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3/21【WRESTLE-1】30分超え死闘でイケメン返り討ち T-HawkがW-1王座初防衛、2冠獲りに着手

『WRESTLE WARS』東京・大田区総合体育館(2019年3月21日)
WRESTLE-1チャンピオンシップ ○T-Hawkvs黒潮“イケメン"二郎×

 T-Hawkが30分超えの死闘の末にイケメンを返り討ち。W-1王座初防衛を果たした。試合後、近藤修司と羆嵐が挑戦に名乗り。T-Hawkは2人に4・3後楽園での挑戦者決定戦を命令すると、自身は山村武寛と組み、河野真幸&アレハンドロの保持するタッグ王座獲りに動くと宣言した。

 イケメンは昨年の9・2横浜文体でのキャプテンフォール戦でCIMAに敗れて、左ヒザを負傷。欠場を余儀なくされた。復帰後も今年の1・5後楽園で再びCIMAにピンフォールを奪われ、対#STRONG HEARTSは苦しい結果が続いていたが、2・13後楽園ではT-Hawkをクルリ。やっと結果を出したイケメンはW-1王座挑戦を宣言した。前哨戦となった3・10後楽園ではイケメンスラッシュ(顔面へのソバット)で完勝。悲願のW-1王座初戴冠を果たすべく、大田区決戦へと駒を進めてきた。

 全身黒タイツ姿で登場したイケメンは、ジャケットを来た黒タイツの男たちと入場ゲート付近で押し問答するパフォーマンスを披露する。競り勝った上で、タイツを脱ぎ捨て、シルバーのコスチュームと赤色の髪の毛をあらわに。大歓声を浴びると、テーマ曲を目一杯使って声援を煽った。

 意外にも静かなグラウンド戦で幕開け。5分経過直後に、T-Hawkが逆水平で前に出た。さらに、場外への雪崩式ブレーンバスターを狙ったが、イケメンは左腕をコーナーの金具に叩きつけて窮地を脱する。ミサイルキック、ケブラーダで追撃すると、左腕攻めに着手。意外なテクニックを駆使して自分のリズムを刻む。

 何度も悲鳴をあげたT-Hawkだったが、イケメンの飛びヒザ蹴りをネックハンギングボムで切り返すと、足への一点集中攻撃に打って出て、挑戦者の動きを止めにかかる。客席からは何度も「イケメン」コールがこだました。イケメンは左腕攻めを挟みつつ、何度も反撃を試みたが、雪崩式フランケンはT-Hawkが踏ん張って阻止。逆に雪崩式パワーボムでリング中央付近まで投げ捨てて好機を掴んだ。イケメンをコーナーに据えて、逆水平でエプロンまで叩き落とすと、雪崩式ブレーンバスターでぶん投げる。

 勝負を捨てないイケメンはケルベロス(ランニングニー)を間一髪で回避し、飛びヒザ蹴りを一閃。ニーアッパーを食らっても止まらず、飛びつき腕十字で再び左腕攻めを仕掛ける。エスケープを許しても、かつて師事していた船木誠勝の必殺技・ハイブリッドブラスターを敢行。ニーリフトやコーナーへのパワーボムを食らっても闘志は消えず、イケメン落とし(デュードバスター)を繰り出した。場内は大きな「イケメン」コールで後押し。ヒザ立ちになったT-Hawkに師匠・TAJIRI譲りのバズソーキックやトラースキックを乱れ打つと、ムーンサルトプレスで勝負に出る。

 しかし、T-Hawkはヒザを突き立てて迎撃。ダブルダウンとなる。互いに立ち上がると、激しい打撃戦に発展するが、T-Hawkはカウンターのケルベロスで押し勝った。決定機を掴んだT-Hawkはリバースパワースラム、スプラッシュマウンテン、ナイトライドと猛ラッシュ。その都度、フォールを返して「イケメン」コールを巻き起こした挑戦者だったが、その気持ちを折るかのように、T-Hawkが強烈なケルベロスをぶち込み、30分超えの死闘を制した。

