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6/5【新日本】元WWEモクスリー初参戦、ジュース撃破でいきなりUS王座奪取

『BEST OF THE SUPER Jr.26』東京・両国国技館(2019年6月5日)
IWGP USヘビー級選手権試合=○ジョン・モクスリーvsジュース・ロビンソン×

 元WWEのモクスリーが新日マット初参戦でジュースを下し、いきなりUS王座奪取を果たした。

 ディーン・アンブローズの名でWWEのトップを張ったモクスリーがついに新日マット初上陸を迎えた。5・3博多大会から「TIME'S UP おまえは終わりだ」とUS王者ジュースに宣戦布告するVTRを送りつけてきたモクスリーは5月27日に自身のツイッターで新日参戦を正式表明。この日、初戦でいきなりUS王座挑戦を果たした。

 客席から現れたモクスリーは“デスライダー”とコールされた。開始早々エルボーを連発したモクスリーが逆水平を打ち込めば、喧嘩腰のジュースもエルボーでやり返す。追尾式ニーリフトを打ち込み、ジュースを場外に叩き落としたモクスリーはトペスイシーダを発射して先手を取った。場外でなおもパンチ連打を浴びせ、花道上でのパイルドライバーを敢行しようとしたが、これはジュースがリバースした。

 すかさずジュースは入場ゲート上からダイビングサマーソルトアタックを放ってド派手に反撃のののろしを上げたが、キャノンボールがフェンスに誤爆してペースをつかめない。モクスリーはジュースの左足を何度も鉄柱に叩きつけ、スイングネックブリーカードロップ、パンチ連打、噛みつき攻撃、逆片エビ固め→STFと正攻法と反則を織り交ぜて攻勢。お株を奪うパンチ連打を浴びせた。

 このまま終われないジュースはスパインバスターで叩きつけると、馬乗りになってパンチを連打。キャノンボールをモクスリーが場外に退避しても、プランチャを発射した。リングに戻っても山折りをさく裂させたが、コーナーに上がると、モクスリーは容赦なく場外に投げ飛ばしてしまう。リング下から持ち出したテーブルをセットしたモクスリーはイスでジュースを殴りつけるとテーブルの上に乗せ、イスを手にエプロンからダイブして殴打。ブレーンバスターでジュースをテーブル葬にした。

 ジュースは場外カウント19で辛うじて生還したが、ピンチはまだまだ続く。モクスリーはブレーンバスターの体勢から放り投げる荒技を敢行し、鉄柱足4の字で苦もんさせる。ジュースの両足にイスを引っかけ、コーナーからダイブしようとしたが、読んだジュースはイスを投げつけて撃墜。リングに戻ると串刺しラリアットで追撃したが、続くキャノンボール狙いはモクスリーがラリアットをカウンターで叩き込んで阻止した。

 両者が大の字となったが、同時に立ち上がると、エルボーにはエルボー、チョップにはチョップ、頭突きには頭突きの打撃戦を展開。場外戦ではジュースがキャノンボール、パワーボムによるテーブル葬をお返し。抱え込み式逆エビ固めで捕らえたが、耐えたモクスリーもドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドで応戦した。

 しのいだジュースは左ストレートで逆襲し、パルプフリクションの構えに入ったものの決められず。ラリアットの相打ちからジュースが再びストレートを狙ったが、読んだモクスリーは左ヒザを蹴りつけて阻止。動きが止まったジュースにWWE時代のフィニッシュホールドであるダーティーディーズ(ダブルアーム式DDT)で追い討ち。ジュースも3カウント寸前に返して大歓声を起こしたものの、モクスリーは再びダーティーディーズで突き刺してとどめを刺した。

 新日マット初上陸となったモクスリーがジュースに完封勝利を収め、いきなりUS王座を奪取。第6代王者に君臨した。実力を存分に示してインパクトを残したモクスリーは「初めてのリングだったにもかかわらず、自分のホームのように戦うことができた。自分がやりたい自由度の高い戦いができた」と自負。敗れたジュースとは旧知の間柄で、「俺がこのベルトを獲ったということはどういうことなのかわかるだろう? 俺は今までにないほど厳しいトレーニングを積んでここにやってきた。もしこのベルトを取り返したいのなら、向かってくるがいい」とメッセージを送った。

 これから挑戦者が現れることになるが、モクスリーは「もし、このベルトを追って誰かが来るのであれば、そいつらと俺は全力で戦っていく。誰にも邪魔はさせない。そして恐れない」と豪語。「俺の言葉というのはリングの上で表現するものであり、それはバイオレンスだ」とこれからさらに新日マットを席巻していく構えをみせていた。

【モクスリーの話】「まず始めに新日本プロレスに感謝の言葉を述べたい。自分にこの機会を与えてくれたことに感謝する。そして、今夜の戦いというのは、初めてのリングだったにもかかわらず、自分のホームのように戦うことができた。自分がやりたい自由度の高い戦いができたことにも感謝している。もちろんジュース・ロビンソンにも感謝したい。俺と今夜、ともにリングに立ってくれてありがとう。ジュースのことは子供の頃から知っている。子供とはいえ、もうあいつも20歳になっていたと思うけれども、そんな若い頃から知っていたジュース・ロビンソンは『自分はスターになるんだ』と言ってアメリカをあとにし、日本に渡った。しかし、今日ここで戦ったということは、そして俺がこのベルトを獲ったということはどういうことなのかわかるだろう? 俺は今までにないほど厳しいトレーニングを積んでここにやってきた。もしこのベルトを取り返したいのなら、向かってくるがいい。しかしながら、俺はさらに鍛錬して、さらに強くなることだろう。新日本プロレスにメッセージがある。もし、このベルトを追って誰かが来るのであれば、そいつらと俺は全力で戦っていく。誰にも邪魔はさせない。そして恐れない。ここで言える最大のメッセージ。それはすでにリングの上で表現したと思う。俺の言葉というのはリングの上で表現するものであり、それはバイオレンスだ」

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