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7/21【NOAH】AXIZ初防衛で中嶋がGHC二冠王手 齋藤&井上迎撃へ

『GLOBAL Jr. LEAGUE 2019』青森・むつグランドホテル(2019年7月21日)
GHCタッグ選手権試合 ○潮崎豪&中嶋勝彦vs清宮海斗&谷口周平×

 “AXIZ"中嶋&潮崎組が清宮&谷口組の挑戦を激闘の末に退け、GHCタッグ王座初防衛に成功。中嶋がGHCヘビー二冠に王手をかけた。試合後には“ダークエージェント・リターンズ"齋藤彰俊&井上雅央組が挑戦を表明してAXIZも即諾。旗揚げ記念日興行となる8・4後楽園大会でのV2戦が決まった。

 ノア初開催のむつ大会メインのGHCタッグ王座戦。すでに7・27川崎大会でのGHCヘビー級王座戦「(王者)清宮vs中嶋(挑戦者)」が決まっており、清宮と中嶋は“GHCヘビー二冠"を争う形となった。

 一方で潮崎は戦前、左ヒザじん帯損傷と左肩の亜脱臼で欠場と復帰を繰り返しており、満身創痍での初防衛戦。試合ではやはり序盤から患部を攻められて動きが止まったものの、中嶋が随所でカバーして乗り切り、逆に清宮相手に襲いかかって巻き返した。

 負けじと清宮もAXIZをまとめてウルトラタイガードロップの餌食にするなどして躍動。谷口もこん身のダブルスレッジハンマーなどで潮崎を押し込み、AXIZに前後から囲まれて逆水平と左ミドルの交互乱打を浴びても沈まず。逆に援護に駆けつけた清宮とともにパワースラムの同時発射で逆転し、チョークスラム&バックドロップ合体技で潮崎を追い込んだ。

 中嶋がカットに飛び込んできても、清宮が殴るようなエルボーからのタイガースープレックスで投げ捨てて排除。援護を受けた谷口もチョークスラムからのマイバッハプレスで潮崎を仕留めにかかり、マイバッハボム・ツヴァイ発射にも成功。そして潮崎を一度欠場に追い込んだチキンウイングアームロック式のキャメルクラッチで左肩を絞めに絞め上げた。

 だが、中嶋のカットが間に合う。救われた潮崎も、カウンターの豪腕ラリアットを叩き込んで流れを変え、清宮が飛び込んできても左ラリアットで排除。返す刀で谷口とラリアットで正面衝突し、真っ向から競り勝って雄叫び。立て続けにゴーフラッシャーで叩きつけ、谷口が肩を上げると、場内には“重低音ストンピング"が響いた。

 ふらつきながらも谷口は潮崎の喉元をつかんで食い下がったが、潮崎もこん身の逆水平連打でねじ伏せにかかる。それでも谷口は気迫の張り手連打で潮崎を腰砕けにするや、ロープに走ったものの、待っていたのは潮崎のカウンター・豪腕ラリアット。谷口もかろうじて肩を上げたものの、さらにこん身の豪腕ラリアットで突っ込んだ潮崎が3カウントをもぎ取った。

 手負いの潮崎が決めてAXIZがGHCタッグ王座初防衛に成功。余韻に浸る間もなく試合後には、意外にも齋藤&井上組が現れ、「8月4日・後楽園。旗揚げじゅ、19周年記念大会で齋藤さんと自分の挑戦をお願いします!」と若干噛みながら挑戦を表明した。

 今春のタッグリーグ戦で井上に黒星をつけられている中嶋は「まさかのマサオだな。日にちと場所を指定してまでの挑戦表明。俺の答えは…イエスかノーでいったら…みんなどう思う? どっちだ? 俺たちAXIZに井上雅央と齋藤彰俊だぞ?」と問いかけて、口々に答えが飛び交う。そのうえで中嶋は「まぁまぁいろんな声があるのは結構だ。でも俺の答えは…クックック……イエスだ!」と承諾し、その後8・4後楽園大会での王座戦が正式に決まった。

 ともあれ、これで中嶋はGHCヘビー二冠に王手をかけた形。「来週は清宮とのタイトルマッチ。王手だぜ。おい…楽しみだな…」と不敵な笑み。“クレイジー・スマイル"中嶋が、夏の狂い咲きで新生ノアの覇権を一気にかっさらうか。

【試合後の中嶋&潮崎】
――清宮&谷口組と戦ってみて?

