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8/10【新日本】飯伏が2年連続G1決勝進出 オカダをシングル初撃破

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』東京・日本武道館(2019年8月10日)
Aブロック公式戦 ○飯伏幸太vsオカダ・カズチカ×

 飯伏がカミゴェ2連発でオカダをシングル初撃破。Aブロックを制し、2年連続のG1決勝進出を決めた。

 6勝2敗の飯伏と7勝1敗のオカダがAブロック最終公式戦で激突した。優勝決定戦進出を懸けた一戦で、飯伏が勝利すれば飯伏が、オカダが勝利、もしくは引き分ければオカダが8・12武道館決戦に駒を進める。前回準優勝の飯伏は開幕2連敗で左足首まで負傷してしまったものの、その後は6連勝中。一方、IWGPヘビー級王者のオカダは開幕6連勝後、SANADAに敗れたものの、単独首位を保っており、NEW JAPAN CUP制覇、IWGP王座と合わせた“三冠"獲りを狙っている。両者は2013年8月のDDT両国大会、2014年3月の大田区大会で2度対戦。どちらもオカダが勝利している。

 オカダコール、飯伏コールが交錯する中、まずは互いの出方をうかがう静かな立ち上がりに。飯伏がエルボー合戦から華麗なドロップキックを突き刺して先手を取るが、オカダもコーナーに据えてのドロップキックですぐにやり返す。場外戦ではDDTを敢行。これでペースを握ったオカダはレインメーカーに繋げるべく首にジワリジワリとダメージを蓄積させていく。

 しばらく劣勢が続いた飯伏だったが、カウンターのフランケンシュタイナーから反撃に打って出る。ミドルキックで蹴り倒し、その場飛びムーンサルトプレスに繋げると、場外に転落したオカダに高さのあるプランチャを決めた。オカダが反撃に転じても、レッグラリアットで鎮圧。エルボー合戦からパワースラムに繋げると、ムーンサルトプレスへ。

 オカダはこれを剣山で撃墜して今度こそ逆襲に転じる。フラップジャックもさく裂。飯伏は雪崩式フランケンシュタイナー、シットダウン式ラストライドと大技攻勢で巻き返すが、生ヒザ式のカミゴェは時期尚早で決まらない。かいくぐったオカダはジャーマンで引っこ抜くと、そのままレインメーカーの構えに。かわした飯伏がロープに飛んでも、得意のドロップキックを突き刺した。しかし、続くツームストンは飯伏が体勢を入れ換えて人でなしドライバーで再び反攻。両者大の字に。

 2人はヒザをついた状態でエルボー合戦を展開。立ち上がってもラリーが続く。飯伏が優勢に進めると、オカダのショットガンドロップキックに被弾してもすぐに立ち上がってラリアットで発射した。しかし、続くやり投げを踏ん張ったオカダは、逆さ押さえ込みからショートレンジ式レインメーカーを一閃。もう一発ぶち込むと雄叫びを上げ、正調レインメーカーへ。

 しかし、屈んで避けた飯伏はそのまま手首を固めてクロスアーム式スープレックスを敢行。フォールには行かずにカミゴェを再び狙う。ヒザに組みついて防いだオカダは背後からドロップキックを放つと、正面からもドロップキックを放つが、一歩先に踏み込んだ飯伏はシットダウン式ラストライドで迎撃した。

 勝機を掴んだ飯伏は「イヤァオ!」の絶叫からボマィエを放つが、オカダはカウンターのドロップキックを撃墜。飯伏は一回転して吹き飛んだ。それでも飯伏はオカダのレインメーカー狙いを利用し、レインメーカー式ハイキックで側頭部を射貫く。カミゴェはまたも決まらず、エビ固めで押さえ込まれてしまったものの、ギリギリでキックアウトすると、またもハイキックをズバリ。倒れないオカダはローリング式レインメーカーを放つが、飯伏はドンピシャのタイミングでボマイェをぶち込むと、さらにカミゴェを敢行。オカダはフォールを返して場内を沸かしたが、飯伏は間髪入れずにもう一発カミゴェを突き刺し、3カウントをもぎ取った。

 飯伏が初のオカダ超えを果たし、2年連続で決勝進出を決めた。人差し指を立てて「あと1つ」をアピールした飯伏はマイクを持つと、「これで僕の優勝(決定戦)進出が決まりましたね。まずはじめに言いたいのは、皆さんにありがとう。そして、僕と同じAブロックで戦ってくれた人、みんな本当にありがとうございます」と感謝の言葉を重ね、「僕はAブロック代表として、もう絶対に負けない。去年と同じ過ちは繰り返さない。最後まで諦めないから。約束します」と誓い、「それではまた明日」と締めくくった。

 バックステージでも「諦めない」を連呼した飯伏は「絶対に8月12日は自分の、飯伏幸太の日にしてみせます。必ず、必ず。受け取ったものも全て返せるように、僕は頑張ります」と決意を告白。昨年は決勝の舞台で棚橋に敗れて涙を飲んだ飯伏だが、今年こそ諦めない心で初優勝の栄冠を掴みにいく。

【試合後の飯伏】
※コメントブースで座り込むと

▼飯伏「これで決勝が決まりました。最後までどの試合も諦めなかった。その結果、決勝まで行けたんだと思います。でも、マイクでも言った通り、同じことは繰り返さない。去年、僕は準優勝だったので。もう最低でも準優勝でしょ、じゃあ準優勝かって言ったら違いますよ。僕は諦めてないから。去年から言っているから。ずっと諦めないって。だから絶対に…絶対に8月12日は自分の、飯伏幸太の日にしてみせます。必ず、必ず。受け取ったものも全て返せるように、僕は頑張ります。あとは諦めないことだけ。もう2大会、あとちょっと。諦めないから。全部全力で、最後まで全力で諦めないから。何が来ても諦めないから」

――オカダ戦はどうだった?

▼飯伏「僕じゃ考えられないですよ。僕の記憶だと、オカダさんは同期ですよね? 2004年ですよね? 違いますか。僕はこれからもオカダさんと戦っていきたい。凄すぎる。まだまだ100分の1じゃないですか、オカダさんは。僕は100%出しているけど、まだ出し切れてないんじゃないですか? お互いにまだまだ続きを見せましょう。これは完全に自分のストーリーでもある。また別の機会によろしくお願いします」

【オカダの話】「(コメントブースでうずくまると)引き分けでさ、決勝なんていったらダサいって言ってたけど、負けたらクソだせえな」

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