 T-HawkがW-1王座初防衛。うなだれるイケメンを見下ろした王者は、「イケメン、あんま柄じゃないけど、今日は楽しかったぞ」と満足げに言い放ち、「W-1のビッグマッチのメインイベント、勝ってこの場で叫んでいるのはこの俺、T-Hawkだ!」と雄叫び。「おい、W-1。もうこの俺T-Hawkに、そして#STRONG HEARTSに敵はいねえんじゃねえのか?」と言い放った。

 その言葉に呼応して、イケメンのセコンドに付いていた近藤がリングイン。T-Hawkとにらみ合う。さらに、その近藤を羆嵐が背後から襲撃。「俺にも挑戦させろ」と迫った。2人のアピールを受けたT-Hawkは4・3後楽園での挑戦者決定戦を要求した。

 そうなると、後楽園でT-Hawk自身のカードが空いてしまう。そこで、T-Hawkは「確かこのW-1、シングル以外にタッグのベルトがあったよな」とタッグ王座に興味。すかさず山村が「僕が復帰してから3ヵ月が経ちました。俺もそろそろウズウズして仕方ないんですよ。この勢いで2人でタッグのベルトに挑戦しましょう」とパートナーに名乗りを挙げた。

 T-Hawkたちのアピールを受けて、セミファイナルでタッグ王者になったばかりの河野&アレハンドロがリングイン。アレハンドロが受けて立つ構えを見せ、対戦が決定的に。余裕のT-Hawkは王者とにらみ合うと、「おい、河野。お前は身長だけじゃなく態度も随分でけえな。4月3日、俺たち2人でお前もぶっ潰してやるからよ。それと、そこの緑の少年。当日、あまり緊張するなよ」と上から目線で通告。2冠獲りを予告した上でリングを去っていく。仕方なくリングに残った河野とアレハンドロが大田区大会を締めくくってエンディングとなった。

 山村とのタッグで2冠獲りに動くことになったT-Hawkは「俺ら野球コンビで、お前らを場外までかっ飛ばしてやるからよ。いいか、#STRONG HEARTSはここからまだまだ上昇していくぞ」とバックステージで雄叫び。一方、敗れたイケメンはコメントブースに姿を現したものの、無言で立ち去り、ジャケットを壁に投げつけて悔しさを爆発させた。

【試合後のT-Hawk&CIMA&リンダマン&山村】
▼T-Hawk「よっしゃー、オラ。まずは初防衛成功!」

※メンバーが拍手で祝福すると

▼T-Hawk「まあ、余裕だったと言ったら嘘になるけどよ。楽しかったよ、イケメン。今のW-1、俺らが見ても、お客さんが見ても、今は芦野とイケメン以外、名前すら覚える気にならんわ。その2人から…芦野から獲って、イケメンに防衛した。なんかよ、今になって責任感じて、副社長の近藤、そして羆嵐か。出てきやがったけどよ。おい、いいか。お前ら来るならもっと来いよ、オラ。生半可な気持ちじゃな、このベルトは巻けねえんだよ。来月4月3日、後楽園ホール。お前らそこで終わりじゃないぞ。その先に俺が待ってるんだ。そして、後ろには#STRONG HEARTSもいるからよ。ガッチリ俺をぶっ潰しに来いや。そして、来月4月3日、山村! 俺もよ、自ずとこのベルトを守る仕事がなくなるからよ。奪い取るよ。ここで俺と山村で組んで、タッグのベルトを…」

▼山村「行きましょう! 俺も物足りねえんだよ、トンドコロ。俺はもっともっと高みを目指してやっていくからよ、このW-1で。見とけ」

▼T-Hawk「やってやろうな。俺ら野球コンビで、お前らを場外までかっ飛ばしてやるからよ。いいか、#STRONG HEARTSはここからまだまだ上昇していくぞ。以上!」

▼CIMA「よし、俺らも何かしら見つけようぜ」

▼リンダマン「振っていきましょう、振っていきましょう」

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