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5/9【DRAGON GATE】KING OF GATE初戦でシュンが惜別の望月超え 前回覇者・吉野は黒星発進

 後楽園ホール大会が9日、行われ、『KING OF GATE 2019』が開幕。シュン・スカイウォーカーが師匠・望月成晃超えを果たした。また、前回覇者の吉野正人はEitaに丸め込まれて黒星発進となった。

 Dブロック公式戦として、望月とシュンの師弟対決が実現した。望月は全日本プロレスのジュニアタッグリーグやツインゲート挑戦王座戦でパートナーに指名するなどシュンを何度も抜擢し、厳しい指導を続けてきた。シュンもそれに応え、ドリームゲート王座に挑戦するまでに成長した。しかし、5・6名古屋の金網サバイバル5WAYマッチ後、シュンは自らを望月道場から追放。独り立ちを宣言すると、望月は怒りをあらわにし、遺恨が生まれていた。

 ゴングを待たずに望月が喧嘩腰で奇襲。打撃戦で圧倒すると、シュンの三角飛び式プランチャもヒザ蹴りで撃墜した。その後も怒りをぶつけるように、容赦なく脇腹を蹴りまくる。エグい腹攻めに苦しんだシュンは反転式ダイビングボディアタックやハリケーンドライバーなどで巻き返しを図るも、望月はスワンダイブ式ボディプレスを剣山で迎撃。一角蹴りで脇腹をまたも射貫いた。

 しかし、シュンは三角蹴りをドロップキックで撃墜。その場飛び式ムーンサルトニードロップからアシュラを連発してチャンスを掴む。スカイウォーカームーンサルトは不発に終わると、望月のビンタやエルボーなど強烈な打撃でKO寸前に追い込まれたものの、シュンは再び三角蹴りを阻止。なおも抵抗する望月を秘密兵器の雪崩式アシュラで沈めた。

 シュンが惜別の望月超え。マイクを持ったシュンは突然の脱退宣言を望月に陳謝し、「あの言葉は自分がこれからDRAGON GATEのトップに行くための大事な行動だと思っています。そこを望月さんにはどうか理解していただきたいです」と求めた。望月は「もともと望月道場は出入り自由だよ。ああいう大舞台でお前が決意表明をする。プロレスラーとして間違っちゃいないと思うよ」と話しつつも、「別に道場を辞めるなら、今日俺と戦ったあとでよかったじゃないか? それだったら、俺は快く送り出したよ」と苦言を呈した。

 その上で、敗北を認め、「これからの俺とお前はこのDRAGON GATEのリングで戦っていく。だから、お前にはエールを送らない。いいか、これからはお前を倒す選手を望月道場で育てていく。そして、お前は俺がリベンジしなきゃいけない相手になったってことだよ」と宣言。シュンは去っていく望月に「今までありがとうございました」と涙ながらに感謝し、「今、こうやって自分の道を歩き出した。その第一歩をKING OF GATE優勝で締めたいと思います」と決意を口にした。

 Bブロック公式戦では昨年覇者の吉野がREDのEitaと対戦した。入場式で前人未踏のV3を誓った吉野はトペスイシーダ、ケブラーダをと場外ダイブを連発して先制。華麗なミサイルキックで場内を大きくどよめかす。Eitaは急所攻撃で抵抗するも、吉野は豪快なラリアットを一閃。トルベジーノからソルナシエンテを仕掛ける。勝負あったかと思われたが、これを読んだEitaがクルリ。吉野はまさかの黒星スタートとなってしまった。

 Aブロック公式戦では土井成樹とKzyが激突した。短期決戦を狙ったKzyは丸め込みで3カウントを迫るが、土井はギリギリでキックアウト。首攻めで試合を立て直す。KzyのKZ.timeを自爆させると、土井は怒濤の猛攻へ。DOI555からバカタレスライディングキックをぶち込んだ。窮地に陥ったKzyだったが、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターを皮切りに、ダイビングエルボーや上空ホイップ式エルボースマッシュなどで逆襲。土井も熨斗紙で反攻したものの、マスキュラーボムは決まらない。激しい先読み合戦に発展すると、裏の裏をかいたKzyがスカイ・デ・スクールボーイで逆転の3カウントを奪取した。

 また、フロリダ・ブラザーズが第2試合で復活した。2003年に生まれた偽アメリカ人レスラーによるユニットで、マイケル岩佐とダニエル三島のタッグチームとして始動し、名前やメンバーを変えながら数年間続いた。今宵復活したのは、末期のジャクソン・フロリダとジョンソン・フロリダによるマスクマンコンビ「スーパー・フロリダブラザーズ」。初期メンバーの三島もセコンドに付いた。

 「団体設立20周年記念特別試合 Vol.5」として堀口元気&斎藤了組と対戦。ジャクソンは右ヒザを包帯でガチガチで固め、杖をついて試合に臨むと、その杖でロープにブレイクするなどしてらしさを発揮する。一方、ジョンソンは試合中にマスクが脱げてしまい、正体が八木隆行レフェリーだとバレてしまったものの、自ら覆面を再び被り、「八木じゃないよ」と必死に否定。ジャクソンとともに連係攻撃を繰り出したが失敗に終わり、「もう無理。疲れるね、レスラーって」とこぼした。

 それでもジョンソンのマスクを受け取った三島がそれを被って乱入。試合を立て直すと、ジャクソンがスポットライトを浴びてダイブ攻撃に打って出る。自ら飛びすぎて自爆に終わり、斎藤の足4の字固めに捕まってしまうが、ここで何食わぬ顔でレフェリーとして再登場した八木レフェリーがセントーンやラリアットを繰り出してジャクソンに加勢。最後はジョンソン(三島)が自らパイプイスを持ち込んで反則攻撃を自作自演し、当時と同じように棚ぼたの勝利をもぎ取った。

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