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6/28【WWE】中邑1年9ヶ月ぶり凱旋試合で躍動 日本公演メインでユニバーサル王者ロリンズと熱闘

『WWE Live Tokyo』東京・両国国技館(2019年6月28日)
ユニバーサル王座戦 ○セス・ロリンズvs中邑真輔×

 中邑真輔が約1年9ヶ月ぶりの日本凱旋試合で躍動。慣れ親しんだ両国国技館で王者セス・ロリンズのWWEユニバーサル王座に挑戦し、惜敗したものの日本公演初日メインで熱闘を繰り広げた。

 中邑は昨年の日本公演直前で爆発物探知犬に足を噛まれて負傷欠場。来日はしたものの試合には出場できなかった。今回は約1年9ヶ月ぶりの凱旋試合。昨年末のPPV大会『サバイバーシリーズ』で実現したロリンズとの対決が日本に直輸入され、しかもロウのフラッグシップタイトル・ユニバーサル王座を懸けての一戦となった。

 試合前には中邑が出演する“どん兵衛"CMが流される粋な演出も。そして入場曲に合わせた大合唱で迎えられた中邑は、序盤から場外を走ってのニーリフトやエプロンサイドからのニードロップ、コーナーに押し込んでのバイブレーション・ニーなど得意の動きを次々と繰り出して見せ場を作った。

 王者ロリンズもさすがの立ち回りで巻き返し、矢のようなトペ・スイシーダなどで反撃。流れるようにダイブ式ニーアタックも繰り出したが、中邑も追撃をしのいで巧みにロリンズを転がすや、逆十字固め→三角絞めに変化して絞め落としにかかる。

 ロリンズも力で持ち上げてのターンバックル・パワーボムで脱出してみせたが、負けじと中邑も串刺し攻撃を避けての後頭部延髄斬りを発射。今度はロリンズをコーナーに載せてのニーアタックでどてっ腹カチ上げ、意地のエルボー合戦に発展しても独特の大振りな一撃で競り勝ちにかかった。

 譲らないロリンズもオーバーヘッドキックを放って応戦したが、屈さぬ中邑も右ハイキック空転→左スピンキックの得意コンボへ。シーソーゲームに場内も熱気を帯びるなか、ロリンズをセカンドロープに固定した中邑は、スピーディに足をすくうスライディング式ジャーマン発射にも成功だ。

 すかさず中邑は必殺のキンシャサを狙ったものの、ロリンズも回避。逆に腕を引っ張ってのジャンピングニーをクリーンヒットさせて中邑の動きを止めるや、ダイナミックなダイビングボディプレスを投下して場内のどよめきを誘う。そしてトラースキックからの必殺カーブ・ストンプで仕留めにかかった。

 ところが中邑もカウンターのランドスライドで逆転。続けざまにスライディング式のキンシャサをヒットさせたものの、ロリンズにギリギリで肩を上げられて天を仰いだ。

 ならばと中邑は正調のキンシャサを狙ったが、今度は避けたロリンズはスクールボーイの要領で中邑を転がすや、トラースキックを放つ。蹴り足をキャッチした中邑もリバースパワースラムで投げ捨て、今度は串刺しのキンシャサを狙ったが、待っていたのはロリンズの強烈カウンター・トラースキック。間髪入れずに狙いすましたトラースキックで追い打ちをかけたロリンズは、四つん這いとなった中邑の後頭部を今度こそのカーブ・ストンプで踏みつけ、3カウントが数えられた。

 敗れはしたが、約1年9ヶ月ぶりの母国マット、しかもメインのユニバーサル王座戦で熱闘を展開。濃密な試合内容で健在っぷりを存分に示した。試合後はさすがに悔しげだったが、ロリンズをの右手を掲げて勝利を讃え、場内も拍手喝采に包まれた。最後は残ったロリンズが赤いベルトを振り回すパフォーマンスを繰り広げるなか、WWE日本公演初日の幕が下ろされた。

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