プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/20【新日本】オスプレイとの王者対決制してオカダが無傷の4連勝「武道館前に決勝進出決める」

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』東京・後楽園ホール(2019年7月20日)
Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ×

 オスプレイとのIWGP王者対決を制してオカダが無傷の4連勝。快進撃を続けるレインメーカーは「次に東京に戻ってくる時は武道館3連戦ですか。武道館の前に決勝(進出)、決めさせてもらいます」と予告した。

 IWGPヘビー級王者のオカダとIWGPジュニアヘビー級王者のオスプレイがG1公式戦で激突した。オカダは貫禄の開幕3連勝を飾り首位タイに立っている。対するオスプレイは1勝2敗で黒星が先行。首の負傷で7・15札幌を欠場するなど手負いの状況ながらもレインメーカーの牙城に挑んだ。両者は2015年の『Global Wars UK』(10・3イギリス)、2018年の『旗揚げ記念日』(3・6大田区)、今年のNEW JAPAN CUP準々決勝(3・20静岡)と過去3度対戦。全てオカダが勝利している。

 スピードを利して先手を取ったオスプレイはトペにいくと見せかけてハンドスプリングからバク宙を披露。場内がドッと沸く。そして、ロープを開けてオカダを招き入れた。これに呼応したオカダは、オスプレイをコーナーに据えてドロップキックをグサリ。場外に蹴落とすと、同じようにロープを開けてオスプレイを挑発する。

 体格差を活かしたオカダがここから盤石の試合運びでリズムを掴むが、オスプレイはスピードで対抗する。そして、裏のかき合いからハンドスプリング式レッグラリアットを打ち込むと、スワンダイブ式エルボーでダイブ。強烈な逆水平一発でオカダをヒザ立ちにさせて、大歓声を呼び込んだ。

 だが、オカダはトップロープ上の619をキャッチしてリバースネックブリーカードロップをズバリ。DDTなどで攻め込むと、ダイビングエルボードロップからレインメーカーを予告した。阻止したオスプレイは激しい競り合いに持ち込み、オカダのジャーマンやドロップキックを切り抜け、その場飛び式キリモミプレスへ。これを完璧に読んだオカダはヒザを突き立てて迎撃すると、今度こそドロップキックを突き刺し、ツームストンパイルドライバーからまたもレインメーカーを予告する。

 丸め込みでしのいだオスプレイは、立ち上がった瞬間にロビンソンスペシャルを発射。オスカッター狙いは背後からのドロップキックで失敗に終わったものの、オカダの場外ツームストンを切り返し、鉄柵に飛び乗ってのオスカッターを敢行する。リングに戻っても、完璧なオスカッターがさく裂。オカダがギリギリで肩を上げると、後楽園ホールは沸騰した。

 オスプレイはスーパーオスカッター(コーナーからのオスカッター)で勝負に出るも、体をキャッチしたオカダはジャーマンで投げ飛ばす。そのままクラッチを離さずにレインメーカーにこだわるも、オスプレイはカウンターのスパニッシュフライで返り討ちに。すかさずシューティングスタープレスで宙を舞う。オカダが何とかキックアウトすると、重低音ストンピングが発生した。オスプレイは一気にストームブレイカーへ。不時着を許してツームストンを狙われるも、体を反転させて、逆にオカダを脳天からマットに突き刺す。そして、背後からのトラースキックを叩き込み、今度こそとストームブレイカーの体勢に。

 だが、完璧に抱え上げられる前に手を固めて着地したオカダは、その刹那、ショートレンジレインメーカーを一閃。倒れてもオスプレイの手首を離さず、もう1発、ショートレンジ式でぶち込んだ。粘るオスプレイは正調レインメーカーを絡め取って、またまたストームブレイカーの構えに入るも、はね除けたオカダはローリングレインメーカーをズバリ。そして、とうとう正調式を喉元に叩き込んで、IWGP王者対決を制した。

 オスプレイを下し、オカダが無傷の4連勝。「4勝目!」と高らかに宣言したオカダは「まだG1 CLIMAX、半分も終わってないんだね。でもさ、みんなが見てわかるように、俺はピンピンしてるから」と断言して大きな拍手を浴びると、「次に東京に戻ってくる時は武道館3連戦ですか。武道館の前に決勝(進出)、決めさせてもらいます」と予告した。

 毎年混戦続きのG1だけに、最終戦までブロック突破の行方はハッキリしないことが多いが、オカダはそんな前例をぶち壊す構え。「まだまだG1 CLIMAX、盛り上がっていきましょう!」と呼びかけると、最後は「G1 CLIMAXがここ東京に戻ってきた時は、新日本プロレスに金の雨が降るぞ!」と絶叫した。

 次の公式戦は7・27名古屋となる。オカダは同じく全勝中のKENTAと激突するが、「新日本プロレスの、IWGPヘビー級チャンピオンの、いや、プロレス界のトップの実力をKENTAさんにしっかり味わわせてあげようかなと思います」と余裕タップリに通告。有言実行で単独首位に立つのみだ。なお、敗れたオスプレイは名古屋でファレと対戦する。

プロ格 情報局