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5/22【新日本】後楽園でCMLL対決 ティタン撃破のリーが“メヒコ"コールに感謝と感動

『BEST OF THE SUPER Jr.26』東京・後楽園ホール(2019年5月24日)
Aブロック公式戦 ○ドラゴン・リーvsティタン×

 日本の聖地・後楽園ホールでリーとティタンの“CMLL対決"が実現。本場のルチャに酔いしれた後楽園からは“メヒコ・コール"が飛び出し、試合を制したリーも感動と感謝を口にした。

 スーパージュニアの舞台、しかも日本の“アレナメヒコ"ともいうべき後楽園で実現したCMLL対決。メキシコ国旗を手にして現れたリーは、海野レフェリーにもマスクをかぶせて本場メキシコばりに試合前の記念撮影に臨んだ。

 「日本でいいルチャみせよう」とばかりに両者はガッチリと抱擁してから試合開始。のっけから四次元的な空中戦で探り合いを繰り広げ、リーがノータッチトペで先制すれば、巻き返したティタンもトップロープからのケブラーダで大ジャンプして、序盤からどよめき連発の展開となった。

 中盤も白熱のシーソーゲーム。ティタンのダイブ攻撃をリーが飛びヒザ蹴りで空中撃墜すれば、再びクリーンにガッチリと握手してから今度はエルボー合戦で真っ向勝負。ラリアットを互いに上体を反らして避け合い、トラースキックで互いの顔面を射抜きあう。

 ティタンが蹴り足キャッチからのドラゴンスクリュー発射、そして“高速式"足4の字固めを繰り出して流れをつかんだかにみえたが、リーもコーナー上で再びティタンと熱い打撃戦を繰り広げて譲らず。逆に直下式のダイビングフットスタンプを敢行して再び大歓声が後楽園を包んだ。

 まだまだシーソーゲームは続く。負けじとティタンもダイナミックなスイング式DDTで鮮やかにリーを突き刺したものの、リーも投げ捨て式の大☆中西式ジャーマンで反攻して飛びヒザ蹴りをズバリ。ならばとティタンもカナディアンデストロイヤーで突き刺したものの、リーも素早く立ち上がっての低空ニーアタックで顔面を打ち抜いて両者大の字に。ジャパニーズ・スタイルとルチャをミックスしたような攻防に、場内は“メヒコ"コールに包まれた。

 立ち上がったリーは必殺のデスヌカドーラを狙ったものの、ティタンも着地。ファイヤーマンキャリーで担ぎ上げての開脚式バスターでリーを叩きつけたが、なおも譲らないリーは二段式の飛びヒザ蹴りを発射、そして垂直落下式ブレーンバスターで突き刺した。続けざまに二段式飛びヒザ蹴り、リバースフランケンシュタイナー、生ヒザ式の低空ニーアタック…と怒とうの畳みかけをみせたリーが、最後は今度こそのデスヌカドーラを決めて3カウントをもぎ取ってみせた。

 ルチャ&ジャパニーズ・スタイルをミックスさせた攻防で、超クリーンな熱闘をつむいだ両雄。札止めの後楽園から送られた満場一致の拍手に感慨深げなリーは、メキシコ国旗をかぶせて敗れたティタンをねぎらい、再び目をつむって抱き合った。「日本のお客さんはとてもメキシコを愛してくれるのが本当に嬉しくて仕方ない。包み込むような優しさをメキシコに与えてくれてありがとう」。リーは感動の面持ちでそう感謝した。

 ともあれ、これでスーパージュニア4勝目。「俺は鷹木と石森に2つ負けたけれど、あとは勝ち続けるだけだ。石森に負けたことは関係ない。リーグ戦は終わりに近づいているが、あとは勝つだけだ」と再び前を向き、スーパージュニア制覇へ闘志を燃やした。

【リーの話】「ツカレタ。ティタンは素晴らしいルチャドールだ。自分がそんな素晴らしい選手に勝つためには、リングの上では心の優しさを捨てなければならない。勝つためにはそれが凄く必要なことだ。そして、それで勝てたので幸せで嬉しいし、ティタンにも今日は本当に感謝している。それに加えて、日本のお客さんはとてもメキシコを愛してくれるのが本当に嬉しくて仕方ない。包み込むような優しさをメキシコに与えてくれてありがとう。俺は鷹木と石森に2つ負けたけれど、あとは勝ち続けるだけだ。石森に負けたことは関係ない。リーグ戦は終わりに近づいているが、あとは勝つだけだ。今日はどうもありがとう」

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