7/2【WRESTLE-1】藤村がデビュー戦で奮闘 児玉に玉砕も「チャンピオンになりたい」
『WRESTLE-1 TOUR 2019 SYMBOL』東京・後楽園ホール(2019年7月2日)
○児玉裕輔vs藤村加偉×
デビュー戦を迎えた藤村がスワンダイブミサイルキックやドロップキックなどを駆使して奮闘。最後は児玉に玉砕したものの、「僕はクルーザー戦線、そこに加わっていきたいし、チャンピオンになりたい」と目標を高く掲げた。
藤村は昨年8月に行われた『ゴールデンルーキープロジェクト』に合格してW-1に入門。羆嵐にこき使われ、暴行を受けながらもトレーニングを積み、この日、デビュー戦を迎えた。身長171cm、体重75kg。学生時代はサッカー経験がある。
元クルーザー王者の児玉とデビュー戦で激突。黒いショートタイツで登場した藤村は果敢にグラウンド戦を仕掛ける。ヘッドロックに捕まると悲鳴を上げるが、ロープに押し込むとエルボーを乱射。だが、児玉はキチンシンクで返り討ちにすると、フットスタンプを落とした。
藤村は防戦一方に。胸板を何度も張り飛ばされ、反撃もカウンターのバックエルボーで鎮圧される。逆エビ固めに捕まると、苦もんの表情を浮かべた。
しかし、藤村は自力でロープにエスケープ。児玉に頬を張られて挑発されると、額をつけて先輩をにらみ返し、エルボーを連打する。倒れないとみるや、こん身のランニングエルボーへ。3連発で豪快になぎ倒し、「加偉」コールを巻き起こした。
ブレーンバスターも火を噴くと、カニバサミから逆片エビ固めに捕獲して好機を掴む。コーナーに向かってダッシュした藤村は、反転式のスワンダイブミサイルキックをズバリ。場内を沸かすと、ブレーンバスターの構えに。
これは児玉に投げ飛ばされたが、ドロップキックやビンタで粘る。しかし、児玉はカウンターのドロップキックで挽回。バックドロップでぶん投げると、藤村はフォールを返したものの、逆エビ固めに捕まるとあえなくギブアップした。
終わってみれば児玉の手のひらで転がされて玉砕。「この後楽園ホール、試合のリングっていうのはまた全然違う雰囲気で。もう正直言えば、凄いきつかったなって。今の自分の力は全部出したけど、まだまだでした」と悔しさをあらわにした藤村だったが、「僕はクルーザー戦線、そこに加わっていきたいし、チャンピオンになりたい。チャンピオンになりたいからプロレスラーになった」と目標を高く掲げると、「今日、元クルーザーチャンピオンの児玉裕輔と戦って、自分がまだまだってところを体で受け止めて、体で感じたんで。またこれからクルーザー戦線でベルトを獲るんだって堂々と言えるように取り組んでいきたいと思います」と前向きに宣言した。
【試合後の藤村】
▼藤村「練習生期間、9ヵ月を経て、ようやく今日、この後楽園ホールでデビュー戦をすることができました。ありがとうございます」
――初めてリングに立った感想は?
▼藤村「やっぱり練習でリングに上がるけど、この後楽園ホール、試合のリングっていうのはまた全然違う雰囲気で。もう正直言えば、凄いきつかったなって。今の自分の力は全部出したけど、まだまだでした」
――改めて今後の目標は?
▼藤村「何度か言ってきたんですけど、僕はクルーザー戦線、そこに加わっていきたいし、チャンピオンになりたい。チャンピオンになりたいからプロレスラーになったし。でも今日、元クルーザーチャンピオンの児玉裕輔と戦って、自分がまだまだってところを体で受け止めて、体で感じたんで。またこれからクルーザー戦線でベルトを獲るんだって堂々と言えるように取り組んでいきたいと思います」