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7/20【新日本】1年越し雪辱で飯伏2勝目「いつでも真田聖也を待ってます」

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』東京・後楽園ホール(2019年7月20日)
Aブロック公式戦 ○飯伏幸太vsSANADA×

 飯伏がSANADAに1年越しの雪辱を果たし、G1で2勝目を獲得。SANADAにロス・インゴ軍離脱を説いている飯伏は「今の場所でいいんですか? こっち側じゃないんですか? いつでも真田聖也を待っています」と改めて呼びかけた。

 どちらも1勝2敗で黒星が先行している飯伏とSANADAがAブロック公式戦で激突した。前回準優勝の飯伏はKENTA、EVILに負けてまさかの連敗スタート。左足首を負傷して苦しい戦いを強いられたが、それでも3戦目となるオスプレイ戦で初日を迎えて逆襲を予告した。対するSANADAは初戦でザックを破ったものの、その後はオスプレイ、EVILに敗れている。両者は昨年のG1公式戦(7・26長岡)が初対決。その時はSANADAが地元・新潟で勝利している。

 2人の戦いはスピーディな先読み合戦で幕開け。リープフロッグや足を払っての押さえ込み、アームホイップなどが激しく交錯する。飯伏がハイキック、SANADAがローリングソバットをそれぞれ放つが空転。続けてSANADAがドロップキックを発射するが、飯伏はスカしてみせた。飯伏コール、SANADAコールが発生すると、昨日(19日)の前哨戦と同じく互いにコーナーに上がって歓声を煽る。

 SANADAがプランチャを浴びせると思わせてエプロンに不時着し、ヘッドスプリングで華麗にリングに戻ったが、そこに飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックを発射して先手。その後も攻勢を止めず、荒々しくSANADAの名前を叫んで打撃戦を繰り広げた。

 SANADAはその場飛びムーンサルトプレスを剣山で撃墜。リープフロッグからのドロップキックで場外に蹴落とすと、間髪入れずにプランチャで飛翔して反攻に出る。だが、スワンダイブ式ミサイルキックは不発。逆に飯伏がパワースラムからムーンサルトプレスを落として好機を掴んだ。SANADAに低空ドロップキックを決められても、2発目は読んでカウンターのフットスタンプをグサリ。エルボー合戦からミドルキックとエルボースマッシュの打ち合いに発展したものの、飯伏は強引にラリアットを振り抜いて黙らせた。

 そして、飯伏はシットダウン式ラストライドからカミゴェの構えに。しつこく放っていくが、SANADAは何度もかいくぐり、逆に両腕を絡め取ると、掟破りの逆カミゴェを突き刺して場内を沸かせる。続くラウンディングボディプレスは避けられて自爆に終わるも、作戦を切り換えてSkull Endへ。飯伏も同じくSkull Endを仕掛けて激しい競り合いに。さらに、2人はやり投げを狙い合ったが、ここでは飯伏が競り勝ち、SANADAを顔面からコーナーマットに投げつけた。

 しかし、SANADAも譲らず。飯伏のジャーマンを一回転して不時着すると、オーバーヘッドキックに被弾したが、ローリングソバットで盛り返し、ドラゴンスリーパーに捕獲したままぶん回す。Skull Endは決まらなくても、アサイDDTの要領で再び背後に回り込んだが、着地した直後、飯伏が強烈な右ハイキックをグサリ。アクセル全開の飯伏は中邑真輔よろしく体をたぎらせてボマイェを発射すると、最後はカミゴェで3カウントを奪取した。

 昨年のG1で敗れた雪辱を果たし、飯伏が2勝目。試合後、飯伏は倒れるSANADAに近寄って声をかけたが、SANADAは無言で去っていく。バックステージで飯伏は「最高! 最高ですよ! SANADAさん、最高でしたよ!」と満足げ。「戦いたい。でも、SANADAさん、いいんですか? 僕は何回も何回も言いたくないですけど、今の場所でいいんですか? こっち側じゃないんですか? いつでも真田聖也を待っています」と本名に戻しての正規軍加入を呼びかけた。次戦は7・27名古屋。飯伏はアーチャーと、SANADAは棚橋とそれぞれ対戦する。

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