6/2【全日本】諸刃の剣久々にさく裂 秋山&関本が船木&イケメンとの刺激的熱戦制す
『2019 SUPER POWER SERIES』最終戦 兵庫・神戸サンボーホール(2019年6月2日)
○関本大介&秋山準vs船木誠勝&黒潮“イケメン"二郎×
秋山&関本が6ヵ月ぶりの再結成で熱戦となった船木&イケメンとの刺激的対決に勝利した。
秋山と関本は昨年暮れ、越境タッグを結成して最強タッグに出場。優勝こそならなかったものの、エクスプロイダーとジャーマンの合体技・諸刃の剣を武器に存在感を示した。
この日、それ以来6ヵ月ぶりとなる再結成が実現した。しかも相手は船木&イケメンで豪華カード。船木とイケメンも久々のタッグ結成で、かつてはWRESTLE-1マットで師弟関係にあった。
魅力的なチーム同士の激突は熱戦を生んだ。まずは久々の対戦となった秋山と船木が緊迫感に満ちたグラウンド戦を展開。両者が対決した2012年8月の三冠戦を思い起こさせた。2度目の激突では船木がミドルキック連打や、ランニングローキックと得意の打撃で攻め入ると、ハイブリッドブラスターを仕掛ける積極性をみせる。阻止した秋山は蹴り足をキャッチしてのドラゴンスクリューで逆襲し、ランニングニーをぶち込んだ。
関本と船木も真っ向勝負を展開した。ブレーンバスターで叩きつけた関本に対し、船木はチョップで応戦。関本も逆水平でやり返し、打ち合いを頭突きで競り勝った。船木はローキック連打を浴びせ、関本が繰り出したショートレンジラリアットをガードすると、浴びせ蹴りをさく裂させた。
そしてイケメンも存在感を発揮した。ジャケット式張り手を関本に連発し、ノータッチトペコンヒーロを発射。雪崩式フランケンシュタイナーで叩き落とす。さらに船木のミドルキックとイケメンのジャケット式張り手を交互に連発し、船木がミドルキック→イケメンが低空フロントキック→船木がサマーソルトドロップ→イケメンがライオンサルトと息もつかせぬ連続攻撃を関本に浴びせ、イケメンがイケメンドライバーで攻め込んだ。
好連係を発揮する師弟タッグに対し、越境タッグも連係で対抗した。秋山がエクスプロイダーで船木を投げ飛ばしてイケメンをローンバトルに追い込む援護射撃に出ると、飛びつき回転エビ固めを狙ったイケメンを関本が力ずくのジャーマンで引っこ抜く。間髪入れず秋山が串刺しジャンピングニーを放ち、エクスプロイダーの体勢に入ると、関本がジャーマンでぶっこ抜く諸刃の剣を爆発。最後は関本が強烈なラリアットでイケメンを吹き飛ばして3カウントを奪った。
熱戦となった豪華タッグ対決は秋山&関本に凱歌が上がった。久々に決めた諸刃の剣が勝利の呼び水となったが、試合後は秋山が「今日も投げすぎ」と釘を刺し、これには関本も「角度ついちゃいました。すいません」と恐縮しながら謝るしかない。それでも信頼関係は最強タッグの時と変わらず、「何にも考えることもなく、彼が適当にやってくれれば」と秋山が一目置けば、関本も「凄い安心感です。本当に凄い、本当に昔、馬場さんとアンドレが組んでて言った馬場さんの言葉みたいですけど、本当に凄い」と敬意を表していた。
【試合後の秋山&関本】
▼秋山「ありがとう」
▼関本「ありがとうございました!」
▼秋山「(イケメンが)ハゲって言ったからやってくんないとさ、ダメだよ」
▼関本「すいません」
▼秋山「今日も投げすぎ」
▼関本「投げてくれって…角度ついちゃいました。すいません」
――最強タッグ以来のタッグ結成となったが?
▼秋山「何にも考えることもなく、彼が適当にやってくれれば」
▼関本「凄い安心感です。本当に凄い、本当に昔、馬場さんとアンドレが組んでて言った馬場さんの言葉みたいですけど、本当に凄い」
▼秋山「何言ってるかわからなかったけど」
▼関本「そう、何言ってるかわからなくなりました。ありがとうございました」
――お二人とも船木選手と久々の対戦となったが?
▼秋山「相変わらずコンディションよく、一発一発効くね」
▼関本「はい、効いた。痛かった」
▼秋山「イケメンの奴、俺の頭、叩きやがった。あなた助けてくれないと。チームだから」
▼関本「不意を突かれました」
▼秋山「ありがとうございました」
▼関本「ありがとうございました!」