プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/13【全日本】青木さんに届け 諏訪魔と一日限定Evolution入り石川が久々真っ向勝負

『Evolution4-突撃-』神奈川・横浜ラジアントホール(2019年7月13日)
○諏訪魔&岡田佑介vs石川修司&佐藤光留×

 諏訪魔と一日限定でEvolution入りした石川の暴走大巨人対決が久々に実現。真っ向勝負でリングを揺るがした二人は世界タッグを保持した状態でどちらかが三冠王者として対決する「究極の5冠戦」の実現を改めて誓い合った。

 この日、2017年5月の茅ヶ崎大会以来、約2年ぶりとなるEvolution興行が横浜の地で開催された。諏訪魔のリクエストを受けて石川が一日限定でEvolution入り。諏訪魔が岡田、石川が佐藤とそれぞれ組んでのEvolution対決、そして暴走大巨人対決が実現した。

 現在、世界タッグ王座を保持する暴走大巨人が対戦するのは久しぶりのこと。EvolutionTシャツを着用してきた石川がEvolutionのロゴ入りショートタイツ姿で諏訪魔と先発で対峙。諏訪魔がヘッドロックで執拗に絞め上げ、タックル合戦、エルボー合戦で火花を散らすと、石川もショルダータックルで一矢報いた。

 中盤には諏訪魔が佐藤にラストライドを狙ったところに石川が急行。諏訪魔はダブルチョップ乱打、ショートレンジラリアット連打で二人を相手取り、石川の巨体をなぎ倒す。佐藤が石川にタッチを渡し、2度目の直接対決になると、石川が串刺しラリアット連打やダイビングフットスタンプで攻勢。ファイアーサンダーを阻止した諏訪魔が雪崩式ブレーンバスターを敢行すると、石川は意地で立ち上がって再びエルボー合戦を展開。石川が連打で押し込めば、諏訪魔は左右のダブルチョップ連打で応戦。諏訪魔がジャーマンで投げれば、石川もすぐさまドラゴンスープレックスでやり返し、ランニングニーリフトをぶち込んだ。

 暴走大巨人が意地を張り合って沸いたEvolution対決は諏訪魔がバックドロップ、ラストライドのフルコースで佐藤を料理。試合後は諏訪魔が「横浜の皆さん、そして俺たちEvolutionは全盛期だ、オイッ!」の叫びで締め、献花台にあった青木篤志さんの写真とともにEvolutionフルメンバーで集合写真に納まった。

 Evolution対決、暴走大巨人を終えた諏訪魔は充実感たっぷり。「改めてみんな凄ぇ奴らだなって思った」と再認識し、中でも石川との戦いは「やっぱしやりがいがあるな。凄ぇ重いし、ハートがこもってやってくるからさ。こっちもコノヤローと思って気持ちが高ぶって、燃えるよ」と大いに刺激となったようで、「たまにはシングルマッチやりてぇよ。そこはやっぱし究極の5冠戦を目指すしかないんだよね」と最高のシチュエーションでの一騎打ちを見据えた。

 一日限りながらEvolutionの一員となった石川は「気持ちはほとんど同じだと思ってやってる」といつも通りを強調したうえで、「今日は普段当たれない諏訪魔さん、岡田とやれて凄ぇ楽しかったし。やっぱり組んでて頼もしい人って対戦相手でも頼もしい」と諏訪魔同様に高揚感をのぞかせた。当然、石川も諏訪魔との一騎打ちを望んでおり、「ただのシングルマッチで戦いたくないんで。やるなら三冠しかない」と断言。二人で世界タッグを保持したまま、どちらかが三冠王者となって暴走大巨人対決で頂点を争う「究極の5冠戦」の実現を誓った。

 諏訪魔&石川は7・27大阪大会でジェイク&野村を迎え撃つ世界タッグV3戦を控え、佐藤&岡田は4日後に開幕するジュニアタッグリーグ戦に出場する。直接対決で刺激を与え合い、絆と力を再確認し合った4人がこの7月、各々の大勝負に臨む。

