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7/13【大仁田興行】大仁田が5ヵ月ぶり復活、45周年記念で快勝「ここまで来たらとことんやる」

 変形性ヒザ関節症のため、2月22日に両人工ヒザ関節置換術を受け、長期欠場していた“邪道"大仁田厚が13日、東京・新木場1stRING大会で復活を果たした。

 大仁田はこの日、『大仁田厚デビュー45周年大会』を開催。メインイベントで保坂秀樹、リッキー・フジと組み、橋本友彦、怨霊、レザーフェイス組と「ワイルド・セブン追悼〜大仁田厚デビュー45周年記念・いきなり電流爆破ストリートファイトバンクハウス・エニウェア電流爆破バット6人タッグデスマッチ」で対戦した。

 試合前には、5月5日にがんのため死去した愛弟子ワイルド・セブンさんの追悼セレモニーを行い、そのまま試合に突入した。大仁田は開始早々、巨漢の橋本をブレーンバスターで投げ捨てるなど好調な滑り出し。怨霊には自身の代名詞でもある机上パイルドライバーを見舞って復活をアピールした。

 しかし、橋本によって有刺鉄線ボードに叩きつけられた大仁田は会場外の駐車場に連れ出され、電流爆破バットで一撃されてしまう。リングに戻ると、3人がかりでウイークポイントのヒザを攻め立てられて窮地に陥ったが、橋本に赤い毒霧を噴射して形勢逆転。レザーを駐車場に連行して電流爆破バットで殴りつけ、リングに引き戻せば、イス、テーブルの破片でめった打ち。最後はこの日3発目となるバックドロップで3カウントを奪い、5ヵ月ぶりの復帰戦と45周年を自らの白星で飾った。

 試合後、マイクを持った大仁田は「いつまでもオレのことを信じてくれてありがとよ。オレのことを信じてると、『バカヤロー』とか言われるだろうよ。だけど1回の人生じゃないか。自分がやりたいことをしたいときにやって何が悪いんじゃ。オマエらがいるかぎり、大仁田厚は絶対に死なん。5ヵ月苦しかったけど、リングに帰ってきて本当によかった!」と絶叫した。

 そして、大仁田はこの日、セレモニーのため、来場していたセブンさんの長男・駿さん(24)を招き入れ、「セブンに別れを言いたい。リングがオレたちの別れであり、出会いであり。セブンに言っとけ、『今までありがとよ』って」と叫び、駿さんとガッチリ握手を交わした。

 バックステージに戻った大仁田は「こうやってオレを好きでいてくれるファンがいる。その人たちに、いつか答えを出さなきゃいけない。答えがどういうものかはわからないけど。(自主興行は)あまり考えていないけど、需要と供給だから。お客さんが入らないと。ただ新日本ばかり独走させてたら、新日本一色になる。インディーも頑張らないと。ボランティアレスラーだけど、今日は交通費とメシ代くらいのギャラはもらいます。グッズ売上は懐に入れます(笑)。復帰を決めた以上、ヒザが痛いのは仕方ない。ここまで来たらとことんやる」と宣言した。

 今大会は、前売券を発売開始して早々にチケットは完売。1枚の当時券も出すことができず、超満員札止め400人(主催者発表)の観衆が集まる大盛況。両ヒザにメスを入れた大仁田だが、まだまだ健在を証明した形となった。

プロ格 情報局