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5/4【NOAH】杉浦軍"鈴木秀樹が快勝 丸藤の継続参戦要請に「次も同じくらい強い人と」

『GLOBAL TAG LEAGUE 2019』東京・後楽園ホール(2019年5月4日)
○鈴木秀樹&NOSAWA論外vs丸藤正道&宮脇純太×

 約1年ぶりに“杉浦軍"所属としてノアマットに参戦した鈴木が宮脇に快勝。丸藤の継続参戦要請を快諾し、「ノアには同じぐらい強い人がまだいますよね。次、同じぐらい違う人をお願いします」と丸藤以外の選手との対戦を熱望した。

 独断で杉浦軍入りした鈴木が昨年の2・22後楽園以来、1年3ヵ月ぶりにノアに参戦。論外と組んで、丸藤&宮脇組と激突した。

 のっけから対戦を希望していた丸藤と火花。緊張感溢れるグラウンド戦でせめぎ合う。抜擢されての登場となった宮脇が相手に代わると、タックルをことごとく切り、動きを完璧にコントロールして、ノアファンに実力を存分に見せつけた。宮脇から「あなたなら勝てそうな気がいます」と挑発されていた論外も厳しい攻めを見せて杉浦軍コンビが試合をリードする。

 宮脇が自力でピンチを脱すると、再び鈴木と丸藤の顔合わせが実現。激しい先読み合戦を繰り広げた。裏をかいた丸藤がヘッドロックに持ち込むと、抵抗を受けても離さずに長時間絞め上げる。はね除けた鈴木がグラウンド戦で側転を決めれば、丸藤も同じく側転で幻惑。お互いに意識したところを見せた。そして、丸藤の逆水平と鈴木のエルボースマッシュが交錯。アクセルを踏んだ鈴木が串刺し攻撃を狙うも、丸藤はトラースキックのコンビネーションで迎撃。回し蹴り式トラースキックは鈴木が読んでエクスプロイダーで引っこ抜いたものの、すぐに立ち上がった丸藤も虎王でお返しした。ハイレベルなテクニック勝負に場内は大歓声に包まれる。

 あとを受けた宮脇は鈴木を振り向かせようと一本背負いからの腕ひしぎ逆十字固めやエルボー連打で前に出る。だが、余力を残す鈴木はワンハンドバックブリーカーで寸断。最後は必殺のダブルアームスープレックスで投げ飛ばし、久々のノア参戦を勝利で締めくくった。

 試合後、マイクを持った鈴木は「ノアには同じぐらい強い人がまだいますよね。次、同じぐらい違う人をお願いします」と丸藤以外の選手との対戦をアピール。その言葉を受けて丸藤も動いた。スイッチが上手く入らず、鈴木にマイクを持ってもらうと、「確かに鈴木秀樹、スゲエ楽しい。スゲエ楽しいな。でも、鈴木選手。俺もあんたと他の選手の試合が見てみたい。ぜひともこのノアのリングに継続参戦してくれ」とラブコール。鈴木は「はい」と快諾し、継続参戦が決定的となった。

 「実際に今、丸藤さんはベルトを持ってないですよね。シングルもタッグも。ベルトは違う人が持っていて、そこのほうが今現在は丸藤さんより強いんだし、そこの人たちともやりたいなと思う」とバックステージでも本格参戦に意欲を見せた鈴木。杉浦軍所属なのにまだ杉浦と顔を合わせていないことに一抹の不安を感じさせるが、「脱三沢って言ってますけど、三沢さんを感じさせる部分と感じさせない部分があると思うんですよ。おそらく宮脇選手は三沢さんを感じさせない部分で、丸藤さんは三沢さんを感じさせる部分。両方あって僕は楽しいと思いますけどね。どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、丸藤さんを通してそういう時のノアも知れるし、宮脇選手を通して今現在の新しくなったノアを感じられるし」と様々な角度からノアマットの戦いを満喫する構えだ。

