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4/22【新日本】「最後の場所として選んだ」 新日本入団の飯伏が“終生所属”宣言

 飯伏幸太の新日本入団が22日、正式に発表された。

 飯伏は20日の愛知県体育館大会でザック・セイバーJr.を破ってIWGPインターコンチネンタル王座初防衛に成功。試合後のマイクで新日本入団を明かしていた。

 過去、DDTと新日本の“ダブル所属"だった時期もある飯伏だが、2016年に両団体を退団。“飯伏プロレス研究所"を立ち上げ、事実上のフリーとして活躍してきたが、突き抜けた大きな実績には今一歩届かない状況が続いていたことも事実だった。

 今年初頭には盟友ケニー・オメガが新日本を去って、米AEWの旗揚げに参加。飯伏の去就も注目されたが、2月の大阪大会に現れて「新日本に残ります!」宣言を放って団体ファンを安どさせた。そして所属として新日本に身を投じる決意を固め、自身が“神"とあがめる棚橋弘至、中邑真輔を存在感で超えていく道を選んだ。

 飯伏は22日の後楽園大会前に菅林直樹会長とともに会見。4月20日に所属選手契約を結んだことが正式に発表された。

 会見では「新日本プロレスの飯伏幸太です」と早速自己紹介。「中学生の頃から新日本に入りたかった気持ちは変わっていない。遠回りしたとも思ってない。自分の最後の場所としてここを選びました」と新日本に骨を埋める覚悟を示した。プロレスラーとしての最大目標は変わらず「プロレスをどんどん広めていきたい」ことだが、「そのなかで新日本が広まればプロレスも広まると思いました」と方法論も定まった。

 また同じくプロレスの伝道師として身を削ってきた棚橋から期待をかけられ「覚悟はあるのか」と問われてきたことについても「今までも自分のなかで覚悟はあったんですが、棚橋さんの言っている“覚悟"というのがやっと分かった」とも話した。

 飯伏の希望により開催中のシリーズ『Road to レスリングどんたく2019』への全戦参加も決定。早速各大会のカードも変更された。新日本を“最後の場所"と定めたゴールデンスターが、ライオンマークとともにプロレス伝道の旅へと再出発する。

【会見の模様】
▼菅林会長「先日の愛知県体育館のリング上で飯伏選手から発表があったんですけども、今日正式に発表したいと思います。4月20日、試合が始まる前に、愛知県体育館の控え室で飯伏選手と新日本プロレスで合意いたしましたので、契約書にサインをしていただきました。新日本プロレスの一員としてこれからも頑張っていただきたいと思います」

▼飯伏「このたび、新日本プロレスの専属にさせていただきました新日本プロレスの飯伏幸太です。インターコンチネンタル王者として、これからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。よろしくお願いします(菅林会長と握手)」

――以前はダブル所属という形だったが、今回は約3年ぶりに再入団という形になった。前回はDDTとの兼ね合いもあってスポット参戦だったが、今回はフル参戦のイメージ?

▼飯伏「フル参戦を希望します」

――それは会社との話し合いで?

▼飯伏「はい。そうですね」

――名古屋大会の時には「全部出る」と言っていたが、気持ち的には?

▼飯伏「はい。そのままです。出れるところは出れる限り出たいと思います」

――3年ほどフリーという形だったが、今回入団に至ったきっかけは?

▼飯伏「2団体に所属していたのをやめてから、いろいろなところでいろいろな経験を積んで。もともと僕は中学生の頃から新日本プロレスに入ろうと思って、でもやっぱり新日本プロレスに入れないと思って、いろんなところ…インディー団体を渡り歩いてきたので、気持ちは変わってないですね」

――ようやくその時が来たと?

▼飯伏「別に遠回りしたとか、そういう風に思ってないし、いい経験をしたと思います、むしろ」
――ご自身の中ではベストなタイミング?

▼飯伏「そうですね。自分のこれからキャリアとして、ここからたぶんピークを迎えるんだろうなと。ここから5年なのか、10年なのか、20年なのかわからないですけど、自分のピークはここからだと思ってます。自分の最後の場所としてここを選びました」

――所属はフリーと立場も責任も違うと思うが、所属として成し遂げたいこと、所属だからこそできることは?

▼飯伏「ずっと言っているんですけど、やっぱりプロレスをドンドン広めていきたい。その中で、新日本プロレスというものが広まれば、プロレスも広まるのかなって」

――そういう使命という意味では、新日本に所属するのは飯伏選手にとってベダーな選択だと?

▼飯伏「もうベストです」

――具体的にやってみたいことはある?

▼飯伏「うーん、今のところの現状が。インターコンチネンタルのベルトを防衛し続けることが精一杯なんで」

――そのベルトの価値を上げていくと?

▼飯伏「もちろんそうですね」

――以前、棚橋選手から「覚悟」という言葉があったが、その覚悟の意味も今回の決断に大きく影響している?

▼飯伏「いろいろな覚悟…。覚悟にしてもいろんな部分があると思うんですけど、棚橋さんの言っている覚悟というのがやっとわかったというか。自分の中での覚悟というのはそれまでもあったので。でも、棚橋さんの言っていた覚悟というのがやっとわかったのかなと」

――具体的にその覚悟というのは?

▼飯伏「具体的に言うとやっぱり責任感。言葉にすると」

――団体に所属すると責任感も生まれてくると思うが、それを見せていくと?

▼飯伏「もちろんそうです」

――4・20名古屋で所属したということだが、2・11大阪で「僕はどこにも行きません」という宣言があった。あの時から気持ちとしては新日本プロレスでと決まっていた?

▼飯伏「もう自分の中の覚悟というのは去年の段階で決まってたんですけど、言えるタイミングみたいなのものがなかったし、より自分の中で本当に棚橋さんの言ってる覚悟というものが言えるタイミングだったのが2月で」

――所属という形になったのは念願が叶ったと?

▼飯伏「そうですね」

――契約期間は?

▼飯伏「契約期間というか、僕はここを最後だと思っているので。死にまで、終わるまで。それが僕の契約期間です。(菅林会長に)最後までよろしくお願いします。最後まで大丈夫だと思うんで、最後までよろしくお願いします」

――今まではフリーということで所属ユニットが決まっていなかったが、ご自身に希望は?

▼飯伏「たぶん僕はどの場所に行っても大丈夫な気がしてて、どこでもいいんですけど、やっぱり希望するのは本隊なのかなという気はしています」

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