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7/18【新日本】オカダ貫禄3連勝 天敵ファレを技あり撃破

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』東京・後楽園ホール(2019年7月18日)
Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsバッドラック・ファレ×

 オカダが天敵のファレを技ありの押さえ込みで撃破。G1で貫禄の3連勝を飾り、首位タイに立った。

 IWGPヘビー級王者として5年ぶりの優勝を目指すオカダは、これまでG1公式戦で引き分け続きだった棚橋弘至に開幕戦で激勝。続く第2戦でもザック・セイバーJr.との接戦を制し、開幕2連勝をあげた。3戦目の相手はここまで1勝1敗のファレ。新日本内では圧倒的な戦績を誇るオカダだが、ファレには2015年のNEW JAPAN CUP、2016年、2018年のG1で敗れており、2015年にはタッグマッチを含めて3連敗を喫したこともある。その都度、キッチリとリベンジしてきたとはいえ、レインメーカーにとってファレは言わば天敵。今後の公式戦の試金石ともいえる一戦となった。

 ファレが先入場となったが青コーナーから現れたのはセコンドのチェーズ・オーエンズと邪道のみ。場内が騒然とすると、ファレは青コーナー側に控えていたオカダを襲撃し、暴行しながら姿を現した。これでオカダの出鼻をくじいたファレは串刺しボディアタックやランニングボディプレスをお見舞い。腰狙いにシフトし、重たいエルボーを振り抜くと、上空高くショルダースルーでぶん投げる。オカダはボディスラムを仕掛けるが押し潰され、さらに腰にダメージを負う。

 それでもオカダは串刺し攻撃を自爆させると、今度こそボディスラムで巨体のファレを投げ飛ばして試合を立て直す。場外に転落したファレにトペコンヒーロを浴びせて後楽園ホールをオカダコール一色にすると、リングに戻ってもDDTを敢行。ショットガンドロップキックからリバースネックブリーカードロップも決めた。続けてダイビングエルボードロップを落とすと、レインメーカーを予告する。

 しかし、ファレは海野レフェリーの首根っこを鷲づかみにし、自分の代わりにオカダへ投げつけて無法地帯を作り上げる。乱入したセコンドのオーエンズがオカダをいたぶると、ファレはグラネードをグサリ。そして、バッドラックフォールの構えに。

 オカダは体をばたつかせてどうにか背後に不時着すると、ドロップキックを発射。オーエンズをこん身のドロップキックで返り討ちすると、ファレにツームストンを仕掛けた。これは決まらず、邪道の竹刀攻撃に被弾するが、ファレを上手く同士討ちさせると、再びリバースネックブリーカーの構えに。ファレは回転エビ固めで切り返そうとしたものの、オカダはそれを読んで押さえ込み、技ありの3カウントを手にした。

 試合後、納得のいかないファレが襲いかかってきたものの、ドロップキックで返り討ちにしたオカダ。昨年はBULLET CLUB勢の介入あって敗北を喫したが、今回は乱入をものともせずにキッチリと3勝目をあげ、KENTAと並んで首位タイに立った。

 「まあ、3対1でもオカダ・カズチカを相手にするとこうなるっていうことですよ」と言い切ったオカダだったが、「ただ、ここでああいう形で1勝取れたってことは、このあとの対戦相手にもいろいろと対策を練らなきゃいけないっていう意味で、考えさせることができる1勝だったんじゃないかと思います」と今日の試合がプラスになった様子。「まだ3戦目。でも、毎試合こうやってボロボロになりながらも、戦うG1 CLIMAX。やっぱ夏だね」と3戦目にして早くも過酷な夏到来を実感しているようだった。

 次戦は7・20後楽園。オカダはメインでCHAOSの同門ウィル・オスプレイと対戦する。一方、ファレはザックと激突する。

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