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6/18【全日本】飛艶に雪辱 ジェイク&岩本が1ヵ月ぶりアジアタッグ奪還

『2019 DYNAMITE SERIES』東京・後楽園ホール(2019年6月18日)
アジアタッグ選手権試合=○ジェイク・リー&岩本煌史vs河上隆一&菊田一美×

 ジェイク&岩本が飛艶・河上&菊田にリベンジを遂げ、1ヵ月ぶりにアジアタッグ王座を奪還した。

 大日本5・5横浜文体で激闘を繰り広げた飛艶とSweeperが約1ヵ月ぶりに最古のベルトをかけての再戦を迎えた。雪辱戦となったジェイク&岩本は自信満々で出陣したが、待っていたのは前回以上の苦戦だった。

 序盤から中盤にかけて岩本が捕まってペースを握られ、ジェイクが巻き返そうとしても、河上のラリアットでせき止められてしまう。飛艶のバックエルボー&トラースキックの同時攻撃を食らい、河上のエクスプロイダー、菊田のランニングローキックと息もつかせぬ連続攻撃で守勢に回った。河上のタランチュラに捕まったところに菊田のトラースキックを被弾し、合体地獄の断頭台を敢行された。

 飛艶の連係によってピンチを迎えたジェイクだったが、岩本がジャーマンで菊田を投げる好フォローに出た。河上が場外での分断を狙っても、岩本は一本背負いで返り討ち。リングに飛び込むと菊田に孤高の芸術をさく裂させ、返す刀でプランチャで河上をセーブした。絶妙な後方支援を得たジェイクはランニングローキックで菊田に逆襲すると、高角度バックドロップを爆発させて逆転の3カウントを奪った。

 飛艶に雪辱を果たしたSweeperが1ヵ月ぶりにアジアタッグを奪還。第108代王者に返り咲いた。試合後、ノーサイドで飛艶と握手、グータッチを交わした。最古のベルト流出で屈辱を味わったものの、飛艶という団体の枠を超えたライバル関係という副産物があった。「俺らも強くなってると、進化していると思ってたけど、あいつら2人も進化してる。尋常じゃなかった。強かった」と一目を置いた岩本が「お互いに認め合っていると思うし、何回もやりたい。彼らとも、飛艶の2人ともやりたいし、大神の2人とも俺らはやっているし、3代目血みどろブラザーズとも俺らはやっているし」と3度目を熱望。ジェイクも「本当に危なかった。あんなに強いタッグチームなんで、またどこかでやるんじゃないですか?」と口をそろえ、「もしかしたら、関本&岡林組に匹敵するぐらいの何かをまた備えれば、そのチームは最強タッグに辿り着くかもしれない」と暮れの祭典での再会も見据えた。

 アジアタッグを取り戻し、これから再び防衛ロードが始まる。次期挑戦者は未定だが、岩本はすでにぶち上げていたTAJIRI&KAIとの防衛戦を改めて熱望。「すぐとは言わないよ。KAIさんだってDRAGON GATEで忙しいだろうし、TAJIRIさんだって世界各国飛び回っているし。向こうの空いたタイミングでいいよ。俺らはそれまで防衛し続けるだけ」と実現のためにも最古のベルトを守り続ける構えを見せていた。

【試合後のジェイク&岩本】
▼岩本「まず間を置かずに俺たちの再戦要求を飲んでくれた飛艶の2人に感謝してます。ありがとう。たった1ヵ月ちょい。前回負けたけども、内容は負けてなかったと思ったけど、今日やってみて、なんだあいつら? メチャクチャ強くなってる。俺らも強くなってると、進化していると思ってたけど、あいつら2人も進化してる。尋常じゃなかった。強かった。実際、チームワークで最後やっと決まっただけ。ほとんどさせてもらえなかったし、相手の作戦なのか、俺がずっと捕まってしまって。でも、俺たちここにこれ(ベルト)があるのは間違いないでしょ?」

▼ジェイク「これが結果です。ただ正直、危なかったです。下に見てたわけじゃない。けど、本当に危なかった。あんなに強いタッグチームなんで、またどこかでやるんじゃないですか? どこかわからないけど、けど2人ともヘビーなんだ。もしかしたら、関本&岡林組に匹敵するぐらいの何かをまた備えれば、そのチームは最強タッグに辿り着くかもしれない。俺はそういう風に、あの2人の攻撃を受けて感じました」

▼岩本「最後、リスペクトを込めて、握手とグータッチをした。お互いに認め合っていると思うし、何回もやりたい。彼らとも、飛艶の2人ともやりたいし、大神の2人とも俺らはやっているし、3代目血みどろブラザーズとも俺らはやっているし」

▼ジェイク「それにやりたいって…」

▼岩本「そうだよ。獲る前に俺らは野望をぶち上げてたんだよ。TAJIRI&KAI組。すぐとは言わないよ。KAIさんだってDRAGON GATEで忙しいだろうし、TAJIRIさんだって世界各国飛び回っているし。向こうの開いたタイミングでいいよ。俺らはそれまで防衛し続けるだけ。絶対負けない。ジュニアにも…。世界ジュニアのベルト、11月20日まで青木さんが保持でしょ? 俺はジュニアでアジアを持っている。ジュニアでも来ていいんじゃないの? 待ってるよ」

【試合後の河上&菊田】
▼河上「今日でわかったことがあります。それは大日本プロレス、飛艶はプロレス界に通じるタッグチームである! と僕は今日確信しました。まだまだ今年いっぱいある。まだまだあるよ。うちのタッグリーグも。そして、全日本プロレスのタッグリーグもあるんじゃない? 刺激、あったんじゃない? 全日本プロレスのファンの皆様。ジェイクもやるじゃないか、お前。あるなら来い、普段から。ブレーキをかけるな、自分に。あんぐらいガッチリ来い。お前のやりたいプロレスはそれか? もっとガッチリ来い。受け止めてやるよ、俺が。ガッチリ来い。大日本に来てもいいよ。もっとガッチリ来い」

▼菊田「俺らで受け止めてやるからよ、ガッチリよ。大日本プロレスはあんなもんじゃねえからな」

▼河上「とりあえず俺らが作ったベルト入れの巾着みたいなもん、あげるから。貸しとくから、全日本プロレスに。絶対また完全にネクスト。獲りにいくよ。また全日本プロレス、獲りにいくよ」

▼菊田「岩本、リング上で言ったな? これで1勝1敗だって、お前が言ったんだぞ。俺も言うよ。これで1勝1敗だから、まだまだ諦めないね、アジアは。あの2人だけじゃねえな。全日本プロレスにはまだ当たってないヤツいっぱいいるだろ? 上にいるヤツと白いタイツはいているヤツ。反応しねえな、全然。俺らはオマケじゃねえんだよ。この短期間で飛艶が全日本プロレスに出て、面白かっただろ? 全日本のファンも、全日本のレスラーも見てただろ、俺らの試合。刺激があっただろって。河上さん言っただろ? リーグ戦があるって。呼べよ。中途半端にここで終わらせるなよ。クソが。1勝1敗だからな。ここから始まるんだ。ここから始まり。それをよく書いておいて。始まりだから」

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