【試合後の鈴木&論外】
▼鈴木「9分ぐらい僕がやってたでしょ?」

▼論外「今日、丸ちゃんとかからラブコールにあったんで、また杉浦軍として。もっと強い人とやったほうがいいですよね?」

▼鈴木「今日のメインをやる人たちとか、セミとか、上のカードを…。下のカードはちょっと逆に怖いんで、触れないんで」

▼論外「ここの団体に上がってなくて、あんまり試合をしないようにしているんだけど、鈴木さんとか来ちゃうと駆り出されるわけですよ、杉浦軍として」

▼鈴木「まだはぐれてないですよね?」

▼論外「はぐれてないですね。面白くなるんじゃないですか。鈴木秀樹さんがまた来てくれたら。宮脇選手じゃやっぱり勝てそうな気がしました」

▼鈴木「勝ってるしね」

▼論外「でも、直接持ってっちゃうから」

▼鈴木「疲れました。僕しかやってないんで」

▼論外「でも俺、結構頑張ったほうですよ」

▼鈴木「僕は凄く走り回った気がします」

▼論外「まあ、継続参戦なんで。なんかあります?」

――鈴木選手は杉浦軍?

▼鈴木「杉浦軍ですよ」

▼論外「まだ(杉浦に)会ってないですけどね」

▼鈴木「まだ会ってないです。メインのあととか…。セコンドにつくかも、つかないかも」

▼論外「勝手に仲間増やしやがってって言うけど、てめえも昨日勝手に仲間増やしてて」

▼鈴木「そうだ!」

▼論外「これが杉浦軍(笑)」

▼鈴木「ムイビエンの人」

▼論外「ちょっと新生ノアマットを杉浦軍が牛耳っていくみたいな」

――最後、宮脇選手相手にダブルアームを出したのは認めた証拠?

▼鈴木「違います。勝てるからです。試合をやっていく中で、あの体勢が一番。ちょっとバックブリーカーでカバーにいけたらよかったんですけど、崩れちゃったんで。それを補うんだったら、ダブルアームでいったほうが確実に取れるなと」

――宮脇選手に一瞬カチンと来たように見えたが?

▼鈴木「いや、そんなことないですよ。それは戦ってますからね。激しい気持ちになるんです。僕もなりますけど。誰かが憎いと思って試合をしたことはないですから。始まっても、始まる前も、終わってからも。リング上では違いますよ。勝つために、相手を殺してやるってつもりでやってますから。別にダブルアームを出したから認めたとか、そういうのはないですね。別にタイトルマッチでも、例えば僕がダブルリストロックで勝った場合に意外だって思われるのもしゃくだし。その時その時で一番勝てる最短の方法を探って戦っているだけですね。必ず自分の一番の得意技に繋げる必要はないわけですよ」

――丸藤選手とじっくりやり合ってみてどうだった?

▼鈴木「やっぱり僕より優れていると変ですけど、優れているところはやっぱり天性の部分ではまったく敵わなかったですね。パワーとか、体格とか、あとは若干僕のほうが戦略性は高かったかな、今日は。でも、さっきも言ったように、ノアはいっぱい強い選手がいて。で、実際に今、丸藤さんはベルトを持ってないですよね。シングルもタッグも。ベルトは違う人が持っていて、そこのほうが今現在は丸藤さんより強いんだし、そこの人たちともやりたいなと思う」

――丸藤選手を通してノアを感じた?

▼鈴木「どうなのかな? たぶん違うんじゃないですかね、丸藤さんは。たぶんノアでも…脱三沢って言ってますけど、三沢さんを感じさせる部分と感じさせない部分があると思うんですよ。おそらく宮脇選手は三沢さんを感じさせない部分で、丸藤さんは三沢さんを感じさせる部分。両方あって僕は楽しいと思いますけどね。どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、丸藤さんを通してそういう時のノアも知れるし、宮脇選手を通して今現在の新しくなったノアを感じられるし」

【試合後の丸藤&宮脇】
▼丸藤「おう、どうだ鈴木秀樹は?」

▼宮脇「強かったです!」

▼丸藤「もっと行け。お前みたいなのが、どんどん行け」

▼宮脇「はい! もっともっと鈴木さんを味わいたいです。次はシングルでやりたい。シングルでやれるように頑張ります」

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