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7/2【WRESTLE-1】稲葉が執念の極反り卍 羆嵐が逆転負けで準決勝敗退

『WRESTLE-1 TOUR 2019 SYMBOL』東京・後楽園ホール(2019年7月2日)
「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019」準決勝=○稲葉大樹vs羆嵐×

 執念の極反り卍固めで稲葉が初のW-1GP決勝進出。羆嵐は逆転負けで準決勝敗退となった。

 「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2019」準決勝で稲葉と羆嵐が激突した。稲葉はW-1王座戦やW-1GP戦で苦杯を舐めてきた天敵・河野を1回戦で撃破。一方、羆嵐もペガソに圧勝して準決勝に駒を進めてきた。「勝てるって信じること。それが一番大事。信じなきゃ勝てるものも勝てない」と前向きそのものの稲葉に対し、羆嵐は「スーパーベビーフェイス野郎」と皮肉って必勝を宣言していた。

 パイプイスを持ち込んだ羆嵐はリングに上がると同時にいきなり稲葉を殴りつける。場外戦でもパイプイスを振り回した。稲葉はイスごとドロップキックで蹴り飛ばすと、スライディングキックからプランチャに繋げたものの、羆嵐はその体をキャッチ。担ぎ上げて、顔面からエプロンに叩きつけて流れを掴む。ここから得意のセントーンを効果的に繰り出すと、セカンドロープからのダイビングセントーンもお見舞い。稲葉は脇腹を押さえて苦しんだ。しばらく羆嵐の時間が続く。

 それでも、稲葉はフライングショルダーで反撃の狼煙。羆嵐をコーナーに押し込んで、これでもかと右のエルボーを連打する。羆嵐に吹き飛ばされても、すぐに立ち上がり、馬乗りになって右のエルボーを乱射。串刺しサマーソルトアタックもさく裂する。反撃を受けても動きを止めずに、おぶさるようにしてスリーパーで絡めついた。コーナーに押し込まれても、しつこく飛びついて絞め続ける。

 羆嵐はうるさいとばかりにアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げるが、粘る稲葉はまたまたスリーパーで切り返す。根負けした羆嵐がヒザを付くと卍固めへ。羆嵐はすぐにロープに逃れると、アイアンクローに捕獲。コーナーに投げつけたが、稲葉は串刺しラリアットを回避すると、延髄斬り、ブレーンバスター、ブルーサンダーと猛ラッシュに出た。

 そして卍固めを仕掛けるも、羆嵐は強引に担ぎ上げて押し潰して脱出。セントーン、ラリアットとパワフルに畳みかける。「稲葉」コールがこだまするが、羆嵐はセントーンに繋げるべくコーナー最上段へ。気づいた稲葉は頭突きで下からカチ上げると、雪崩式ブレーンバスターを爆発。すかさずダイビングヘッドバットを投下する。続くタイガースープレックスを防いだ羆嵐はフライングボディアタックからカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げるも、不時着した稲葉は延髄斬り、ジャーマンを繰り出し、今度こそ極反り卍固めへ。3度目のトライで完璧に捕獲し、逆転のギブアップを奪い取った。

 稲葉が羆嵐に執念の逆転勝利を収め、初のW-1GP決勝進出を決めた。「勝つって信じれば勝てる。99%攻められてても、勝つって信じていれば…見てたでしょ? どんなに痛くても、辛くても、苦しくても、耐えていれば必ずどこかにチャンスが来るんで。次は決勝。また1%を信じて頑張ります」と真っ直ぐに前を見据えた稲葉。一方、準決勝で脱落となった羆嵐は「コメントなんかあるか、このクソヤロー。どけよ」と当たり散らしていた。

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