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5/4【新日本】石井がEVILに激勝、NEVER王者タイチからの指名に「いつでもやってやる」

『濱かつpresents レスリングどんたく2019』福岡国際センター(2019年5月4日)
○石井智宏vsEVIL×

 石井が真っ向勝負でEVILに激勝。王者・タイチからの指名によってNEVER無差別級王座挑戦が決定的となった。

 3・24長岡大会で大乱闘を繰り広げた石井とEVILの一騎打ちの時がついにこの日訪れた。これが3年ぶりのシングル対決で過去2回はいずれも石井が勝利。前夜の博多初日ではEVILがサソリ固めでレフェリーストップ勝ちを収め、「明日もこの俺が思いっきりへし折って勝ってやるからな」と再現を予告していた。

 両者は開始早々、ショルダータックルで何度も正面衝突。足を止めてのエルボー合戦でのっけから激しく火花を散らす。石井が連打で押し込んだが、タックル合戦はEVILが制して譲らず。逆水平合戦で連打を浴びせる石井をダブルチョップでねじ伏せた。

 ここからEVILは石井の左足に照準。レッグロックで絞め上げ、何度も左ヒザをマットに痛打させる。早くもサソリ固めの体勢に入った。阻止した石井もエルボー連打、ショルダータックルで反撃。EVILをコーナーに追い込んでエルボーと逆水平を交互に連発し、パワースラム、ラリアット、雪崩式ブレーンバスターと得意技を連発して巻き返した。

 譲らないEVILはターンバックルブレーンバスターで逆襲。場外戦ではフェンスを利してのネックスクリューを敢行し、石井の首にイスを引っかけると、イスをフルスイング。リングに戻せばお返しとばかりにトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落とす。しっかり腰にダメージを与えておいてから満を持してサソリ固めで捕らえた。

 石井も意地で耐え抜いた。ダークネスフォールズを阻止すると、バックドロップで逆襲だ。トラースキックで左ヒザを蹴りつけられても意地の仁王立ち。エルボー連打を浴びせ、ラリアットを狙うEVILをラリアットで返り討ちにすると、報復のサソリ固めで絞め上げる。ロープに逃れたEVILだが、左ヒザにダメージ。すかさず石井がレッグブリーカーで狙い撃ちし、EVILがローリングエルボーで反撃しても、ワンツーエルボーを乱れ打ち。こん身のエルボーでEVILをねじ伏せると、スライディングラリアットを叩き込んだ。

 ここから両者の意地の攻防は沸点に達する。EVILも垂直落下ブレーンバスターを食い止め、ジャーマンで逆襲に出る。石井がラリアットで反撃しても、すぐさまラリアット連打で応戦。EVILは2度とも不発に終わったが、ラリアットの打ち合いで譲らず、石井にヒザをつかせた。意地の石井もエルボー、ノーモーション頭突きで反撃したが、EVILはハーフネルソンスープレックスで応戦。石井のEVIL、EVILのダークネスフォールズはいずれも不発に終わり、EVILがローリングエルボーをぶち込めば、石井も負けじと延髄斬りをさく裂。こん身のラリアットを叩き込むと、垂直落下式ブレーンバスターを爆発させてようやく3カウントを奪った。

 博多を沸かせた激闘の末、石井がEVILに激勝。試合後のバックステージで思わぬ展開が待ち受けていた。コメント中の石井の前にNEVER王者・タイチが現れ、ベルトを掲げながら「俺への挑戦権獲得おめでとう。ほかの誰でもない、お前が今んとこ一番権利があんだよ。挑戦させてやるよ」と上から目線で次期挑戦者に指名してきたのだ。これを受けて石井も「いいよ、やってやる。いつでもやってやる」も呼応。両者によるタイトルマッチが急浮上した。

 最多タイ記録となる4度のNEVER王座戴冠歴を誇る石井。ベルト挑戦が実現すれば、2016年1月に第9代王者から陥落以来となる返り咲きを狙うことになる。

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