プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/21【WRESTLE-1】緊急挑戦のパンテーラが猛攻も…児玉が薄氷のクルーザー王座V4

『WRESTLE WARS』東京・大田区総合体育館(2019年3月21日)
WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ ○児玉裕輔vsエル・イホ・デル・パンテーラ×

 負傷したクルーザーフェス覇者・吉岡世起に代わって、急きょ王座に挑戦したパンテーラが猛攻に出るも、それをなんとかしのいだ児玉が薄氷のクルーザー王座V4を果たした。

 3度の防衛を誇るクルーザー王者・児玉に当初はクルーザーフェスを制した吉岡が挑戦する予定だったが、決勝での負傷(上あごの骨の損傷及び鼻骨骨折)が響き、今大会を欠場することになった。そこで、その決勝で吉岡と激闘を繰り広げたパンテーラが代わって挑戦した。パンテーラは児玉の初防衛戦となった昨年の7・18後楽園でクルーザー王座に挑んだものの敗北。今回が雪辱戦となった

 スピーディな先制争いで幕開け。児玉のコルバタをヘッドスプリングで不時着してみせたパンテーラは、そのまま王者の手首を固めると、ロープの上に飛び乗り、アクロバティックな動きからアームホイップに繋げる。ロープを使った攻防に移ると、児玉はスライディングで場外に退避するが、その刹那、パンテーラがトペスイシーダで特攻。先制を果たした。

 しかし、リングに戻ると児玉がラフファイトで逆転。串刺し攻撃を自爆させると、そこに飛びかかり、ブレーンバスターで引っこ抜く。正攻法でも圧倒してみせると、ミサイルキックの体勢に。

 これを避けたパンテーラは、不時着した児玉に風車式バックブリーカーをお見舞い。ハンドスプリングのフェイントを挟んで、豪快なトペコンヒーロで飛翔する。リングに戻っても猛攻は続き、足極め式の変型サーフボードストレッチでギブアップを迫った。

 耐えた児玉は上手くパンテーラを場外に落とすと、ノータッチトペコンヒーロで反撃開始。ダイビングエルボー、垂直落下式リバースDDTと畳みかけると、パンテーラへ声援を送る観客に見せつけるように、頭を踏みにじった。エルボー合戦でも児玉優勢は動かない。

 それでもパンテーラは変型ファイアーサンダーで挽回。後頭部への串刺しドロップキック、雪崩式カサドーラ、腕極め式変型DDTと死力を振り絞って前に出る。シャイニングウィザードからこうもり吊り落としもさく裂。反転式のダイビングローリングセントーンに繋げた。

 児玉はこれを剣山で撃墜。なおも顔面蹴りやトラースキックを放ってくるパンテーラをドロップキック連発で鎮圧すると、ジャーマン、垂直落下式フィッシャーマンDDTと畳みかけ、最後はこん身のマッドスプラッシュで接戦を制した。

 「パンテーラはね、クルーザーフェス優勝できなかったけど、思わぬ形でチャンスを得て、いろんな思いを背負ってタイトルマッチに挑んできたから、危なかった。マジやばかった」と薄氷の勝利を振り返った児玉。次は第3試合の挑戦者決定戦を制したアンディ・ウーを迎え撃つことになるが、「まあ、アンディも是が非でも獲ってくる。今日のパンテーラの思いも背負って、また来ると思うんで。何度でも何度でも…。このベルトを懸けて何度でもやりましょう」と視線を前に向けた。

【児玉の話】「(ベルトを抱きしめながら)危なかったぜ。まあ、パンテーラはね、クルーザーフェス優勝できなかったけど、思わぬ形でチャンスを得て、いろんな思いを背負ってタイトルマッチに挑んできたから、危なかった。マジやばかった。危ねぇ。ご覧の通り、まだクルーザーのベルトは僕の腰にありますんで。次は誰だ? 次は誰が来るんですか? 土方? 東郷? アンディ? 誰ですか? アンディか。まあ、アンディも是が非でも獲ってくる。今日のパンテーラの思いも背負って、また来ると思うんで。何度でも何度でも…。このベルトを懸けて何度でもやりましょう」

【パンテーラの話】「クソ。児玉裕輔、素晴らしい選手。でも、もう1回やります。もう1回。ギブ・ミー・チャンス、児玉。ワンモア!」

プロ格 情報局