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8/29【NOAH】大阪2大ジュニア戦へ火花 IPWジュニア戦へ原田が小峠に技アリ先制

『N-1 VICTORY 2019〜NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE〜』東京・後楽園ホール(2019年8月29日)
○原田大輔&HAYATA&YO-HEY&タダスケvs小川良成&鈴木鼓太郎&クリス・リッジウェイ&小峠篤司×

 9・16大阪で行われる2大ジュニア戦に向けて各選手が火花。IPW王者・原田が前哨戦第1ラウンドで挑戦者・小峠を巧みに丸め込んで先制した。また、GHCジュニア戦を控えるHAYATAとYO-HEYが試合後に心理戦を展開した。

 原田は8・25大阪でリッジウェイを下し、IPWジュニア王座V2。試合後に元相棒の小峠をお客さんの後押しを受けて次期挑戦者に指名し、9・16大阪で約2年10ヵ月ぶりとなる“元・桃の青春対決"が決まった。今宵はその前哨戦第1ラウンドとして、RATEL'Sの原田がHAYATA&タダスケ&YO-HEYと、スティンガーの小峠が小川&鼓太郎&リッジウェイとそれぞれカルテットを組んで激突した。大阪ではGHCジュニア王者・HAYATAにYO-HEYが挑戦するタイトル戦も組まれており、それを見据えての一戦にもなった。

 先に入場したRATEL'Sをスティンガーが襲撃して波乱の幕開けに。そのまま混戦となったものの、小峠が原田に仕掛けて豪快なマグザムをズバリ。そのままTシャツすら脱ぐ暇を与えず、スティンガーが原田に集中砲火を浴びせた。苦しい展開が続いた原田だったが、小川の脇腹にエルボーをぶち込んで何とか挽回すると、ここから両軍の戦いはヒートアップ。早くも総力戦の様相に。激しく火花を散らすと、再び原田と小峠がリング上で対峙した。

 小峠は得意のぶら下がり式首4の字固めでペースを掴もうとするも、場外に突き落として阻止した原田はプランチャをお見舞いする。小峠もすぐさま鉄柵に投げつけて抵抗すると、場外でも両軍入り乱れての大混戦に。原田がリングに上がろうとすると鼓太郎が、小峠がエプロンに上がるとYO-HEYが阻止して、場外カウントが進んでいく。

 あわや両者リングアウトの場面だったが、カウント19で2人同時にリングに滑り込むと、再び激情をぶつけ合う。小峠の二段蹴り、原田のビンタが交錯。続くニーアッパーを読んだ小峠はドラゴンスクリューを繰り出すとロープに飛ぶが、原田はここで狙いすました吸い込み式カサドーラでクルリ。そのままヨーロピアンクラッチの要領で押さえ込んで、技ありの3カウントを手にした。

 前哨戦初戦で3カウントを奪われた小峠は、怒りにまかせてすぐに原田に襲いかかり、キルスイッチを仕掛けたがこれも決まらず、悔しさをあらわに。そんな元相棒に見せつけるように、原田はコーナー上に陣取って勝利をアピールする。バックステージでは「特に勝ったからといって何にもないし。頑張るのは向こうじゃないですか? だって今日の試合も、どっちが存在感出てたかっていうのを本人が感じたんじゃないですかね」と余裕のコメント。何度も小峠に問題があることを上から目線で強調し、「もっと頑張れよ。まあ、このベルトをね、クリス・リッジウェイを倒して、次にあいつを倒して、1人ずつスティンガー潰していくから」と小峠の先まで見据えてみせた。

 また、原田たちが立ち去ったあと、HAYATAとYO-HEYもリング上で向かい合った。試合中は好連係を披露していた2人だったが、YO-HEYはGHCジュニアのベルトを自らの肩にかけて心理戦を仕掛ける。HAYATAに詰め寄られてベルトを返却したYO-HEYだったが、その直後にトラースキックをお見舞い。しかし、HAYATAはキッチリと回避して難を逃れると、ともにノーコメントで控え室へと消えていった。

【試合後の原田】
――小峠選手との前哨戦で直接3カウントを奪ったが?

▼原田「いや、別に。特に勝ったからといって何にもないし。頑張るのは向こうじゃないですか? だって今日の試合も、どっちが存在感出てたかっていうのを本人が感じたんじゃないですかね」

――手応えは感じなかった?

▼原田「別に手応えを感じる・感じない、そんなこと気にしてらんないって感じで。向こうがもっと頑張ったらいいんじゃないかなと思います」

――物足りない?

▼原田「別に何も思わないです、あいつに関しては。ただ、今日の試合をやってみて、気づいたんじゃないですか、向こうは。もっと頑張れよ。まあ、このベルトをね、クリス・リッジウェイを倒して、次にあいつを倒して、1人ずつスティンガー潰していくから」

【試合後の小峠】
▼小峠「うん…熱入った。アカンな。頭に血ぃのぼりかけた。熱くなったらアカンな。ふ〜…よしっ」

――原田は『やりたくない』と言っているが?

▼小峠「俺もやりたくないよ(笑) お客さん指名でしょ? 俺。俺だって、いろんなこと考えて、やってきたよ。お客さんのため、ノアのため。考えてやってきて、(ジュニア回帰は)出した答えなんやから。その部分は『ブレてる、ブレてる』言われてもブレてないから。勘違いせんといて欲しいね」

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