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4/21【全日本】連日の壮絶チョップ合戦 岡林が入魂のゼウス粉砕で3勝目

『2019 Champion Carnival』北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌)(2019年4月21日)
「2019 Champion Carnival」Aブロック公式戦=○岡林裕二vsゼウス×

 連日の壮絶チョップ合戦の末、岡林がゼウスを真っ向勝負で粉砕して3勝目を挙げた。

 前夜の札幌2連戦初日で岡林はディラン相手に大激闘を展開。30分時間切れ引き分けに終わり、充実感の代償として1失点を喫した。一夜明けたこの日は首位に立つゼウスと対決。両者は2016年5月以来3年ぶりの一騎打ちとなった。

 試合は予想された通りの肉弾戦。前回敗れた雪辱に燃えるゼウスがフライングバイセップスエクスプロージョンで先制打を放つと、岡林もすぐさまラリアットを返して譲らず。場外戦で逆転したゼウスが胴締めスリーパーで絞め上げたが、逃れた岡林はスピアーで逆襲。序盤から一進一退のせめぎ合いに札幌が沸いた。

 そして中盤になると、やはりともに得意とする逆水平の打ち合いに突入していく。何発も打ち合って両者の胸が赤く染まっていく中、ゼウスがマシンガン逆水平を浴びせれば、岡林もマシンガン逆水平で応戦。ゼウスが串刺しバイセップスエクスプロージョン、フロントスープレックス、リフトアップスラムの猛攻で流れをつかみかけたが、岡林はパワースラムで豪快に叩きつけると、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げて押し返した。

 両者の意地の攻防はブレーンバスター合戦でさらに着火。ラリアットとバイセップスエクスプロージョンが相打ちで正面衝突を繰り返すと、バイセップスエクスプロージョンを叩き込んだゼウスがチョークスラムで一気に攻め込んだが、ジャックハマーは岡林が決めさせず。ショートレンジラリアットを連発し、ゼウスが逆水平合戦を連打で押し込んでドロップキックを見舞っても、こん身のラリアットを叩き込んで徹底抗戦。もう一発ラリアットでなだれ込み、ハイアングルのパワーボムを敢行すると、粘るゼウスにゴーレムスプラッシュを投下してようやく激闘に終止符を打った。

 ディラン戦に続く意地のチョップ合戦の末、岡林がゼウスを撃破。3勝目を挙げ、勝ち点を7に伸ばした。「昨日ディランに引き分けたけど、あの引き分けで俺、気合入った」という岡林は「全日本はホントにでかい選手、大きい選手、力でかなわん。あとは気持ち。気持ちで強い者が勝つ。そう。それを証明した」と胸を張ったように、まさに入魂の1勝となった。

 これで首位のゼウスを1点差で追う状況で、失点率では首位に位置する。残る公式戦は3試合。次戦は4・23仙台大会の崔戦となる。岡林に次ぐのが5失点の石川、ディラン、崔。まだ2点のビハインドがあり、3戦全勝すれば文句なしの決勝進出となる。「こっから落とせないです。ホントにあと残り落とせないです」と残り全勝を誓った岡林は、「今日のゼウス戦の気持ちでいったら絶対、優勝間違いない。いける。この気持ち忘れず次、臨みたい」と闘争心を燃え上がらせながら優勝の2文字を見据えた。

 一方、ゼウスは3敗目を喫し、勝ち点8止まり。残るは4・25後楽園大会の石川戦のみ。これに勝利したとしても、すでに6失点とあって、すんなり決勝進出とはいきそうもない。

【試合後の岡林】
▼岡林「よっしゃ! 昨日ディランに引き分けたけど、あの引き分けで俺、気合入った。昨日で物凄く気合入った。今日はホント気持ちの勝利や。ホント凄い。もう全日本はホントにでかい選手、大きい選手、力でかなわん。あとは気持ち。気持ちで強い者が勝つ。そう。それを証明した今日は。気持ちで。もう優勝しかない」

――失点率で言えば残り全部勝てば決勝進出が決まる状況だが?

▼岡林「そうですね。こっから落とせないです。ホントにあと残り落とせないです。今日のゼウス戦の気持ちでいったら絶対、優勝間違いない。いける。この気持ち忘れず次、臨みたいと思います。ありがとうございました」

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