▼潮崎「見ての通り。やっぱり谷口周平、いいねえ。思った以上でしたよ。思った以上の谷口周平で、あいつのパワー、力っていうのを感じましたよ」

▼中嶋「強かったよ、もちろん。でも何よりも青森のむつっていう初めての場所でGHCのタッグタイトルマッチができた。ノアの熱がここでも出せて、お客さんも喜んでくれたと思うんで。そのうえでベルトが俺たちAXIZに戻ってきた。ここまで来るとベルトとAXIZの強い絆を感じるよ」

――潮崎選手は左ヒザ、左肩を痛めて満身創痍の状況だったが?

▼潮崎「満身創痍? 大丈夫だろ。ヒザも肩も大丈夫だ。心配なんて何もねえよ。ただ…むつの人たちにパワーをもらったね。感謝しますよ。次のカルッツかわさき、鈴木秀樹か。鈴木秀樹も心配するな。満身創痍じゃない。万全の態勢で行かしてもらいますよ!」

――川崎に向けては中嶋選手も王手を…

▼中嶋「そうだね! 今、言おうとしたんだよ! 俺たちが防衛して、来週は清宮とのタイトルマッチ。王手だぜ。おい…楽しみだな…」

――そして齋藤&井上組が挑戦表明してきたが?

▼中嶋「まさかの井上雅央だったな」

▼潮崎「旗揚げ記念日のその日に挑戦することに対する覚悟がなければ、あの二人は上がってこなかったはず。俺がノアに入った頃からいる二人。あの二人の怖さ、凄さというのは分かってるつもりだよ。記念の大会で、しっかりと俺たちが防衛しますよ」

▼中嶋「でも、マサオだぞ? まさかの。あ、今思い出した。俺、マサオにちゃんとしたタッグマッチで負けっぱなしだ。タッグリーグ戦で負けたまんまだ。ちゃんとした場所でお返しができるってことでしょ? 凄い強い思いを持ってリングに上がってきたと思うよ。でもある意味…俺が覚醒させちゃうかもよ〜♪(笑) 楽しみだな。全部受け止めて、その上で覚醒させてやるよ。まぁ初のむつ開催、北の地でも俺たちの愛があふれてたな? どうだ? イエスかノーかで答えてくれよ?」

――イエス

▼中嶋「声が小せえな! もっと大きな声で言ってくれよ」

――イエス!!

▼中嶋「おうそうだ。7・27カルッツかわさきでは俺はタイトルマッチ、豪さんは鈴木秀樹。しっかりAXIZがテーマを持って、光り輝く日だ。そして8・4も燃え上がる。そんなAXIZから…目を離すな!」

▼潮崎「日本一、世界一の戦いをAXIZが見せる」


【試合後の齋藤&井上】
――挑戦表明に至った理由は?

▼井上「僕の場合はこういう立場(フリー)ですけど、旗揚げ19周年ということで、旗揚げ記念には個人的には凄い思い入れがありますから。三沢さんが創ったノアの旗揚げには特別な思いがありますからね。そこはやっぱり、ちょっとね。頑張ってみたいなと」

▼齋藤「それにこの前のタッグのリーグ戦で(井上が)中嶋勝彦から取ってますから。今のチャンピオンと俺含めて、4人の中で旗揚げ戦出てるのは井上雅央だけだから。選手のみんなは井上雅央の本当の凄さを知ってるはず。もちろん基礎もそう。皆さんも見てるでしょ? 会場にも必ず一番最初に来て汗を流して練習してるでしょ? これまで19年近くで見てきたけど、こんなに意欲的な井上雅央は初めて。絶対なんかやってくれると思う。みんなも期待してると思う。やっぱりね、俺らが行かなきゃつまんないでしょ! 今までのダークエージェントや今までの井上雅央とはまったく違うもん見せてやるから。覚悟しとけ」

▼井上「結構なプレッシャーですね…(笑) 齋藤さんとあうんの呼吸で獲りたいと思います」

▼齋藤「これだけは言っておきたい。タッグっていうのは掛け算だから。向こうは強いし、尊重しあってるかもしれないけど、ひとつでも“ゼロ"があったらゼロなんだから。俺らにゼロはない! ベルト獲ってやるよ。最後にガツンと!」

▼井上「どんな手を使ってでも獲ります」

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