プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/24【全日本】光留&岡田を熱戦撃破でジェイク&岩本がアジアタッグV1、TAJIRI&KAIを次期挑戦者に指名

『2019 SUMMER EXPLOSION』北海道・美幌町スポーツセンター(2019年8月24日)
アジアタッグ選手権試合=○ジェイク・リー&岩本煌史vs佐藤光留&岡田佑介×

 ジェイク&岩本がジュニアタッグリーグ覇者・光留&岡田を熱戦の末に返り討ちにし、アジアタッグ初防衛に成功。次期挑戦者にTAJIRI&KAIを指名した。

 7月の「2019 Jr.TAG BATTLE OF GLORY」に優勝した光留&岡田がアジアタッグ挑戦を表明。この日のタイトルマッチを決めた。前哨戦でも挑戦者組の勢いが際立ち、8・19登別ではジュニアタッグリーグ公式戦に続き、光留が岩本を撃破。予告していた「場外ホームラン」級の結果と内容による最古のベルト獲りが現実味を帯びた状況で本番を迎えた。

 試合は双方がチーム力を発揮した熱戦が繰り広げられた。序盤から一進一退にせめぎ合ったが、先に主導権を握ったのは王者組。ベルト初挑戦に燃える岡田を岩本が場外での一本背負いで失速させると、ジェイクがサッカーボールキック、フロントハイキックで圧倒するなど流れを作った。

 岡田コールに後押しされた岡田がジェイクに頭突きを連発して劣勢を切り抜けると、光留がジャンピングハイキック、水車落としで巻き返す。岩本にタッチが渡ってもアンクルホールドで捕獲。そこへ岡田が低空ドロップキックを見舞うと、岡田が串刺しジャンピングエルボー、光留が串刺しミドルキックを立て続けに見舞い、光留のジャンピングハイキックと岡田のランニングヘッドバットを同時にさく裂。連係を駆使して流れを引き寄せ、岡田がフィッシャーマンスープレックス、ダイビングヘッドバットで攻め込んで勝機を作った。

 ピンチを迎えた岩本だったが、ジェイクのカットに救われると、ラリアットを叩き込んで岡田を黙らせた。すかさずSweeperはジェイクのニーリフト、岩本のネックスクリューを連続でさく裂。ジェイクが初公開のダイビングセントーンを発射して攻め立てる。粘る岡田が丸め込みで食い下がり、光留が加勢に飛び込んでも岩本が孤高の芸術で撃退。ミドルキック連打で岡田をサンドバッグ状態にしたジェイクはニーリフト連打、ジャイアントキリングでたたみかけると、高角度バックドロップを爆発させて岡田に引導を渡した。

 ジェイク&岩本が光留&岡田を下し、アジアタッグ初防衛に成功。鬼門のV1戦を突破し、最古のベルトを死守した。25分近い熱戦となったが、光留&岡田の攻めと粘りに追い込まれた裏返し。岩本は「ジュニアタッグリーグ優勝してきて、いろんな思いも背負ってきてるチームだし、何かチーム力以上の意地だったりとか、何か見えない強さっていうものを感じました」と認め、ジェイクも「あの二人、言いましたよね? 0か120かって。常にあのチームがそれを提供してる。それは否定しないよ。実際だってそうだったもん、強かったもん」と口を揃えた。

 無事に初防衛を果たした二人はすでに次なる戦いを描いている。TAJIRI&KAI迎撃だ。アジアタッグに返り咲く前から岩本は二人とのタイトルマッチ実現を目標に掲げていたが、V1戦を突破したことで、「この二人と俺はかねてからアジアタッグ選手権試合をやりたいと言ってました。そろそろ会社はチャンピオンの意見を聞いて、組んでくれないかな」とアピール。ジェイクも同じ思いで、「岩本さんだけじゃなく、俺の口からも言います。俺たちからTAJIRI&KAI組、挑戦者として逆指名させていただきます」と宣言し、「俺たちは、あのジュニアタッグリーグの覇者を退けたんだ。会社も俺たちの言うこと、お願いします」と訴えた。

