3/21【WRESTLE-1】好連係でワンチャンスものに 河野&アレハンドロの“凸凹コンビ"がタッグ王座獲得

『WRESTLE WARS』東京・大田区総合体育館(2019年3月21日)
WRESTLE-1タッグチャンピオン決定戦　○アレハンドロ&河野真幸vsペガソ・イルミナル&カズ・ハヤシ×

　身長差の大きい河野&アレハンドロの“凸凹コンビ"がワンチャンスをものにしてカズを撃破。新タッグ王者となった。

　タッグ王座は近藤修司&土肥孝司が保持していたが、土肥が左手を骨折したため、ベルトを返上。そこで、昨年秋に行われたタッグリーグにも出場し、年末にはタッグ王座挑戦も果たしたカズ&ペガソ組と、階級を超えた激しい抗争を経てタッグ結成に至った河野&アレハンドロ組が新王者決定戦で対戦することになった。

　序盤は河野組が先手を取ったものの、カズ&ペガソは連携を次々と決めてアレハンドロの動きを止める。控えの河野がゲキを飛ばすが、カズ組の猛攻は収まらない。ペガソがサマーソルトドロップを落とせば、カズは串刺しのタックルで連続して脇腹を射貫いた。

　それでもアレハンドロはロープに飛び乗ってのドロップキックで何とか逆襲。すると、代わって入った河野がジャンピングニーやネックハンギングボムで相手チームをナデ斬りに。さらに、カズを飛びつき腕ひしぎ逆十字固めに捕獲する。何とかしのいだカズがコーナーめがけてのコンプリートショットで巻き返すと、代わったペガソがミサイルキックを一閃。吹き飛んだ河野がアレハンドロにスイッチすると、アレハンドロもミサイルキックを見舞った。

　カットに入ったカズをコルバタで場外に叩き落とすと、アレハンドロはトペコンヒーロを発射。リングに戻ると、ダイビングボディプレスを落とした。だが、先読み合戦となると、ペガソが競り勝ち、アレハンドロを抱え上げると、顔面からコーナーマットに投げつける。みちのくドライバーIIもさく裂。一気にコーナーへ駆け上がった。

　河野が足に飛びついて阻止するも、カズが場外に排除すると、ペガソはファイヤーバードスプラッシュを投下。さらに、カズとともに同時トペスイシーダをお見舞いする。ここで代わったカズは容赦なくアレハンドロの胸板を蹴り上げ、トラースキックをグサリ。ペガソがスワンダイブエルボーで援護すると、カズはリバースゴリーボムで追い討ちした。河野はここでも献身的な動きを見せて、懸命にカットに入るが、ペガソに場外へ分断される。すかさずカズはハンドスプリング式レッグラリアット、ファイナルカットと猛ラッシュ。必殺のパワープラントの構えに。

　ペガソを振り払った河野のカットが間に合うと、カズにフロントハイキック、ランニングニーをズバリ。追ってきたペガソにはジャンピングニーを叩き込んで勝機をこじ開ける。そして、カズにジャンピングニーを放つと見せかけて場外にペガソを分断すると、入れ代わるようにしてロープに走ったアレハンドロがESO ES TODO(旋回式DDT)を敢行。あうんの呼吸でワンチャンスをものにした河野&アレハンドロがカズを下し、新タッグ王者となった。

　アレハンドロは河野に飛びついて喜びをあらわにする。互いにベルトを腰に巻き合うと抱擁。凸凹コンビは勝利の喜びに浸るばかりだった。バックステージでアレハンドロはさっそく「チャンピオンになったからには発言権が得られる。よし、今年のクルーザーフェス、第1回戦でトンドコロ隼に負けた。このまま、負けたままチャンピオンでいたくないから、おい、トンドコロ! お前が誰かパートナーを連れて挑戦してこい」とトンドコロを挑戦者に指名。それを満足げに見守っていた河野は「彼がW-1の明るい未来を、新しい展開を、新しいW-1を、もしかしたら4月以降作ってくれるかもしれない。そう感じてます」と期待感を示した。

　そのままトンドコロの挑戦が決まると思いきや、メインイベント終了後、#STRONG HEARTSのT-Hawk&山村武寛が4・3後楽園でのタッグ王座挑戦を表明。アレハンドロが受けて立つ構えを見せ、急転直下、初防衛戦が決定的となった。

【試合後の河野&アレハンドロ】
▼アレハンドロ「よっしゃー、真幸! イェーイ! ベルト、デカ! デカくないですか?」

▼河野「最後、(バックルが)止められなくて、端っこでカポカポって」

▼アレハンドロ「真幸! これで目標だったタッグチャンピオンになったぜ」

▼河野「まあ、今日はもうアレハンドロじゃないですかね。今日、改めて頼れるパートナーになるのかなと」

▼アレハンドロ「いやあ、やったー!」

▼河野「第17代W-1タッグチャンピオンシップを獲りましたんで。あとはアレハンドロがこのベルトを利用してどうするのか」

▼アレハンドロ「チャンピオンになったからには発言権が得られる。よし、今年のクルーザーフェス、第1回戦でトンドコロ隼に負けた。このまま、負けたままチャンピオンでいたくないから、おい、トンドコロ! お前が誰かパートナーを連れて挑戦してこい。以上だ」

▼河野「逆指名か」

▼アレハンドロ「逆指名」

▼河野「僕のほうはもう何もないかな。ただ、彼に乗っかってTシャツ着て、彼に乗っかってマスク被ってみたら、チャンピオンベルトを獲れたから。まだまだこのでっかい体がこの小っちゃいヤツにおんぶに抱っこでいこうかなと思いますけど。今、W-1で現状、俺の中ではアレハンドロと立花、この2人がキーポイントの選手じゃないかなと思っているから。その片割れのアレハンドロとタッグチャンピオンになれたから、彼がW-1の明るい未来を、新しい展開を、新しいW-1を、もしかしたら4月以降作ってくれるかもしれない。そう感じてます。本当に今日はありがとう」

▼アレハンドロ「ありがとうございました!」