4/7【新日本/ROH】飯伏が内藤連破で歓喜のIC王座初戴冠

『G1 SUPER CARD』米ニューヨーク州・ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン(2019年4月6日※現地時間)
IWGPインターコンチネンタル選手権試合　○飯伏幸太vs内藤哲也×

　飯伏がNEW JAPAN CUPに続き、MSGでのインターコンチネンタル(IC)王座戦でも内藤を撃破。3度目の挑戦にして、歓喜のIC王座初戴冠を果たした。

　IC王者の内藤はIWGPヘビー級王座との同時戴冠を狙ってNEW JAPAN CUPに臨んだものの、1回戦(3・10尼崎)で飯伏に敗退。いきなり野望を打ち砕かれた。その後、飯伏が2回戦で脱落となると、両者は連日対戦。飯伏がIC王座に興味を示すと、内藤も「第一コンテンダーは飯伏」と明言し、飯伏が会場を指名する形で、MSGでの一戦が決定した。

　大歓声に迎えられた2人はのっけから裏をかき合ってせめぎ合ったが、場外戦で内藤がフェンスに連続して投げつけて先手。コーナーミサイルなど得意の動きで主導権を握る。ベルト奪取に燃える飯伏が巻き返しても、内藤はジャンピングビッグブーツやドラゴンスリーパー式バックブリーカーなどで首にダメージを重ねていく。

　それでも必死に抵抗する飯伏は決死の大技で流れを変える。スワンダイブ式ジャーマンは未遂に終わるも、突っ込んできた内藤に狙いすました断崖式フランケンシュタイナーをお見舞いした。まさかの荒技にMSGが大きくどよめく。飯伏はさらに珍しいスワンダイブ式フットスタンプで追い討ちした。

　挽回したい内藤は浴びせ蹴りで奇襲すると、ロープを蹴り飛ばしてのスイング式DDTを敢行。ふらつきながらも、雪崩式フランケン、急角度グロリアもお見舞いし、飯伏の首を攻めに攻める。そして、拳を突き上げて、デスティーノを予告。これだけは食うまいと回避した飯伏は、ジャンピングエルボーもかいくぐり、こん身のラリアットを一閃。両者リングで倒れ込んだ。

　ここが勝負所と見た飯伏は、今度こそスワンダイブ式ジャーマンでぶっこ抜くと、クロスアーム式ジャーマンもズバリ。そのまま手首を離さず、カミゴェの構えに。冷静な内藤はカサドーラで飛びつくと、飯伏に人でなしドライバーを狙われてもポジションを入れ換え、体勢を崩しながらも人でなしドライバーを強行した。

　どちらも大技を食らい、フラフラで立つのがやっとの状態。それでもエルボー合戦で激情をぶつけ合う。笑みまで見せた内藤がツバを吐きかけてから顔面を蹴り上げると、飯伏の表情は一変。キレた飯伏は怒濤の掌底連打を放ったものの、内藤は不意を突くリバースフランケンからランニング式デスティーノに繋げて好機を掴んだ。

　内藤は正調デスティーノで仕留めにかかる。しかし、ギリギリで踏みとどまった飯伏は右ハイキックを一閃。すぐさま体をたぎらせた飯伏は、中邑真輔のボマィエばりに前後からランニングニーを連発した。こうなると飯伏は止まらない。シットダウン式ラストライドを繰り出すと、最後はボマィエで完璧な3カウントを奪い去った。

　飯伏がNEW JAPAN CUP1回戦に続き内藤を連破。通算3度目の挑戦で歓喜のIC王座初戴冠を果たした。感慨深げにベルトを抱きしめて、喜びを爆発させた飯伏は、NEW JAPAN CUP2回戦で敗北を喫したザック・セイバーJr.をIC王者として最初の標的に定めた。