9/5【新日本】棚橋がブリティッシュ王座前哨戦で連勝「ザックの技術を全部身に付ける」

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2019年9月5日)
○SHO&棚橋弘至&田口隆祐&YOHvsザック・セイバーJr.&鈴木みのる&金丸義信&DOUKI×

　ブリティッシュヘビー級王座前哨戦で棚橋が連勝。ザックとの再戦に向けて、「昨日も言ったけど、引き出し全部開けてやるから。開けるだけじゃないよ。全部俺のものにしてやるから。ザックとの前哨戦で、ザックが持っている技術を全部俺が身に付ける」と予告した。

　棚橋は8・31ロンドンでザックを下し、ブリティッシュヘビー級王座初戴冠。地元で赤っ恥をかいたザックはリマッチを要求し、9・15別府でのタイトルマッチが決定した。昨日(4日)の後楽園大会でも両者は前哨戦で対戦。棚橋はベルト姿を後楽園のファンに初披露し、その勢いのままに勝利を呼び込んだ。

　今宵は第6試合で棚橋が田口&YOH&SHOと、ザックが鈴木&金丸&DOUKIとそれぞれ組んで対決。昨日と同一カードとなった。

　鈴木軍の奇襲で試合はスタート。ザックは場外で棚橋を踏みにじり、ブリティッシュヘビーのベルトを奪い取って勝ち誇る。一旦は田口が中心となって連続串刺し攻撃を鈴木に浴びせて反攻したものの、鈴木軍が再び場外乱闘に持ち込むと流れは急変。ザックは棚橋の左腕をしつこく捻り上げた。ここから鈴木軍は田口を一方的に暴行して主導権を握る。

　田口が金丸にジャンピングヒップアタックを放って一矢報いると、同時に代わって棚橋とザックが対峙。反転式のダイビングボディアタックを決めた棚橋は、ザックのコブラツイスト狙いをすぐにヒップトスではね除けると、ドラゴンスクリューをズバリ。そこからテキサスクローバーホールドの体勢に。ザックは三角絞めで抵抗。さらに腕ひしぎ逆十字固めに捕らえるが、アグレッシブに動く棚橋は同じく腕ひしぎ逆十字固めを取り返し、関節技で真っ向からせめぎ合った。

　その後、鈴木軍は総出でSHOに猛攻を浴びせるも、耐え抜いたSHOがYOHとともに逆襲に打って出る。両軍入り乱れての混戦となっても、RPG 3Kは抜群のチームワークで勝機を掴み取り、最後は3KでDOUKIを沈めた。

　棚橋が前哨戦で連勝。昨夜に続き、今日も高々とベルトを掲げてザックに見せつけると、SHOの入場テーマに乗ってエアギターをかき鳴らした。前日は「前哨戦でザックの引き出しを全部開ける」と予告していた逸材だが、今日は「開けるだけじゃないよ。全部俺のものにしてやるから。ザックとの前哨戦で、ザックが持っている技術を全部俺が身に付ける」と断言。その言葉の通り、試合中にザック顔負けの腕ひしぎ逆十字固めを披露していた。「戦いながら、日々前哨戦を有利に進めながら、さらに進化していく。This is 棚橋スタイル!」と胸を張った棚橋。リマッチの先に、進化した自分が見えているようだ。

【試合後の棚橋&田口&YOH&SHO】
▼田口「ロッキー監督。やっぱ3Kは凄いチーム。ロッキー1人なんでしょ? タッグを組みましょうよ、タッグ。チーム監督。監督&監督。3K、3K! WithリュウスK! センキュー!」

※田口が去っていく

▼YOH「ちょっとね、今のは無理矢理過ぎた。そういう強引なところが僕は大好きですよ。調子いいっすね。調子いいので、今日は告知を1つさせてください。俺ね、来週、新宿で個展やるんですよ。もともと趣味の延長だったんだけど、高校の時に漠然とした夢があって。それは絵を描いてみたいなとか、バンド組んでみたいなとか、そういう漠然としたものがあって。でもね、部活で前は青春時代をおう歌できなかったんだけど、それが今、来ている感じがする。俺にとっての青春時代が今来てるんですよ。だから、何が言いたいかって言ったら、俺にとってはRPG 3Kが青春です。たくさんね、ページを作っていきたい。だから、たくさんいい風吹かせます」

▼SHO「YOHさんが個展やってるんで、ぜひ皆さん来てください。それと、昨日も言ったけど、今シリーズは俺たちタイトルに何にも絡めてない。でも、今日のこの勝ちも次のシリーズ、そして来年の東京ドーム、次に次に、NEXT、NEXT、ずっと続けていく」

▼棚橋「SHO! もうコンクルソへの道は始まってるからな。負けねえからな!」

※2人でポーズを作ると

▼棚橋「昨日も言ったけど、引き出し全部開けてやるから。開けるだけじゃないよ。全部俺のものにしてやるから。ザックとの前哨戦で、ザックが持っている技術を全部俺が身に付ける。ファイナルファンタジーで言う青魔法みたいなもんだよ。わからないか。戦いながら、日々前哨戦を有利に進めながら、さらに進化していく。This is棚橋スタイル!」