【試合後の諏訪魔&岡田、石川&佐藤】
▼諏訪魔「ありがとうございます。うれしいよね。突撃と掲げてさ、何かやってやりてぇなと思ってやって、Evolution対決をこのタイミングでやったんだけどさ、改めてみんな凄ぇ奴らだなって思った。特に石川選手と一番やりたかったんだ。やっぱしやりがいがあるな。凄ぇ重いし、ハートがこもってやってくるからさ。こっちもコノヤローと思って気持ちが高ぶって、燃えるよ。やりがいがある。たまにはシングルマッチやりてぇよ。そこはやっぱし究極の5冠戦を目指すしかないんだよね。今日、岡田が一生懸命やって佐藤にメッセージ投げてるしさ、スーパーはスーパーで元気にやってるというのがわかるよ。それはうれしかったな全部。リング上で青木に対しての感謝の気持ちは持ってやってたけど、最後の最後で俺、泣いちゃうんじゃないかなって。お客さんの前でもう泣けねぇよって思ってたんだけどさ。佐藤がやっぱあの場に青木がいなきゃっていう一言で俺の気持ちもあふれ出たな。やっぱし親友だよね。いつもいつも泣いてちゃダメだなと思ってるからさ。枯れるほど泣いたんだから、あとは頑張るだけだなと思ってんだ。佐藤とは古い付き合いでもあるから、これからもみんなの絆を…いろいろもめるんだけどさ、このチーム。石川選手だって今日一日限りでやって、気持ちは間違いなくEvolutionで一つになってたんだから。今もなってたし、明日からもずっとなってるよ。もっともっとEvolutionを進化させていきたいなと。それは青木が喜ぶこと。青木が喜ぶことをやっていこうと」

――石川選手はEvolutionの一員として戦ったが?

▼石川「そうですね。やっぱりこういうことがないと。気持ちはほとんど同じだと思ってやってるんで。今日は一日正式加入ということでやらせてもらって。今日は普段当たれない諏訪魔さん、岡田とやれて凄ぇ楽しかったし。やっぱり組んでて頼もしい人って対戦相手でも頼もしいなと。さっき諏訪魔さんも言ったけど、リング上で言った通り、やっぱりね、ただのシングルマッチで戦いたくないんで。やるなら三冠しかないと思ってるんで。そこまで諏訪魔さんに負けないように自分に厳しく。最後、青木さんの写真一緒にいましたけど、青木さんが亡くなって何が変わったかって、青木さんに見られてるじゃないけど、自分に前より厳しくなったというか。練習今日サボろうと思ってもいかなきゃダメだって厳しくなったんで。今までも感謝だし、これからも感謝だし、忘れずに。青木さんの分もってことはないですけど、レスラーでいる限り背一杯プロレスラーしていきたいなと思います」

――岡田選手は新コスチュームだったが?

▼岡田「1年前の2月にEvolution自分入って、初めてこうやってEvolution興行やらせてもらって、改めて思ったのはEvolutionは間違いなく俺はプロレス界でナンバー1のユニットやと思ってます。でもそこに自分は入れてもらったんやから、ユニットの名前に甘えるんじゃなくて、俺自身がEvolutionの名前を借りるんじゃなくて、俺がEvolutionを引き上げていけるようにこれから。まだまだ諏訪魔さん、石川さん、光留さん、スーパーさん、そして青木さんたちにずっと足を引っ張ってしまってたんで、これからは俺がEvolution引っ張っていけるぐらいの気持ちでまた明日から切り替えてやっていきたいと思います。今日はありがとうございました」

――佐藤選手は久しぶりに諏訪魔選手と激しくやり合ったが

▼佐藤「今日はこのぐらいにしといてやりますよ。今日はこのぐらいにしといてやるけど、その代わりジュニアタッグは俺と岡田で優勝したら、その時は諏訪魔、そして石川修司、待ってろよ。今日はこのぐらいにしといてやる」

▼諏訪魔「何か相変わらずバラバラなんだけどね(苦笑) 同じ方向を向いてるのがEvolutionかなと再確認できたんで、また明日から頑張っていきます」

プロ格 情報局