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4/7【全日本】1年5ヵ月ぶり再戦 ヨシタツがジョーに雪辱で白星スタート

『2019 Champion Carnival』愛知・名古屋国際会議場(2019年4月7日)
「2019 Champion Carnival」Bブロック公式戦=○ヨシタツvsジョー・ドーリング×

 ヨシタツが1年5ヵ月前の三冠戦で惨敗を喫したジョーに雪辱を遂げ、白星スタート。チャンピオン・カーニバル優勝を足がかりとした全日本のワールドフェイマス化を見据えた。

 2年連続出場となったヨシタツがこの日、地元・岐阜に程近い名古屋で初戦を迎えた。しかも相手はいきなり強敵。最強外国人ジョーだ。両者は2017年11・9後楽園大会の三冠戦以来1年5ヵ月ぶりの再戦となった。

 前回完敗を喫しているヨシタツにとっては雪辱戦だが、ジョーの猛攻に今回も苦闘を余儀なくされた。序盤からショルダータックルでねじ伏せられ、エプロンから場外へのダイビングニーで反撃しても、場外戦で逆転され、逆エビ固めやキャメルクラッチでもん絶させられた。

 ならばとヨシタツはヨシタツ幻想(ファンタジー)で逆転を狙ったものの、その前段のコンプリートショットを決められず。それでもフロントハイキック3連発、スワンダイブ式ミサイルキック、スイングDDTと得意技で巻き返しを図ったが、CBJはショルダータックルで阻止されてまたも劣勢に。串刺しタックル、ショートレンジラリアット、エルボードロップの連続攻撃を浴びるなど、敗北の2文字がちらついた。

 それでもヨシタツは最後まで勝負を捨てない。串刺しラリアットをかいくぐってようやくヨシタツ幻想(ファンタジー)に持ち込み、ジョーを弱らせる。ラリアットで反撃されても、ヨシタツ狂想曲(ラプソディー)をさく裂。倒れないジョーにCBJをズバリと決めて逆転の3カウントを奪った。

 「今日は三冠戦のつもりだった」というヨシタツがジョーに雪辱を遂げ、1年5ヵ月前の悪夢を払しょく。準地元といえる名古屋で値千金の白星スタートを飾った。開幕前のハワイ遠征ではコロナ・プレミア・インターコンチネンタル王座を戴冠したばかりで、ジョー撃破によって勢いに拍車がかかった形。ヨシタツは「これで初日。チャンピオン・カーニバルこのまま優勝いきます」と誓った。

 そこにはヨシタツなりの強い思いがある。今、プロレス界の世界的な話題は新日本のMSG大会とWWEのレッスルマニアが中心。「そことは完全にかけ離れたところで全日本やってるでしょ。俺はね、これはいいことじゃないと思ってる。ハッキリ言って。取り残された感がね、やっぱあるんですよ」と持論を展開したヨシタツは、「全日本のファンは怒るかもしれないけど、世界の全日本というのは四天王プロレスで止まってるから。あそこから歩を進めないといけない」と痛感。そこで「俺がトップに立たないと全日本はインターナショナルにならないよ。ワールドフェイマスにならない」と断言し、全日本を世界に響かせるためにも「海外で語り継がれる新しい時代というのを、新しい全日本というのを俺らが作り上げなきゃいけない。俺はその突破口になりますよ」と宣言。春の栄冠獲りをその足がかりとするつもりだ。

 次戦は4・10広島大会。諏訪魔との遺恨対決を控える。序盤から元三冠王者との2連戦と過酷な戦いが続く。一方、ジョーはまさかの2連敗。次戦は4・10広島大会で首位の野村と対戦する。

【ヨシタツの話】「久々に試合後コメント出すな。今日ね、実は一人三冠戦のつもりだったから。さっき言った17年11月9日、後楽園。あの皆さんに早すぎると言われてファンの方から大ブーイングを浴びた。ホントに惨敗のあのジョーとの三冠戦から1年半経ったけどね、やっとリベンジ果たせた。ホント今日は三冠戦のつもりだった。いやぁ、きつい。どっちが勝者でどっちが敗者かわからないような。ホントに最後はヨシタツ狂想曲、あれで倒れなかったからね。そこからCBJにつないで。俺のフィニッシュ2発立て続けに出さないと倒れないっていうね。やっぱジョー凄い。怪物だよ。一つのきっかけでたぶん何もできずに終わったと思うし。俺はね、結構ねジョーは苦手意識あったんだけど、これで克服できたね。これで初日。チャンピオン・カーニバルこのまま優勝いきます。今、レッスルマニアウィークでニューヨークあたりが騒がしいけどね。こういう言い方悪いけど、あそこがやっぱねレスリングの中心なんだ。話題的に。そことは完全にかけ離れたところで全日本やってるでしょ。俺はね、これはいいことじゃないと思ってる。ハッキリ言って。取り残された感がね、やっぱあるんですよ。正直、英語の記事を読んでても全日本の名前が出ない。今もうね、インディーも自称メジャーも結局みんなあそこにいるわけでしょ。別にあそこに行けってわけじゃないけど、完全に向こうに話題を取られてるのは寂しいよね。俺は世界基準でものをみてるから。いい試合しました、いい大会でした。俺、それだけではダメだと思うハッキリ言って。俺がトップに立たないと全日本はインターナショナルにならないよ。ワールドフェイマスにならない。正直言って昔の名前しかないから。申し訳ない、全日本のファンは怒るかもしれないけど、世界の全日本というのは四天王プロレスで止まってるから。あそこから歩を進めないといけない、全日本は。そのあとの試合で海外で語り継がれる新しい時代というのを、新しい全日本というのを俺らが作り上げなきゃいけない。俺はその突破口になりますよ。俺が全日本のトップに立って、俺が全日本をワールドフェイマスにする。We can do it」

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