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5/3【新日本】石森返り咲きならず リーがヒロムに捧げるIWGPジュニア初防衛、王者としてスーパーJr.へ

『濱かつpresents レスリングどんたく2019』福岡国際センター(2019年5月3日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合=○ドラゴン・リーvs石森太二×

 リーが大熱戦の末に前王者・石森を返り討ち。ライバル・高橋ヒロムに捧げるIWGPジュニア初防衛を果たし、王者としてのスーパージュニア出場を決めた。

 4・6ニューヨークMSG大会で行われたIWGPジュニア3WAY戦はリーがバンディードを破って初戴冠。石森は負けずして陥落の憂き目にあった。リーに一騎打ちによる再戦を要求し、この日のタイトルマッチが決まった。早期返り咲きのチャンスをつかんだ石森は5・1別府大会でリーのマスクを引っぺがし、「ベルトを獲ったら返してやる」と挑発。ボーンソルジャーとして初登場してからちょうど1年、レスリングどんたく2連戦初日のメインでIWGPジュニア奪還に挑んだ。

 リーから奪ったマスクをかぶってきた石森に対し、ライバル・高橋ヒロムの復帰を待つリーはカマイタチとのハーフマスクをかぶって入場してきた。開始早々、一進一退のハイスピードなせめぎ合いが繰り広げられる中、コルバタで先手を取ったリーがノータッチトペコンヒーロを発射してまずは見せ場を作った。リングに戻ってもリーはジョン・ウー、串刺し低空ドロップキックでリーが躍動した。

 対する石森はハンドスプリングレッグラリアットで反撃すると、マスクに手をかけて動揺を誘う。後頭部へのニードロップ、執ようなスリーパーと首に攻撃の的を絞って流れを作ると、スライディングジャーマン、ムーンサルトアタックで攻め立てた。リーがダルマ式ジャーマンで反撃し、スワンダイブ式ボディシザースをキャッチしても、石森は逆打ちで叩きつけた。

 15分が経過し、両者の戦いはさらに熱を帯びていく。トップロープに上がった石森をリーが雪崩式フランケンで場外に叩き落とせば、石森もエプロンで倒立してのアームホイップでリーをフェンスに痛打させる。両者が場外カウント19で辛うじてリングに戻ると、エルボー合戦を展開し、リーが石森にヒザをつかせて優勢に。

 ここから超高速のせめぎあいに突入していく。石森のハンドスプリング攻撃をキャッチしたリーがジャーマンを仕掛ければ、石森は不時着。ラリアットが相打ちに終わり、リーがトラースキックを見舞えば、石森は二段式フロントハイキックで応戦。リーがロープに飛ばしての高速ジャーマンで投げれば、石森もカナディアンデストロイヤーで突き刺して譲らず。リーも後方回転から高々と持ち上げてのファルコンアローですぐさま逆襲。両者ダウンとなった。

 ここで20分が経過。先に立ったのはリー。続くデスヌカドーラは石森がウラカンラナで切り返し、フライングヘッドシザースからのフェースバスターで叩きつけるとYes Lockで捕らえた。リーが耐え抜いても石森は攻撃の手を緩めず、倒れ込み式ストマックブロックで追い討ち。一気にブラディークロスを狙った。

 阻止したリーは石森が飛びヒザ蹴りを見舞っても、すぐさま飛びヒザ蹴りで応戦。棒立ちになった石森をリバースフランケンシュタイナーで脳天から突き刺すと、高速ジャーマン、ランニングニーで追い討ち。すかさずデスヌカドーラを爆発させて熱戦に終止符を打つ3カウントを奪った。

 リーが石森を返り討ちにし、IWGPジュニア王座初防衛に成功。カマイタチとのハーフマスクを手に「シアワセデス」と喜びをかみしめると、「モット、モット、モット、モット、モット!」とヒロムばりに叫んだ。ヒロムに捧げる初防衛を果たし、これで5・13仙台で開幕するスーパージュニアに王者として出場することになった。決勝戦の相手にデスペラードを指名したリーは「ヒロムと戦うためにもこのベルトを守っていかなければならない」と誓い、「ヒロム、ガンバッテ!」とライバルにエール。リーはジュニアの頂点の座を守り続けながらヒロムの帰りを待つ。

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