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6/20【リアルジャパン】初対決・藤田に惨敗 S・タイガーが一騎打ち決意「喜んでベルトを懸けてやる」

『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.2』東京・後楽園ホール(2019年6月20日)
○藤田和之&ケンドー・カシンvs船木誠勝&スーパー・タイガー×

 リアルジャパン初参戦の藤田に惨敗したS・タイガーが、カシンの挑発を受けて野獣との一騎打ちを決意。「ベルトを喜んで懸けてやる」とレジェンド王座を懸ける覚悟を示した。

 “猪木イズム最後の継承者"藤田がリアルジャパン初見参。カシンと組んで、S・タイガー&船木組と対戦した。迎え撃つ立場となったレジェンド王者のS・タイガーは藤田と初対決。カシンには2016年の6・23後楽園で6人タッグマッチながら敗れている。また、船木は昨年の全日本6・3神戸大会で行われた33周年記念試合に藤田に乱入されてぶち壊しにされた遺恨がある。

 藤田&カシンは「はぐ令和」と書かれた青いTシャツ姿で登場。フレディ・クルーガーのマスクを被った謎の男がセコンドに付いた。因縁の藤田と船木が先発。スピーディにバックを取り合うと、藤田が首投げでぶん投げたが、船木はすぐにヘッドシザースで脱出。これだけで場内は大きくどよめいた。

 藤田&カシンは2人がかりで船木の首筋を踏みつけて先手。代わったカシンは急所蹴りまで見舞っていく。だが、船木はローキック連打でお返しすると、あとを受けたS・タイガーもローキックを連発してペースを奪い取る。控えの藤田にはエルボーを突き刺すと、ヒザ十字固めに捕獲。セコンドのフレディーがまさかの乱入で強引にカットするが、S・タイガーは攻勢を止めない。再び入った船木がクロスヒールホールドで続くと、S・タイガーも弓矢固めや逆エビ固めで捕獲した。藤田は「カシン」コールを巻き起こす。

 打撃戦でもメッタ打ちにされたカシンだったが、船木にランニングネックブリーカーを繰り出して挽回。やっと藤田にスイッチする。藤田はショルダータックル、ボディスラム、エルボードロップと原始的な技で猛攻。胸板への張り手合戦でも競り勝つ。だが、船木も蹴り技で反攻し、浴びせ蹴りを見舞ってS・タイガーに繋いだ。

 リングに飛び込み、ローキックなどで畳みかけたS・タイガーだったが、フライングクロスチョップは空転。それでもハイキックやスピニングハイキックを見舞うと、タイガースープレックスの構えに。カシンがカットに飛び込むが、船木が加勢。カシンを蹴散らすと、ミドルキックやソバットを交互に藤田に叩き込んだ。

 だが、続くダブルブレーンバスターはカシンが藤田の体をキャッチして妨害。即座に藤田は両腕ラリアットをぶち込む。引かないS・タイガーは打撃戦で活路を開こうとするも、カシンが場外から足を引っ張って妨害。そこで背後から藤田が掴みかかり、強引にジャーマンでぶん投げる。そして、藤田は躊躇なく顔面蹴りを一閃。すぐに押さえ込んで3カウントを奪い取った。

 納得のいかないS・タイガーはすぐに立ち上がって藤田に突進するも、ニーリフトで返り討ちにされる。それでも飛びかかろうとしたがセコンドに止められた。ここでカシンが「S・タイガー。次はレジェンド選手権を懸ける勇気があるんだろ? シングルマッチで藤田とやれるのか?」とマイクで挑発。これを受けて、S・タイガーは「おい、カシン。お前のアシストがあったからな。俺は(3カウントが)入ったと思ってねえぞ。ベルト? 喜んで懸けてやるよ」とレジェンド王座を懸けての一騎打ちを決意し、藤田に詰め寄った。

 藤田はここでもS・タイガーを蹴り飛ばして暴行。ベルトを奪い取ると、上空高く投げ捨て、さっさとリングを去っていく。怒りのS・タイガーは「おい、平井代表。絶対に組めよ! 絶対負けねえからな!」と猛アピール。さらに、カシンが今井レフェリーを暴行し、波乱の幕切れとなった。

 バックステージでS・タイガーは「やっぱり狙っててもああやってスカす。あのケンドー・カシンの策にハマった部分があるかもしれないです。あの野獣も頭の回転がどれだけいいのか。真っ直ぐそうで、そうでもない。こっちが逆に引きずり込まれて」と敗戦の弁。それでも「このベルトっていうのはリアルジャパンの魂だ。それを懸けてやってやるよ。これからが令和ストロングスタイルの始まりだと思っている」と視線は早くも藤田戦に。しかし、当の藤田は「いらない。いらない。もらってどうするんだ?」とタイトル戦に興味がない様子。カシンは実現させたいようだが、3人の思惑が交錯し、今後の展開はまったく読めない状況となった。

【S・タイガーの話】「今日、正直出るタイミングが…。それがストロングスタイルなんですけど、でも、やっぱり狙っててもああやってスカす。あのケンドー・カシンの策にハマった部分があるかもしれないです。あの野獣も頭の回転がどれだけいいのか。真っ直ぐそうで、そうでもない。こっちが逆に引きずり込まれて。でも、このベルト。令和のストロングスタイルの象徴して、藤田和之、あいつもまだこのプロレスリングにいる以上、このベルトを懸けて…。このベルトっていうのはリアルジャパンの魂だ。それを懸けてやってやるよ。これからが令和ストロングスタイルの始まりだと思っている」

【試合後の藤田&カシン】
▼藤田「(ベルトは)いらない。いらない。もらってどうするんだ?」

▼カシン「まだやってないから」

▼藤田「いいよ。いらない。あんなのもらってどうすんだ?」

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