プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/23【WWE】ヒデオ・イタミ退団、KENTAとしてリスタート 葛藤の末、契約解除を自ら申請

 米WWEはヒデオ・イタミ(KENTA)の退団を発表。約4年半におよんだWWEでの日々にピリオドが打たれた。

 ヒデオは昨年末から今年にかけてWWE側に契約の途中解除を自ら申請。話し合いを重ねても決意は変わらず、日本時間23日未明にWWEも公式WEBサイト上で「契約解除の合意に至った」と発表した。今後はリングネームをKENTAに戻して活動していく。

 2014年4月にノアを退団したKENTAは、同年7月にハルク・ホーガン立ち会いのもとWWEと公開契約。2015年4月にはレッスルマニア出場も果たしたが、その後のハウスショーで左肩を負傷し、約1年半に渡る手術欠場を余儀なくされた。さらに2016年には復帰直後のハウスショーで首を負傷して半年間に渡って欠場。怪我に泣かされて活躍できなかった。左肩の手術痕は生々しく残り、復帰後も肩の可動域が思うように広がらず、試合やトレーニングにも影響がおよぶ歯がゆい日々を過ごした。

 それでも2017年末にようやくNXTを“卒業"してメインロースターに昇格。『205 Live』内で主に“ヒール"として過ごしたものの、一ヶ月の試合数が2、3試合程度の日々が続いた。加えてgo 2 sleepやブサイクへのヒザ蹴り、GAMEOVERやダイビング・フットスタンプといった得意技も封印せざるを得ない状況でもあった。また、自身より後に入団した中邑真輔やASUKA(華名)といった“日本人スーパースター"も軒並み活躍。刺激を受けると同時に焦りも募り、「現状で踏ん張るか、環境をリセットすべきか」のはざまで葛藤も続いた。

 苦悩のなかで2018年9月には古巣ノアの丸藤正道デビュー20周年興行(9・1両国国技館)に特別参戦。永遠のライバル・丸藤との一騎打ちに臨み、WWEでの封印技全開のファイトを展開。「今日の試合で『自分はまだできる』っていう確認したい気持ちが強くあって。自分の満足いくところまでは行かなかったですけど、少なからず『まだ俺はできる』っていう気持ちになった」と語り、これも今回の決断に至ったひとつの転機となった。

 WWEによる退団発表後、KENTAは自らのツイッターを更新。リングネームはすでにヒデオ・イタミからKENTAに戻していたが、アカウント名も「HideoItami」から「KENTAG2S」に変更した。「Thanks again.See you soon as KENTA」とツイートし、「#GO2SLEEP #GAMEOVER #BUSAIKUKNEE」の得意技を並べたハッシュタグも添えた。

 WWEでは契約解除合意後でも90日間は他団体に出場できない“競業避止義務"があるため、次なるマット登場は早くても6月以降となる。今後はKENTAの“次なる決断"に注目が集まる。

プロ格 情報局