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7/15【DDT】高木が初代0-40王座戴冠 6・7さいたまSA開催を電撃発表

『Wrestle Peter Pan 2019』東京・大田区総合体育館(2019年7月15日)
初代O-40王者決定戦〜ウェポンランブル ○高木三四郎vsスーパー・ササダンゴ・マシン×

 試合中に引退疑惑が浮上した高木だったが、それを覆して来年の6・7さいたまSA大会開催を電撃発表。その勢いのままにササダンゴを下して、初代O-40王座のベルトを巻くと、「今度こそ超満員にしてやる」と吠えた。

 ササダンゴの要望により実現した高木との一騎打ちは、40歳以上の選手のみ挑戦権が与えられるO-40王座の初代王者決定戦に。一定時間おきに互いが選んだ凶器が登場するウェポンランブル戦で49歳の高木と41歳のササダンゴが戦うことになった。

 ゴング直後にまずササダンゴが投入したのが「毒舌解説者」だ。現れたのは元新日本プロレスの田中ケロアナ。そのまま実況席につくと、「2019年7月15日、三流・高木三四郎、最後の日、その時は来た!」とコールして高木に精神的なダメージを与えた。その後も「動きが悪いですね。若い時と勘違いしているんじゃないですか」などと幾度となく高木に毒舌を浴びせていく。

 ササダンゴの独自路線は続き、次なるウェポンは「採血」へ高木は血を抜かれて悲鳴を上げた。負けじと高木はアイスリボンを退団したばかりの「松本都」を投入。しかし、その松本を恐怖のどん底に追い込んだのがササダンゴのウェポンとして登場した「クロちゃん」だ。高木にドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードを決めると、松本にはスペースローリングエルボー、フェイスクラッシャー、フラッシングエルボーを放ち、武藤殺法全開。そして、松本のヒザ裏を舐め回す。

 そんなクロちゃんに田中アナが「闇営業だ!」と抗議。田中アナの毒舌に及び腰になったクロちゃんだったが、ササダンゴのアシストを受けて、田中アナのヒザまで舐め回した。トラウマ級のダメージを受けて田中アナが倒れ込むと、クロちゃんは逃げ惑う松本を追いかけ回してリングを去っていく。

 劣勢を変えようと、ササダンゴは「スーパー・ササダンゴ・マシン ストロングバージョン」を投入。鈴木秀樹に酷似したマスクマンが姿を現すと、ササダンゴはダブルブレーンバスターなどで攻め立てた。

 ウェポンはさらにエスカレート。高木は「坂井良宏の携帯番号公開」を狙うが、映像班の今成夢人は社員の個人情報を晒そうとする高木に「そんな経営者の横暴に僕は加担できない」と通告。代わりに高木の携帯番号がビジョンに公開され、すぐに着信が殺到し、高木は頭を抱える。

 ここで勝負を決しようと、ササダンゴは最後のウェポンとして「煽りパワポ」を開始。「高木三四郎は何流レスラーなのか問題についての考察」をテーマに語り始める。「DDTの経営状況が決して芳しいわけではない」と指摘したササダンゴは、「ちょっと元気のない経営者が陥りやすい経営戦略はコストカット。それは人件費」と話を展開させ、レスラーのリストラはできない高木が自らの役員報酬をなくすために、引退を計画しているのではないかと結論づけた。

 「あなたは何度だって僕の人生を変えてくれました。DDTの選手全員の、スタッフ全員の、なんならお客さんの人生だって変えてきたかもしれない。だから、あなたは一流レスラーですよ。辞めるには早すぎるでしょ?」と涙ながらにアピールしたササダンゴは、次の高木サイドのウェポンが「引退発表のVTR」だと読み、それが映し出される前に試合を決しようと、垂直落下式リーマンショックなどで攻めに攻めた。

 しかし、無常にもビジョンでカウントダウンが始まり、重大発表の文字が。ササダンゴが呆然とする中、そこに映し出されたのは「2020年6月7日(日)、さいたまスーパーアリーナ メインアリーナ大会決定!」の文字だった。勘違いだったことに気づいて棒立ちになったササダンゴに対し、すかさず高木がプラケースめがけてシットダウンひまわりボムを敢行。そのまま3カウントをもぎ取り、初代O-40王者に輝いた。

 試合後、高木は改めてさいたまSA興行開催を宣言。実況席で試合を見守っていた田中アナに「DDTは2020年にさいたまSA目指しますよ。何流ですか?」と問いかけた。田中アナは「笑わせるのはプロレスで三流って誰かが言ってますけど、そうじゃないと思いますよ。笑わせるって凄く大変ですよね。お客さんの心に響かないと皆さん笑ってくれません。アントニオ猪木さんもお客様を手のひらで…。同じ考えだと思います。ですから、一流ですよ」と高木を称え、「ぜひさいたまSAを超満員にしてください。プロレス界、新日本プロレスのひとり勝ちは面白くない」と激励した。

 それを聞いて感激した高木は「1つだけお願いを聞いてもらっていいですか? 2020年6月7日、リングアナウンサーとしてオファーさせてください。最高の前口上で盛り上げてください!」とアピール。田中アナも快諾した。

 これで完全にスイッチの入った高木は「こんなバカなことができるのは40代の俺たちしかいないよな!?」と吠え、「2017年、さいたまSAのメインアリーナでやった時、少し限界を感じた。でも、俺はサイバーエージェントグループに入ることを選んだ。そして、もっともっと上を目指せると思ったんだよ! もっともっと面白いことを追求したくなったんだよ! でなきゃ、大田区無料興行なんて誰がやるんだ!? 2020年のオリンピックイヤーにDDTが挑戦するさいたまSAはリベンジだ! 今度こそ超満員にしてやる」と高らかに宣言。「だから、今日無料で来た皆さん、そして無料で見ているみんな! 今度は有料です! チケットを売って満員にするぞ!」と雄叫びをあげた。

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