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8/13【新日本】G1初制覇から一夜 飯伏が1・4&5ドーム2連戦でのIWGPヘビー&IC連続挑戦を希望

 『G1 CLIMAX 29』優勝者・飯伏幸太が一夜明けた13日、東京・目黒の新日本事務所で会見。2020年1・4東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証を手にした飯伏は、翌1・5でのインターコンチネンタル王座挑戦を希望し、史上初のIWGP&IC同時戴冠を描いた。

 5度目の出場となった今夏G1で飯伏はIWGP王者・オカダ・カズチカ、昨年優勝者・棚橋弘至らを破ってAブロックを1位通過。8・12日本武道館での優勝戦でジェイ・ホワイトを苦戦の末に破って悲願の初優勝を成し遂げた。

 「これから新日本プロレスは新しい時代に進みます!」。そう宣言した飯伏はそれを具現化するようなプランをすでに描いていた。G1に優勝したことで2020年1・4東京ドーム大会でのIWGPヘビー挑戦権を獲得。この日、菅林直樹会長がサインを入れた挑戦権利証を手にした。そこで飯伏は「僕はまだインターコンチネンタルのベルトにも愛着があります。なので1月4日にIWGPヘビー級のベルトを獲ったまま、1月5日にインターコンチのベルトに挑戦するっていうのはどうですか?」との提案を口にした。

 IC王座は4・6ニューヨークMSGで内藤哲也を破って初戴冠を果たしたが、6・9大阪城大会で雪辱を許し、わずか2ヵ月天下に終わった。そしてIWGPヘビーは未戴冠。飯伏は「二つっていうのは同時に巻いた人は本当に今まで誰もいないというのが一番だし、やっぱりインターコンチのベルトに関して自分はやっぱりまだあきらめられない部分がある」と史上初の同時戴冠に色気たっぷりだ。

 それを成し遂げる大きな自信を飯伏はこのG1で得た。開幕戦で左足首を負傷し、手負いの状態ながらも過酷なリーグ戦を完走し、初めて夏の栄冠を手にすることができた。「どちらかというと精神的な部分で成長できたのかなと。そっちの方がきつかったというか、乗り越えられた気がします」と実感している飯伏は、もし実現すれば過酷なタイトルマッチ2連戦となるが、「現実的にはきついかもしれないです。でも非現実的なことではないと思うんですよ。だからできると思います」と問題視せず。「それの方が盛り上がるんじゃないかなと。たくさん人がいるところでやった方がよりいいです。あと2連戦で連続でベルトを獲れた人なんかさらにいないわけで」と新日本史上初となるドーム2連戦で初の快挙を成し遂げ、主役を張る構えをみせた。

 同時戴冠の大目標にたどりつくためにも飯伏にはやらなければならないことがある。G1公式戦で敗れているKENTA、EVILへのリベンジだ。ドームまで残り約5ヵ月あるが、それまでに権利証をかけた戦いで二人に借りを返すつもりでいる。新時代到来をぶち上げた飯伏の過酷な戦いがG1制覇と同時に始まった。

【会見の模様】
▼飯伏「もちろん行使します。ここで一つ、僕から提案があるんですけど。来年1月4日、5日に東京ドーム大会があります。僕はまだインターコンチネンタルのベルト、これにも愛着があります。なので1月4日にIWGPヘビー級のベルトを獲ったまま、1月5日にインターコンチのベルトに挑戦するっていうのはどうですか? もちろん、それは権利証をかけて今回G1で負けたKENTA選手、EVIL選手に勝ったうえで。どうですか? 僕からの提案です」

――IC王座は王者が誰であっても?

▼飯伏「それは誰であっても」

――G1優勝者は景色が変わると言われるが?

▼飯伏「やっぱり周りからおめでとうっていう電話だったりメールだったりはたくさんきました。でもすぐに景色が変わったかといえば、そういうわけじゃなくて、これから自分で変えていくものなんじゃないかなというのは感じました」

――周囲の反響はいつも以上にあった?

▼飯伏「ありました。いろいろタイトルだったり獲ったしたこともあるんですけど、その中でも一番でしたね」

――開幕戦のケガもあったが5度目のG1を振り返って?

▼飯伏「今まではどちらかというと肉体的な疲労であったり、もちろん今回も同じ肉体的疲労はあったんですけど、どちらかというと精神的な部分で成長できたのかなと。そっちの方がきつかったというか、乗り越えられた気がします。肉体的なものよりも精神的なものを」

――棚橋は「飯伏がいればこれからのプロレス界は安泰」、中邑は「今までにいなかった特別な存在」と評価しているが、その言葉を改めてかみしめて?

▼飯伏「僕、凄い影響している部分があるんで、そこは受け継いだまま進んで、自分でアレンジして自分の中で変えていきたいなと」

――二人の期待に応えていく?

▼飯伏「まだ少しですけど。期待に応えるというか、自分なりのやり方で応えたいなと。僕はずっと言い続けてるんですけど、あきらめない。それがたぶんそういう結果になるんじゃないかなと」

――IWGPヘビーとICの2冠を狙う理由は?

▼飯伏「二つっていうのは同時に巻いた人は本当に今まで誰もいないというのが一番だし、やっぱりインターコンチのベルトに関して自分はやっぱりまだあきらめられない部分がある」

――すでに内藤が同時戴冠をぶち上げていたが?

▼飯伏「やっぱり順番というものがあるんで、自分の中ではIWGPヘビー級の挑戦権を獲れなかった。先に来たのがどっちかという話で。先に獲れたのがインターコンチのベルトだった。じゃあその次、獲ってないのは何かって時にIWGPヘビーのベルト。これだけは巻いたことがないんで」

――1・4&5タイトルマッチ2連戦はきつそうだが?

▼飯伏「現実的にはきついかもしれないです。でも非現実的なことではないと思うんですよ。だからできると思います」

――IWGPヘビーを獲ってからIC挑戦まで間をあける選択肢もあるが、ドーム2連戦を盛り上げたい思いから?

▼飯伏「自分がというよりも、それの方が盛り上がるんじゃないかなと。たくさん人がいるところでやった方がよりいいです。あと2連戦で連続でベルトを獲れた人なんかさらにいないわけで、二つ持ってる人ですらいなかったのに」

――内藤へのメッセージは入っている?

▼飯伏「ちょっと入ってますね。あとは想像で」

――1・5でIC挑戦が認められなかったら?

▼飯伏「認められなかったら、それまでじゃないですか。提案です」

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