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6/2【WRESTLE-1】W-1GP開幕…V3狙う征矢を真っ向粉砕 好発進・土肥「強さの象徴になる」

『WRESTLE-1 TOUR 2019 OUTBREAK』東京・後楽園ホール(2019年6月2日)
「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019」トーナメント1回戦 ○土肥孝司vs征矢学×

 V3を狙う征矢を真っ向から粉砕した土肥が「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019」2回戦に進出。好発進を遂げた土肥は「俺が必ず優勝して、W-1の強さの象徴になります」と高らかに宣言した。

 土肥は「左母指中手骨基部粉砕骨折」で長期欠場を余儀なくされたが、W-1GPに照準を絞り、5・3後楽園で4ヵ月ぶりに復帰。試合勘を取り戻し、昨年は決勝戦で涙を飲んだトーナメントを迎えた。1回戦で対戦するのは征矢。2015年、2016年で連続優勝を飾っているが、その後は2年連続で予選敗退。それでもなぜか「3連覇」を目標に掲げ、「不可能を可能にする。それがワイルドだ!」と言い張っていた。

 ゴング直後から肉弾戦で幕開けしたが、エプロンでのネックブリーカーを皮切りに、征矢が首攻めでリズムを掴む。ストラングルホールドやニードロップ、ブルドッキングヘッドロック、ショルダーネックブリーカードロップと首に集中砲火を浴びせた。

 挽回したい土肥はパワースラムで投げ飛ばすと、串刺しラリアットから南京錠固めに捕獲してペースを奪還。ダイビングボディプレスを投下する。激しい逆水平合戦もマシンガン式で競り勝つと、ラリアットを発射。征矢がブレーンバスターで即座に挽回すれば、土肥もバックドロップでお返しした。しかし、征矢もバックドロップで間髪入れずに投げ返すと、一旦防がれながらも意地のスピアーを一閃。両者大の字となる。

 立ち上がってまたも真っ向から逆水平を打ち合って火花。征矢がダブルチョップ乱射からの頭突きを放てば、土肥も顔面に頭突きを叩き込んで譲らない。ショルダータックルの相打ちは土肥が制したものの、征矢も止まらずに雪崩式ブレーンバスターを敢行して好機を掴んだ。

 デスバレーボム、後頭部へのワイルドボンバーと畳みかけると、正面からワイルドボンバーの構え。防がれても左腕ラリアットをぶち込む。続く右腕は土肥がガードしたが、土肥のラリアットは征矢が負けじとハンマーパンチで迎撃。同時にロープに飛んで、ラリアットで正面衝突したが、2発目で征矢が押し勝った。

 そして、パイルドライバーから正調ワイルドボンバーで勝負に出るも、引かない土肥はまたもラリアットを合わせて相打ちに持ち込む。ふらついた征矢にドロップキック、ハーフネルソンスープレックス、ラリアットを見舞うと、ビンタとボディブローでメッタ打ちに。棒立ちになった征矢にライガーボムを繰り出すと、最後は垂直落下式ブレーンバスターがさく裂。土肥が熱闘を制した。

 土肥が正面突破でV3を狙う征矢を撃破した。試合後、征矢から優勝するよう激励され、グータッチを交わした土肥は「俺はよ、時代遅れかもしれねえけど、意地を張り合って、本気でぶつかり合って、そしてなぎ倒す。これが強さの象徴だと思っています」と秘めた思いをマイクで告白。「もちろんよ、華麗なプロレスもいいけど、俺はこういう泥臭いプロレスが大好きだし、これが俺のプロレスです」と正面突破するスタイルに自信を見せ、「来月は俺が必ず優勝して、W-1の強さの象徴になりますので、皆さん応援よろしくお願いします」と観客の前で誓ってみせた。

 準決勝&決勝の舞台は7・2後楽園。図らずも5・3後楽園で激闘を繰り広げた現世代4人が準決勝に並ぶ形となった。土肥の相手は芦野祥太郎。昨年の決勝戦で敗れた因縁の相手だ。「やっぱり『W-1は強いよね。誰が? 土肥孝司だ』。そういう風になるように、GPをしっかり優勝する」とバックステージでも決意をあらわにした土肥は、「次は誰だ? 芦野か。去年の決勝もあるしね。何としてでも勝つよ。勝てば官軍だよ」とリベンジに早くも燃えていた。

【土肥の話】「俺は試合中に楽しいとか1回も思ったことねえけど、今日は気持ちのいい試合だった。爽快な試合だった。やっぱり相手が征矢学だったから爽快な試合ができた。リング上でも言ったけど、俺がガキの頃見てた、憧れたプロレスは意地を張り合って、本気でぶつかり合って、相手をなぎ倒す…それがプロレスの強さだと思うし、俺にできるプロレスはこれだし。やっぱり『W-1は強いよね。誰が? 土肥孝司だ』。そういう風になるように、GPをしっかり優勝する。次は誰だ? 芦野か。去年の決勝もあるしね。何としてでも勝つよ。勝てば官軍だよ。以上です」

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