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5/20【全日本】GAORA前哨戦幕開け TAJIRIが毒霧噴射で先制「俺が持ったほうがよっぽど世界に発信できるよ、ヨシタツ君」

『2019 SUPER POWER SERIES』東京・後楽園ホール(2019年5月20日)
○ジェイク・リー&野村直矢&TAJIRIvsヨシタツ&吉江豊&青柳優馬×

 TAJIRIがGAORA王座戦へ向けた前哨戦の初戦でヨシタツに毒霧噴射で先制だ。

 ヨシタツが自身のデビュー16周年記念大会となる5・27岐阜での王者・TAJIRIへの挑戦を表明し、元WWE対決によるGAORA王座戦が決まった。この日、両者による前哨戦が幕開け。序盤と中盤に対峙したが、探り合いに終始した感があった。

 だが、試合後、TAJIRIが仕掛けた。試合前と同様に握手を求めて右手を差し出す。今度はヨシタツが応じてしばし向き合ったが、TAJIRIはレッドミストをヨシタツの顔面に噴射してだまし討ち。ヨシタツからコロナ・プレミア・インターコンチネンタル王座の青いベルトを奪い取ると挑発するように放り投げた。

 ヨシタツは自身の記念大会でGAORAベルトを奪取し、赤と青のベルトを揃えることで、全日本を世界的に広くアピールしていくつもりだ。が、TAJIRIも元WWEで言うまでもなく世界的知名度は高い。ヨシタツの真意を伝え聞いたTAJIRIは「その彼の目的を根底から覆すことになっちゃうかもしれないけど」と前置きすると、「俺が持ったほうがよっぽど世界に発信できるよ、ヨシタツ君!」と嘲笑してみせた。

 一方、TAJIRIとのGAORA王座戦を「競い合える、お互いを高め合えるような試合」と見据えていたヨシタツにとっては計算外。屈辱を味わわされた形だが、顔面を真っ赤に染めながらも「これで明日は面白くなったんじゃない? We can do it!」と徹底抗戦の構え。1週間後のタイトルマッチへ向けて両者による虚々実々のせめぎ合いが本格化しそうだ。

【試合後のTAJIRI】
――GAORA王座の前哨戦が始まったが?

▼TAJIRI「今日は序章、第1話も始まってないね。向こうはなんて言ってるんですか?」

――ヨシタツ選手の持っている青いベルトと赤いベルトを揃えて、自分が持つことで全日本を世界的に発信すると言っていたが?

▼TAJIRI「赤と青を自分が持てば世界的に発信できると。それがヨシタツの目的なんだね。なるほど。じゃあね、その彼の目的を根底から覆すことになっちゃうかもしれないけど、ひとごと言わせていただく。俺が持ったほうがよっぽど世界に発信できるよ、ヨシタツ君! それだけ。以上」

【ジェイクの話】「明日の新木場は野村選手がずっと熱望していた対角線上に立つということが実現するんで。その気持ちにお応えしようと思います」

【ヨシタツの話】「おお、そうか。そういうことか。今日の試合の立ち上がりを見たら、なんかタイトルマッチまでいい感じで、コンペティションマッチというか、そういう競い合える、お互いを高め合えるような試合を…前哨戦とタイトルマッチができるかと思ったんだけど。どうやらそうじゃないみたいだね。まあ、これで明日は面白くなったんじゃない? We can do it!」

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