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4/16【全日本】大地に完勝で諏訪魔3勝目、決勝で「石川修司と全盛期対決やりたい」

『2019 Champion Carnival』静岡・アクトシティ浜松(2019年4月16日)
「2019 Champion Carnival」Bブロック公式戦=○諏訪魔vs橋本大地×

 諏訪魔が2年ぶりの対決となった大地に完勝して3勝目。「全盛期対決やりたい」と石川との暴走大巨人決勝対決の実現を見据えた。

 優勝候補の一人といえる諏訪魔はここまで2勝2敗。この日、大地との5戦目に登場した。両者は2017年も同ブロックで前回は諏訪魔が勝利。序盤から諏訪魔の強さが際立つ展開となった。立ち上がりこそ大地がミドルキック連打やランニングローキックで先手を取ったが、諏訪魔はブレーンバスター合戦を制して鎮圧。逆エビ固めで絞め上げ、ダブルチョップを何発も打ち込んでいく。大地がドラゴンスクリューで反撃しても、キャプチュードで投げて返り討ちにした。

 何とか流れを引き寄せたい大地もスリーパーでねちっこく絞め上げたものの、諏訪魔はショートレンジラリアットを連打。それでも大地はエルボー合戦をヘッドバットで制し、ミドルキック、ローリングソバット、ヒザ蹴りと得意のキック攻撃を連発したが、諏訪魔は延髄斬りでせき止め、ジャーマンで投げ飛ばした。

 それでも大地はファルコンアローで意地の逆襲。ダブルチョップ連打を食らってもタックルで飛びついてきた諏訪魔にカウンターのヒザ蹴りをぶち込む。すかさずDDT、串刺しシャイニングウィザードで巻き返しに出たが、諏訪魔はバックドロップ、左ラリアット、抱え込み式バックドロップと力ずくで主導権を奪い返す。バックドロップを阻止した大地が後頭部へのシャイニングウィザードをさく裂させても、ラリアット、ジャーマン、串刺しラリアット、ストライクジャーマンで倍返しにした。

 勢いづいた諏訪魔は大砲のようなドロップキックを放ち、ラリアットを連打していく。大地も延髄斬りで食い下がり、DDTで突き刺したが、続くシャイニングウィザードは諏訪魔が不発に終わらせた。ショートレンジ左ラリアットで大地をねじ伏せると、バックドロップホールドを爆発させて3カウントを奪った。

 大地の粘りもあって勝負タイムは20分を超えたが、終わってみれば諏訪魔の完勝。3勝目を挙げて白星先行とし、ようやく2位にまで浮上した。首位の野村を2点差で追う好位置で、巻き返しが可能な状況だ。

 浮上の目が出てきた諏訪魔は試合後のリング上で「チャンピオン・カーニバル決勝、絶対いって、パートナーの石川選手と全盛期対決をしたいと思います」とぶち上げた。「自分自身への挑戦」と定めていた今年のカーニバルだが、「戦って調子がよくなってくると、やっぱり石川修司ともう一回やりてぇな」との思いが頭をもたげてきたのだ。暴走大巨人対決で決勝戦を争い、11年ぶり2度目の優勝を飾って全盛期を証明する。そのためにも残り3戦を全勝で突破し、決勝進出の可能性を広げるしかない。

 諏訪魔の次戦は4・20札幌大会のレッドマン戦。諏訪魔から「気強いね。それは大日本プロレスの財産だなと思うよ」と評価された大地は2敗目を喫して勝ち点4止まり。次戦は同じく4・20札幌で野村との越境新世代対決を控える。

【諏訪魔の話】「よし、勝った。橋本大地も初めてシングルやったんだけどさ、口も切れるし、激しくくるんだなってよくわかったよ。気強いね。それは大日本プロレスの財産だなと思うよね、あの気の強さは。3カウント獲ったけど心折れてないと思うし、そういう点では根性あるんだなとわかった。何年後かね、5年後とかね、3年ぐらいかな。怖い存在なんじゃないかなというふうに思ったね。(3勝目でようやく白星先行となったが?)そうだね。そう言われてみるとそうなんだよね。それはうれしい話で。ただね、こんなことで喜んでちゃいけない。今みんなの前で宣言しちゃった。石川修司と決勝戦やるんだって。俺、今回は自分自身への挑戦だと思ってたんだけど、戦って調子がよくなってくると、やっぱり石川修司ともう一回やりてぇなと思っちゃう。ただね、そういう気持ちを前面に出して、まだまだこんなんじゃ終われない。どんどん勝ちを重ねていきたいと思いますよ」

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