2019 EXCITE SERIES』福岡・博多スターレーン(2019年2月17日)
○宮原健斗&ヨシタツ&野村直矢&青柳優馬vs諏訪魔&石川修司&石川修司&青木篤志&佐藤光留×

 三冠王者・宮原がブラックアウトで諏訪魔を「一発KO」。2・24横浜前哨戦を制し、全日本最後の博多スターレーン大会のメインを最高マイクで締めた。

 西の聖地としてプロレスファンに愛されてきた博多スターレーンは3月31日に閉館となり、47年間の歴史に幕を閉じる。全日本にとってはこの日が同所での最後の興行となった。メインイベントに組まれたのは「さよなら博多スターレーン 全日本プロレス博多スターレーンファイナル」と題された8人タッグマッチ。2・24横浜文体の三冠戦へ向けた前哨戦で、福岡市出身の最高男は思い出がつまったスターレーンのメインに立った。

 そこにあった思いは「プロレスラーになりたいという少年の夢を裏切るわけにはいかないし、俺はそういった先人のプロレスラーたちにみせてもらったものを俺はみせたい」というものだった。三冠王者として、全日本のエースとして少年が憧れを抱くような姿を体現するべく、宮原は最後のスターレーンで躍動した。

 その中で三冠挑戦者・諏訪魔と激しく渡り合った。諏訪魔の猛攻によって守勢に回る場面もあったが、フロントハイキックで諏訪魔の動きを鈍らせ、ジャーマンで投げられても、すぐさまジャーマンで投げ返すなど王者の存在感を示した。

 そして終盤、宮原大逆襲の場面が訪れた。試合権利に関係なく飛び込んだ諏訪魔がダブルチョップを乱打すると、宮原はブラックアウトをカウンターでさく裂。右ヒザを諏訪魔のアゴにクリーンヒットさせた。これで諏訪魔は大の字となって戦闘不能状態に。その眼前で宮原は二段式ジャーマンで佐藤を料理した。

 諏訪魔をKOしたうえで快勝。宮原が最後のスターレーン大会を最高マイクで締めた。その中で最高男は「プロレス界で最も最高の男が育ったこの博多スターレーンは、この俺がプロレス界で最前線を走る限り、プロレスファンから忘れられることはないでしょう」と断言。「博多スターレーンを背負って俺はこれからプロレス続けるよ」と誓ったように、思い出の場所はなくなっても宮原の胸の中で存在し続ける。

 そして1週間後の2・24横浜決戦へ向けて最高の形で弾みをつけた。開幕戦で諏訪魔の万力スリーパーによって失神に追い込まれ、恐怖心を植えつけられただけに、「一発は今日までに返したかった。何か爪痕残したかった」との一念が込められたのが諏訪魔にぶち込んだブラックアウトだった。諏訪魔を「一発KO」に追い込み、これで戦況はイーブンになったといってもいい。博多スターレーンで最後の思い出を刻み込んだ最高男は三冠V2戦へ向けて「準備万端」だ。

【試合後の宮原】
▼宮原「よっしゃぁ。博多スターレーン、ラスト。俺はね、この博多スターレーンに物心ついた時からプロレスファンとして足を運んでたから。今日もしかしたらプロレス会場にプロレスラーになりたい少年がいたかもしれない。俺はかっこいいことかもしれないけど、そういう少年の夢を裏切るわけにはいかないし、俺はそういった先人のプロレスラーたちにみせてもらったものを俺はみせたいと思ってね。毎日そう思ってやってるけど、今日は俺の思い出の地だから、そういう気持ちもあって戦いました。18歳で福岡を離れて、もう12年ですか。こうやってチャンピオンとして帰ってくることは想像してなかったし。ということはこれからも何か想像できないことがたくさん起こる。そう思って俺は毎日生きていて、今日も全力で博多スターレーンでリングに立ってました」

――三冠前哨戦では諏訪魔をブラックアウトでKOに追い込んだが?

▼宮原「うん。あんだけスリーパーで、もう夢に出てくるぐらいやられてるから、一発は今日までに返したかった。何かを。何か爪痕残したかった。それが(右ヒザを叩いて)ヒザですよ。一発KOだ」

――手応えは十分?

▼宮原「準備万端だ。ラストは東京・新木場だ。最後どうなるんだ? 2月24日、日本全国の皆様、声を聞かせてくれよ。福岡の皆様の声はどうでしたかね。俺には満場一致に聞こえたぞ。とにかくこの博多スターレーン…まだまだ次はチャンピオン・カーニバルで福岡に来る。俺がこのプロレス界の最前線で走る限りは、リング上でも言った通り博多スターレーンが忘れられることは一切ない。博多スターレーンを背負って俺はこれからプロレス続けるよ」

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