3/24【新日本】タイチがNEVER王者・オスプレイを直接ピン ザックと棚橋の再戦浮上

『NEW JAPAN CUP 2019』新潟・アオーレ長岡(2019年3月24日)
○タイチ&ザック・セイバーJr.vs棚橋弘至&ウィル・オスプレイ×

　タイチがNEVER王者・オスプレイを急所蹴りからのタイチ式外道クラッチで直接ピン。また、NEW JAPAN CUP公式戦で敗れた雪辱に燃えるザックが棚橋に怒りをぶつけ、両者の再戦が浮上した。

　ザック&タイチと棚橋&オスプレイが第5試合で激突した。棚橋とザックはNEW JAPAN CUP準々決勝で対戦。棚橋がジャパニーズレッグロールクラッチホールドで丸め込み、昨年の決勝で敗れた雪辱を果たしている。また、NEVER王者のオスプレイはROH世界TV王者ジェフ・コブとのダブルタイトル戦を4・6MSGで行いたいとアピールしているが、そこに元王者のタイチが噛みついて遺恨が再燃。「調子に乗っているところが前からイラついてんだよ」と因縁を付けたタイチは、連日ベルトを踏みつけて挑発している。

　あとから入場してきた棚橋がコーナーに上がって歓声に応えているところをザックが襲撃。そのまま鈴木軍が2人がかりで棚橋を蹂りんする。オスプレイがスワンダイブ式ボディアタックで助けに飛び込んだものの、場外戦になると再び鈴木軍ペースに。タイチはマイクスタンドやパイプイスでオスプレイを暴行。ザックも場外で棚橋を痛めつける。その後も鈴木軍ペースが続き、オスプレイを入れ代わり立ち代わりで攻め立てると、タイチは「クソチャンピオン」となじりながらサミングで苦しめた。

　オスプレイがハンドスプリング式レッグラリアットで一矢報いると、棚橋が登場し、ザックと対峙する。反転式ダイビングボディアタックを見舞った棚橋はドラゴンスクリューで追撃すると、スリングブレイドの構えに。避けたザックがコブラツイストに絡め取ると、タイチもリングに飛び込んでオスプレイを同時にコブラツイストで捕獲した。だが、棚橋とオスプレイは体勢を入れ換えて逆に絞め上げる。ここがチャンスと、棚橋はドラゴンスクリューを狙うが、切り返したザックは腕へのオーバーヘッドキックを発射。スライディングキックでも左腕を射貫いた。

　両軍代わると、オスプレイはサマーソルトキック、延髄斬りの連続攻撃で前に出る。タイチのハイキックに被弾しても止まらず、逆に「アックスボンバー!」と叫んでラリアットをズバリ。ザックが横やりを入れても棚橋が呼応。ツイスト&シャウトで分断する。

　オスプレイもタイチも譲らず、試合はクライマックスへ。タイチの天翔十字鳳、オスプレイのオスカッターはどちらも未遂に終わる。オスプレイはタイチ式ラストライド狙いをフランケンシュタイナーで切り返すと、必殺のストームブレイカーへ。だが、タイチは浅見レフェリーに組みついて回避。力ずくでレフェリーの視線を逸らせると、急所蹴りからのタイチ式外道クラッチでまんまとオスプレイから3カウントを強奪した。

　試合が決しても、タイチは執拗にオスプレイを暴行。ザックが卍固めで棚橋を絞め上げると、タイチは聖帝十字陵(ストレッチプラム)でオスプレイを捕獲する。セコンドが止めに入るが、TAKAが蹴り飛ばして排除。そのままザックはブリティッシュヘビー級王座の、タイチはNEVER王座のベルトを肩にかけて勝ち誇った。さらに、ダメージを引きずって動けない棚橋&オスプレイにベルトを見せつけた。

　「だから言っただろ? 俺のこと眼中にねえような言い方をしやがってよ。これでもお前の目に俺は入らないか? これでも無視するのか? できるか? てめえのプライド、それでいいのか?」となおも王者を挑発したタイチは、「挑戦してやるよ。逃げんなよ」とタイトル戦を迫った。敗れたオスプレイは「ジェフ・コブとはマディソン・スクエア・ガーデンでやるけど」と既定路線を崩さない構えを見せたが、「『レスリングどんたく』が始まったら、お前のことを捕らえて、完膚なきまでに倒してやるからな」とMSG以降に迎え撃つ構えを見せた。

　また、ザックと棚橋も舌戦。「エース、エースって言うけど、エースの時代はもう終わりだな」と棚橋を酷評したザックは「お前のことはもっと早く倒しておきたかったが、マディソン・スクエア・ガーデンでやってやるよ。お前もそろそろ大人になれよ。そんな子供みたいなことをやってないで。お前がキングやエースを名乗る時代は終わった。そして、次の新日本プロレスのキングになるのは俺の順番だ」とMSGでの対戦を要求した。対する棚橋も「何に怒っているんだろう? それは棚橋に負けた自分に怒ってるんじゃないの? いいよ。怒りが消えるまで、鎮火するまで、俺が鎮火させてやるよ。やるんだったら、何回でも」と迎撃姿勢を見せた。