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4/14【全日本】CC用新兵器も出た 石川が宮原狩りでAブロック単独首位「三冠挑戦権もらった」

『2019 Champion Carnival』エディオンアリーナ大阪 第2競技場(2019年4月14日)
「2019 Champion Carnival」Aブロック公式戦=○石川修司vs宮原健斗×

 チャンピオン・カーニバル用の新兵器「宮原殺し2019」を初公開した石川が三冠王者・宮原との大激闘を制して3勝目。Aブロック単独首位に躍り出た大巨人は「もう挑戦権もらったと思ってる」と三冠ベルト挑戦も視野に入れた。

 初戦で岡林に敗れ、崔と引き分け。早くも3失点を喫している石川は現在2勝1敗1分。これ以上の失点が命取りとなりかねない状況でこの日折り返しの5戦目を迎えた。しかも相手は三冠王者・宮原。中盤にきて最大のヤマ場を迎えた。

 これまで三冠王座を巡って何度も激闘を繰り広げてきた両者の対決はこの日も白熱。三冠戦級の大激闘となった。序盤から一進一退となったが、先に流れを作ったのは石川。宮原が低空ドロップキックを放った次の瞬間、その場飛びフットスタンプを投下し、ダイビングフットスタンプで急降下して腹部に攻撃を集中した。負けじと宮原はエプロン上で石川が狙ったファイアーサンダーを食い止め、フロントハイキック、ブラックアウトで逆襲して石川をリングアウト寸前に追い込んだ。

 終盤に差しかかると両者のせめぎ合いはさらに熱を帯びた。宮原が串刺しブラックアウトを突き刺せば、石川も追尾式串刺しラリアットで応戦。さらにラリアットを叩き込むと、宮原もブレーンバスター合戦を制して譲らず。後頭部への串刺しブラックアウト、ジャーマンで一気に攻め込み、石川がローリングラリアット、ドラゴンスープレックス、ランニングニーリフトの猛反撃に出ても、スプラッシュマウンテンを食い止め、ブラックアウトを連射すると二段式ジャーマンで勝機を作った。

 2カウントでクリアした石川の逆襲がここから始まった。流れをグッと手繰り寄せたのはカーニバル用に開発した新技だった。ブラックアウトを連発する宮原をコブラクラッチで捕まえると、左足を抱えて高速で後方に叩きつけた。名付けて「宮原殺し2019」だ。間髪入れずカミゴェをぶち込んだ石川はランニングニーリフト、スプラッシュマウンテンで勝負をかける。宮原も三冠王者の意地で3カウント寸前に肩を挙げたものの、石川は切り札・ジャイアントスラムを爆発させて3カウントを奪った。

 三冠戦級の大激闘の末、宮原を撃破した石川が3勝目。勝ち点7をマークし、Aブロック単独首位に浮上した。入団後初のカーニバルに石川は「別に俺は二番手、三番手になるために全日本プロレス入ったわけじゃないんで。俺が一番前に立って、俺が理想とする全日本プロレスの戦いを自分がチャンピオンとしてみせていきたい」との決意を胸に臨んだ。そして2年ぶり2度目の優勝を成し遂げるために用意したのが宮原殺し2019だった。「これを武器に、俺の数ある技のチョイスとして今後いけると思う」と手応えも十分で、「面白い戦いをしていって、俺が29日決定戦、立ちたい」と優勝の2文字を見据えた。

 そして三冠王者を破ったことで至宝ベルト獲りも視界に入ってきた。石川も「もう挑戦権もらったと思ってるんで、今日の勝ちで」と確信。カーニバル優勝と三冠奪取によって宮原時代に待ったをかけるつもりの石川は「40で老けました、もう戦い全然できませんってかっこ悪いでしょ。俺は抗っていきます。まだキャリア15年だから、まだまだ気持ちも体も若いんでいけますよ」と言い切ってみせた。

 公式戦は残り3試合。次戦は4・17新木場大会のヴァレッタ戦となる。失点率で上位になる岡林、崔の状況次第だが、決勝進出を果たすには3連勝を飾るしかない。一方、宮原は2敗目を喫し、勝ち点4止まり。勝敗イーブンで後半戦へと折り返すことになった。次戦は4・17新木場大会の青柳戦。初制覇、そして三冠王者としての優勝を成し遂げるためにも、これ以上落とせない状況となってきた。

【石川の話】「きついね。きついけど、やっぱりこのリングで三冠チャンピオンとやるチャンスだから。このリーグ戦、俺が優勝すると思ってるけど、それと同時にもう挑戦権もらったと思ってるんで、今日の勝ちで。リング上で言った通り、別に俺は二番手、三番手になるために全日本プロレス入ったわけじゃないんで。俺が一番前に立って、俺が理想とする全日本プロレスの戦いを自分がチャンピオンとしてみせていきたいと思ってますよ。そのためにはリーグ戦優勝するしかない。(優勝に向けて今日の勝利は大きな弾みになったのでは?)カミゴェの前に決めたスープレックスがやるって言ってたリーグ戦用の秘密兵器のスープレックス。青柳とか初戦で出したでしょ。やっぱ序盤からだとばれちゃうから、ここぞって時に出して。宮原殺し2019。これを武器に、俺の数ある技のチョイスとして今後いけると思うんで。面白い戦いをしていって、俺が29日決定戦、立ちたいなと思います。(宮原時代を止めると?)そう。若い力がくるのはもちろんいいことですよ。かといってね、40で老けました、もう戦い全然できませんってかっこ悪いでしょ。俺は抗っていきます。まだキャリア15年だから、まだまだ気持ちも体も若いんでいけますよ」

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