 そしてジェイクはアジアタッグ王者として9月の王道トーナメントに出場することになりそうだ。この日、新兵器としてダイビングセントーンを披露したが、「これだけじゃ終わりませんよ。俺、来月、王道トーナメントがあるからね。どんどん出していくよ」とさらなる奥の手も示唆し、今から秋の栄冠獲りを見据えていた。

【試合後のジェイク&岩本】
▼ジェイク「前回、防衛なしだったんでね」

▼岩本「俺に関しては初戴冠のベルト全部、初防衛戦で落として、何か嫌な感じは残ってたんですけど、今日見事V1達成、初防衛成功。やっぱジュニアタッグリーグ優勝してきて、いろんな思いも背負ってきてるチームだし、何かチーム力以上の意地だったりとか、何か見えない強さっていうものを感じました。ホントにしぶとかったし、なかなかイメージした通りにも試合が進まなかった部分もありました。その中で勝てたこと、新調されたベルトに最初にジェイク・リー&岩本煌史、この名前を刻めたこと、俺は誇りに思います。その相手が佐藤光留&岡田佑介だったことも俺は誇りに思います。(ジェイクに向かって)しゃべっても大丈夫、このまま? いい? アジアタッグのベルト獲る前から俺はある選手とやりたいと言ってた。たぶんみんなも覚えてると思うけど、TAJIRI&KAI。この二人と俺はかねてからアジアタッグ選手権試合をやりたいと言ってました。そろそろ会社はチャンピオンの意見を聞いて、組んでくれないかな」

▼ジェイク「その岩本さんの意見は俺も同意だ。岩本さんだけじゃなく、俺の口からも言います。俺たちからTAJIRI&KAI組、挑戦者として逆指名させていただきます。俺が何でこの場で言ったか、それはまだこの場では言えません。ただ、みんなある理由があって、この戦いを望んでる。俺たちだけじゃなくTAJIRIさん、KAIさん、4人が。ただ、この理由を言うためには、まずTAJIRI&KAI組がこの逆指名を受諾して、そして二つ目だ、この4人が集う場所だ。この4人が揃ったその場で俺はその理由を明かそうと思います。各々が秘めてる思いがあるはずです。それはお客さんにも通じてるんじゃないかな。そんなこんなで俺たちは、あのジュニアタッグリーグの覇者を退けたんだ。会社も俺たちの言うこと、お願いします」

▼岩本「俺に関してはまだ戦うからね、あの二人と。ジュニアの戦いも休みじゃねぇんだよ。ずっとこれからも戦っていく。ただ、今日はアジアタッグ、とにかく俺らはTAJIRI&KAI組とやりたい。その理由はしかるべき場所で4人揃って話す。以上」

――ジェイク選手はダイビングセントーンを初公開したが?

▼ジェイク「あの二人、言いましたよね? 0か120かって。で、俺たちは70から80だって言ってたよね。お客さん観るうえでどっちが面白いと思います? もちろん0か120かですよね。そういったドキドキ、ハラハラをお客さんは待ち望んでるんでしょ。で、常にあのチームがそれを提供してる。それは否定しないよ。実際だってそうだったもん、強かったもん。それは認める。だからこそ、今までやらなかったものを俺もあの場で一つでもいいんで披露する必要がありました。けど、これだけじゃ終わりませんよ。俺、来月、王道トーナメントがあるからね。どんどん出していくよ。お客さん、アジアタッグもそうだし、王道トーナメント、しっかりとチケット買って観に来てくださいよ。その場で観ないと後悔するよ」

▼岩本「2冠だな、ジェイク・リーは。三冠いって5冠だな。また次に向かって(とジェイクと拳を合わせる)」

プロ格 情報局