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5/3【新日本】コブとの激闘制してタイチが6ヵ月ぶりNEVER王座返り咲き

『濱かつpresents レスリングどんたく2019』福岡国際センター(2019年5月3日)
NEVER無差別級選手権試合=○タイチvsジェフ・コブ×

 タイチがコブとの激闘を制し、6ヵ月ぶりのNEVER無差別級王座返り咲きを果たした。

 4・6ニューヨークMSG大会でROH世界TV王者・コブがNEVER王者オスプレイとのダブルタイトルマッチに勝利。この日、初防衛戦を迎えた。相手は3・24長岡大会で当時の王者・オスプレイに勝利し、挑戦を表明していたタイチ。昨年9月に初戴冠を果たしながら、初防衛戦がオスプレイの負傷欠場で中止に。昨年11月に後藤を迎え撃ったものの、陥落の憂き目にあった。タイチにとって忌まわしい過去が付きまとうNEVER王座だが、それを払しょくするかのように6ヵ月ぶり2度目の戴冠に乗り出してきた。

 ゴングが鳴ってもタイチはセコンドについたあべみほに髪型を整えてもらったり、リング下に降りたりしてコブを焦らす。エプロンに上がったあべみほにコブが気を取られたスキに背後から殴りかかったが、微動だにしないコブは逆水平を連発。ドロップキックでタイチを場外に吹き飛ばして先手を取った。

 だが、コブのトペをタイチはあべみほを盾にして回避。金丸の介入に気を取られたコブをマイクスタンドで殴りつけて反撃に出る。フェンス攻撃などラフ殺法で追撃すると、サッカーボールキックで蹴り飛ばし、コブの反撃をローリングソバットで黙らせた。

 負けじとコブは怪力でタイチを持ち上げると、雪崩式滞空ブレーンバスターでようやく反撃を開始した。串刺しラリアット、逆水平、串刺しエルボースマッシュ、バックフリップの猛攻で一気に巻き返す。その場飛びムーンサルトは自爆に終わり、タイチが串刺しハイキックで逆襲したが、パワーボムは決めさせない。

 ならばとタイチはトラースキック、顔面蹴りの連続攻撃で流れを引き寄せる。天翔十字鳳が不発に終わってもローキックを連打したが、仁王立ちしたコブはエルボーを連発して押し返す。ヒザをついたタイチもミドルキック連打で応戦したが、キャッチしたコブはフォールアウェイスラムでぶん投げ、エルボーをフルスイング。意地のタイチもジャンピングハイキックでやり返し、コブが狙ったツアー・オブ・ジ・アイランドを食い止めると、バックドロップをさく裂。ストレッチプラムで勝機を作った。

 耐えたコブはロコモーション式サイドスープレックスからパイルドライバーで突き刺して逆襲。ツアー・オブ・ジ・アイランドをさく裂させたが、2発目はタイチが阻止してハイキック、アックスボンバーでやり返す。再びジャンピングハイキックもさく裂させたが、コブも天翔十字鳳を阻止して強烈なラリアットでタイチを吹き飛ばすと、その場飛びムーンサルトを放ったが、ツアー・オブ・ジ・アイランドはタイチが首固めで切り返して決めさせず。レフェリーと交錯してスキを作ると急所攻撃からのタイチ式外道クラッチでニアフォールに追い込む。そして天翔十字鳳をようやくクリーンヒットさせると、ブラックメフィストで突き刺してコブから3カウントを奪った。

 コブが初防衛に失敗。激闘を制したタイチが6ヵ月ぶり2度目のNEVER王座戴冠を果たした。試合後、あべみほがベルトを掲げる中、鈴木軍のメンバーに囲まれたタイチは鈴木らと拳を合わせた。「面白くなってきたんじゃねぇか。前回、俺がこれ9月に獲ってから少しはこいつにいい流れできたんじゃねぇか」と忌まわしい過去を払しょくできたとあって、「後藤はもういい」と強調したうえで、「田口、ヅライガー、若い奴、その他大勢。ディスプレイともまだ終わってねぇんだ」とこれからの防衛ロードを見据えた。すでに意中の相手がいるようで、「その他大勢より一人やりてぇ奴がいるんだよ。近いうちに逆指名させてもらおうかな」との構えをみせていた。

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